見えるって、何?
ハローハローこんにちわ!
お久しぶりです!
ちょっと最近は、生活習慣……というか、占いの待機場所が変わって記事を書くのに十分な時間を取れなかったり、
ゲームマーケットという、年に2回海辺の街で行われる、クトゥルフを崇拝する信徒が数多く集まる祭典に参加するための準備で忙しかったので、しばらくお休みさせていただいてました!
今週は視覚情報が処理されていく過程についてがテーマだよ!
構造と情報処理プロセス
さて、今までの話を思い返してみると、視覚情報は眼を通じて脳へと送られます。
眼球……というか網膜で光情報が電気情報に変換されて、
脳で電気信号が処理されるわけですよね。
また、網膜は中心部に高性能な構造になっているため、目的の情報を獲得するためには対象の光情報を網膜の中心のあたりに捉える方が良くなっています。
それを踏まえて、人が物の形を認識していく過程は以下のような感じになっているそうです。
1、見える範囲で光による刺激のバラツキを認識する
2、明るさや色の差を認識する
3、明るさや色の差をもとに輪郭を検出する
④、輪郭をもとに形状の認識が確立する
⑤、物(図、主役)と背景(地、モブ)との区別を確立する
6、物の表面状態(質感など)を認識する
そして、興味のある対象の情報を正確に捉えようと眼球を動かして、視界の中心に捉えようとしたりするわけです。
多くのステップは外からの刺激をもとにして、様々な要素を認識します。
一方で、「形状の認識の確立」と「物と背景の区別の確立」は、自分の頭の中にある情報をもとに処理されます。
頭の中にある情報ってのがどんなものかというと、
1つは、今までのnoteの内容を思い出してもらえると分かるように、記憶の中にある情報ですね。
これは、長期記憶に保存されているよく使う要素(例えば、自分の慣れ親しんだもの)や、短期記憶に記憶された最近の情報(直近で記憶した興味のある対象)ですね。
そして、もう1つ。
これは、人間というハードウェアに組み込まれた基礎的な情報になります。
形状の認識
人間の視覚は、視界内の刺激を個別に認識するよりも、全体を1つのまとまりとして認識しようとします。
例えば、同じ様な特徴の刺激をまとめてグループ化する「群化」と、
異なる特徴を持つ刺激との間に境界を作り出す「分凝」
という2つの基本処理が存在しています。
特に、群化機能に関してはいくつかの要因が強く働くことが知られています。
この要因をうまいことまとめたヴェルトハイマーの分類が有名ですね。
近接の要因 ⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎
他の条件が一定なら、近いものがまとまって認識される。
良い連続の要因 〜〜〜〜〜 〜 〜〜 〜
なめらかな連続性のあるものは、まとまって認識される。
良い形の要因 〜・〜・〜・〜・〜・〜
簡潔、規則的、同一幅、シンメトリーというような良い感じの形に認識される。
共通運命の要因
同一の動きをしたり同じ変化をするようなものはまとまって認識される。
類同の要因 ⚫︎⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎■■■□□□
似た種類の対象がまとまって認識される。
閉合の要因 」「」「」「」「」「」「
「閉じた領域をつくるもの」は、まとまって認識される。
客観的態度の要因
過去に示された情報によって、認識するまとまり方が変化する。
経験の要因
何度も経験しているまとまり方は、そうでないまとまり方よりも認識されやすい。(この要因は他の要因があまり強く働かない時に効果的)
言われてみたら確かに、みたいなものが多いですよね?
物と背景の区別の確立
さて、刺激が群化されて形状がなんとなく分かると、物と背景(図と地)とを分けて認識することもできる様になります。
ルビンの壺で有名な心理学者のルビンは、『視覚的図形』の中で次のように言っています。
「共通の境界線を持つ2つの領域があり、一方を図、他方を地として見るとする。その結果、直接的知覚的経験は両領域の共通の境界線から生じ、1つの領域のみか、一方が他方よりも強く作用する行動形成効果に特徴付けられる。」
要するに、一方が物として認識されると、他方は背景として認識されるということですね。
これがルビンの壺の原理ですね。
そして、物として認識されている刺激のグループは、背景として認識されている刺激のグループから浮かび上がっているかのように強く認識されます。
そうすることで、視覚情報として入力された刺激情報の中から、特徴的な性質をもつグループが物として認識されて、その他は背景として認識されるわけです。
これらの要素を踏まえて、「これ〇〇に見えるやんけ!!系占い」のことをちょっと思い出してみましょう。
これ〇〇に見えるやんけ!!系占い
例えば、不規則な模様の中で目についた模様を元に占うタイプの占いのことを、僕は「これ〇〇に見えるやんけ!!系占い」と呼んでいます。
例えば、コーヒーの飲み残しでできた模様の中からシンボルを探す、紅茶の茶葉の模様から探す、雲の形、煙の形……。
まぁそういうタイプの占いって無数に存在するわけです。
さて、これらは不規則な模様の中からシンボルを探す・・・
この記事の文脈で言えば、不規則な模様を物と背景に切り分けて認識しているわけですよね。
そうした場合、どの要因が強く働くのかといえば、
例えば、
近接の要因……近いものは同じグループに属する。(重なり合った茶葉とか)
良い形の要因……丸とか四角とか、わかりやすい形状に目がいく。
閉合の要因……カップの底よりも、まばらに散らばっている茶葉の方に目がいく。(茶葉で底が埋め尽くされてると、その隙間に目がいく)
客観的態度の要因……最近見た様なものと似た様な形状でグループ化する。言われるとそんな具合見える。
経験の要因……よく知っている形状に見える。
といった感じ。
さて、シンプルな形状のシンボルを見つけるのは良い形の要因で比較的簡単に見つけれるわけですが、
ちょっと複雑な形状のシンボルを見つける場合はどうでしょうか?
当然、客観的態度の要因や経験の要因に左右されることが多くなるわけですね。
なので、普段からその人が興味を持っているものや、最近の出来事をもとにシンボルが認識されていくわけです。
これ、視覚的情報を拾うタイプの占いだと、だいたい同じ様なことが起こってると考えても問題ないと思っています。
それではまた!
週に1回くらいの更新を目指してますので、気長にお待ちいただければ!
アディオス=アミーゴ!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?