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ブランドと実用性

またライカの話

をしたいと思います。Leica SOFORT 2を買ったところですし。
例えば今チェキが欲しいなら、そのまま富士フイルムのinstaxを買えばいい、ということになると思うのですが、実際には今店頭に商品があまり並んでいないという現状があります。買いたくても買えない、という状況ではどうしようもありません。
しかし、だからと言って二倍以上するLeica SOFORT 2を買うか、となると普通に考えれば躊躇するか、そもそも選択肢にさえ入れないのではないでしょうか。つまりLeica SOFORT 2を買う人は、それが欲しいからこそ買うのだと思います。

それでなくてはいけない理由

例えば、味噌汁を作ろうと思って銀製のスプーンを買ってくる人は居ないでしょう。普通ならお玉を買ってくるはずです。勿論味噌を出すときに乗せたり、鍋の中をかき混ぜたりするのにスプーンは使えるでしょうが、新しく買ってくるならお玉を選ぶはずです。
銀製のスプーンでなくてはいけない理由。例えば大切なお客さんにコーヒーを出すときとか。ちゃんと目的に合ったものを買うのが道理で、その目的と品物の価値が合致しないとむだづがいと言われたり不見識だといわれたりすると思います。
だから、ライカでなくてはいけない理由、というものがないと少なくとも他人様からは、納得できない、馬鹿らしい、となるのではないでしょうか。

持ち物はその人の価値か

例えば天皇陛下が100均で売っているサンダルを履いて御行幸に出られたら、それは陛下の名誉を毀損することになるでしょう。10歳の一般家庭の子どもがロレックスの時計を着けていたら、それは不相応だと言われるでしょう。身の丈に合ったもの、という言葉が示す通り、あくまでもその人が主であって、どんなに高級なものを身につけたからと言ってその人そのものが高級になるわけではないと思います。財力を見せびらかすというような目的ならまだ理解はできますが、ライカの写真が好きなわけでもカメラのデザインが気に入ったわけでもなく、単にライカというブランドを自分の価値と結びつけるような意図で買うのであれば、結局は目的を果たせないのではないでしょうか。

instaxではなく、Leica SOFORT 2がいい理由

例えば、発色があると思います。YouTubeで海外の方がレビューしていましたが、色の表現や明るさの処理のしかたが双方で違うようです。また、単純に外装が違います。パーツの配置は同じですが、少なくとも二つを並べて事情を知らずにパッと見て同じものだと思う人はかなり少ないのではないかと思います。instaxよりも正確な色を表現できるLeica SOFORT 2の方が良いからとか、ボディのデザインが気に入ったからとかそういったちゃんと説得力を持たせられないと、なかなか理解されないのではないでしょうか。

自分が満足できればそれでいい

勿論そういうことが一番大事なのは確かです。ただ、周りにウザ絡みしてみたり自慢してきたり自分に酔っていたり、というように鬱陶しいと感じられるから反感を買うのです。

アンチが生まれる理由

アンチソニー、アンチオリンパス、アンチキヤノン…そういった人は一定数いると思いますが、アンチライカが目立つのは高価故に嫉妬を買いやすいとか高価な反面機能面で古くさくて便利でないとか、ライカそのものに対するヘイトは勿論あるのでしょうが、やはり先述したようにライカオーナーの振る舞いに対する反感が大きな理由になっていると思います。

アンチを生まないために

アンチを0にする。正直、それは無理だと思います。ただ、他のメーカー並みにしたいならやはりライカを持っている人間がどうにかするしかないのではないでしょうか。他のメーカーのカメラを貶さない、安いからといって馬鹿にしない、ライカを使える自分格好良いと自分に酔ってキザな言動をしない、変な仲間意識を持って他者を排除しない。そんなところでしょうか。

物は結局物でしかない

サファイアを見つけて価値を見出すのも人間で、サファイアを見つけて価値を見出すのも人間です。希少さに価値を見出すのか、色の多様性に価値を見出すのか。それは人間のすることであって、どちらも鉱石であることは同じです。物の価値を付けるときに、その価値を自分の値打ちと勘違いすることでアンチを生んでいるのですから、それを戒めるのが一番だと思います。

普通のライカオーナー

というか、ほとんどのライカを使う人は普通にライカのカメラを愛し、ライカが表現する写真を愛でているのだと思います。でも、ライカの希少性、高価さ故にわずかな人が“ウザい”となったときに声が大きくて目立ってしまうところがあると思います。有名なYouTuberとかクリエイターとか、露出の多い人故のやっかみというものと相まってヘイトを稼いでしまう。どうしようもないことなのかもしれませんが、「あんたは目立つんだからそれなりの振る舞いをしてくれよ」となってしまいます。言う方が悪い、ということも分かりますが、人間ってそういうものだから、それも仕方ないんですよね。

まあようは。

自分は普通のしがない写真愛好家で、自分はLeica Q2は撮れる写真が好きだから使っていて、Leica SOFORT 2はデザインが気に入っているのと色の処理の正確性を買っているから使っているだけで、ライカの価値を自分の価値と勘違いをしているわけではないんですよ、とそれだけが言いたいだけです。特にLeica SOFORT 2を買ったことについて。

弁解は、以上、です。

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