呼吸を整えろッ!筋肉をリラックスさせろッ!

はろーはろーこんにちわ!

先週は呪文ってどんな役割があるのって話をしましたね。

今回はその役割の中の呼吸に焦点を当てていきます。

そもそも自律神経機能って?

自律神経機能のうち、意図的にコントロールできるのは呼吸くらいって話は前回やったかと思います。

そもそも自律神経機能ってどんなのがあるんでしょうか?

自律神経は内臓系のコントロールする神経です。

内臓の働きによって変化するのは、大体以下のようなものですね。

器官|交感神経|副交感神経
瞳孔|散大する|縮小する
心拍|増加する|減少する
血圧|上昇する|低下する
気管|拡張する|収縮する
消化|抑制する|促進する
男根|射精する|勃起する

呼吸は特に気管の働きですね。

交感神経が強く働くということは、要するに緊張状態にあるわけです。
緊張状態だと、脳をたくさん働かせる必要があるため酸素の消費量がどんどん増えちゃうわけですね。
そうすると、たくさん酸素を取り込みたいので、気管を拡張して呼吸を激しく行おうとするわけです。

休息状態だとその逆ですね。
別に酸素をたくさん吸う必要もないわけで、気管を収縮して呼吸は落ち着くわけです。

自律神経は、要するに体内の機能なわけですから、
様々な器官から「もっと働きたいぞ〜」という要請がくると、交感神経の働きが強くなるわけですね。
その逆も然りで、「休ませろ〜」と言われると、副交感神経の働きが強くなります。

例外的なのが消化系ですね。
緊張状態ではエネルギーの消費が激しくなるため、消費を制限するために消化が抑制されて、
休息状態だと将来に向けてエネルギーを貯蔵するために、消化が促進されます
緊張状態だと食事が喉を通らなくなるのはこれのせいなわけですね。

さて、そんな具合で、体内の状態からのフィードバックで自律神経の働きは変化して、
自律神経の働きが変化することで、体内の器官の働きが変化し、
最終的にまた体内の状態が変化して・・・というフィードバックループが形成されてる訳ですね。

そうすると、どっかで意図的な情報を与えてやれれば、意識的に自律神経の働きをコントロールできるのも道理。

そこで呼吸な訳ですね。

呼吸と感情

自律神経はもちろん感情と関連があります。
つまり、呼吸と感情の間にも関連があるということですね。

実際には、どんな感情だと呼吸がどう変化するかというと、
楽しいときには、規則正しく、深くゆっくり。
不安なときは、不規則で、短く速く、浅い。

つまり、楽しい系は副交感神経系、辛い系は交感神経系ですね。

緊張状態にあるときには、深呼吸をすることでリラックスしようってのはこれ由来ですね。

映画とか見ながら、自分の呼吸がどう変化するのかを観察してみるのも面白いかと思います。

呼吸とフロー

さて、理論ベースで組み立てられてる魔術の呪文は大抵の場合、ゆっくりと長めの呼吸を促すようにデザインされていることが多いような気がします。

これは、作業への十分な集中が必要になるからかなーと。

前提として、人の扱うことのできる情報のキャパシティというのは常に限られています。

普段生活していても、必要以上の情報は目に入らず見落とすことが多かったり、
ノイズの多い状況だと、作業のための情報が頭に入って来なかったりしますよね。

そして、そのキャパシティを自分のやってる作業に最大限向けられている状態ってのが、集中状態です。

邪魔の入らない、外の情報が気にならない状態で魔術の儀式は執り行われるようにしましょうってのはこのためですね。

また、人は緊張しすぎていても、弛緩しすぎていても、その実力を十分に発揮することはできません。
実力を最大限に発揮するためには、適度な緊張と適度な弛緩とが必要になる訳です。

その上で、自分の実力に見合った難易度の作業を行う際に、人は最高の集中状態になれます。

いわゆるフロー状態になれるという訳ですね。
あるいはゾーンに入ったとかいうやつですね。

さて、大抵の場合、魔術の作業は、自分の知識と想像力とを最大限に発揮する必要がある難しい作業です。

しかし、難しい作業を行おうとすると、気合も入って緊張しがち。

そこで呼吸です。

緊張が過度になっているのを、呼吸を整えることで適度な緊張まで調整し、
自分の実力を発揮しやすくする訳ですね。

これは、存外色んな場面で応用が効くんですよね。

例えば、ゲームの大会なんかだと、難しい盤面では自分の行動を声に出して宣言する際には、ちょっと間延びした感じで宣言する。
逆に簡単な盤面では、気合を入れて短く激しく宣言し、完璧なゲームを行えるように心がける。

こんな感じで、緊張と弛緩を適度に保つようにコントロールし続けることで、集中状態を維持しようとする訳です。

タスクが積み重なって焦ってるときには、敢えてゆっくりと話し、深く静かに呼吸するようにしながら作業する、とかも良いかもですね。

呼吸によるテンション調整と目標設定による難易度調節とを組み合わせると、いつだって最高の体験を構築できるというわけですね。

呼吸、意外と重要でしょ?

それではまた!

アディオス=アミーゴ!!

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