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熱中症というニュースをみてムズムズする話

昔ね
当時お付き合いしていた彼の誕生日を
一緒にお祝いしたいね!って
キャッキャしていたときのこと

その彼の誕生日5月だったんだけど
いつもより暑くて
服装間違えたなーって思ってて

その日は近場でちょっとイイホテルに
お泊まりだったのよ
朝ごはんが有名なホテルでね
私はそれが楽しみで楽しみで

あ、彼の誕生日だったんだけど

それで
彼との待ち合わせの前に
先にチェックインして
部屋の壁にハッピーバースディの
飾り付けをしに行ったの

部屋にはホテルの方から
焼き菓子とおめでとうのカードが
さりげなく置いてあって

すごいなーって思ったんだけど
それよりも暑くて暑くて

暑いのよ、5月なのに

いやいや5月よ?って
何回も思って

でも汗だくで
部屋で動けなくなって
ちょっと休憩してから飾り付けしよ
ってクーラーつけて
ジュース買いに行って

冷たいもの飲もうと
自販機の前に立ったけど
飲みたいものがなくて

水?アクエリアス?
いやでも5月だしさ
アクエリアスって夏じゃないんだから
ってコーヒー(カフェオレ?)にした私

部屋で座ってたけど
暑いのが治らなくて

何を思ったか
カバンの中身をおもむろに
ソファに並べて
全部出して

こんな暑いのはカバンが重たいからや!
なんて思ったりして

落ち着いたところで
部屋の飾り付けをして
(簡単なやつだからすぐ終わった)

持っていたポーチやら
プレゼントやら
お泊りセットやらを全部
イスの裏に隠して待ち合わせに行ったの

夜は美味しいごはん(肉)を食べて
でもお酒は飲めなくて
彼も飲めないからいいやーって
気にしてなかったけど

その夜

なんだか頭痛いしお腹もおかしい
そして暑くて暑くて
息が苦しくなって目が覚めて


そしたら
ツインの部屋なのに
彼が隣にいて

せまいベットなのに
隣にいて

私は彼と壁の間にはさまれて
動けなくて苦しくて
よく見たら彼の腕が
私の首に乗ってて

おりゃーーー!!!って
倒れた木を起こすくらいの勢いで
腕をのけて

隣の空いてるベットで
大の字に寝た
やっと呼吸ができた気がした
(まじで危ない)

次、起きたら気持ち悪くて
また彼がせまいベットに
入ってきて

やんわり、暑いからと
お伝えして
楽しみにしてた朝ごはん
何にも食べられなかった

一口食べたら吐きそうだった

その時
なんであのとき
私はアクエリアス
選ばなかったんだろうって思った

あれから

数年経つけれど
テレビで熱中症のニュースをみるたび

あれは絶対熱中症だったなーと思うし

あのとき幸せだったなーと思える

今年もちゃんと水分補給して
暑い夏を乗り越えます

彼が教えてくれたこと

ではないけれど
熱中症を甘くみるなよ

彼が教えてくれたこと

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