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研究者のフィールド飯

森・里・海のつながりを総合的に研究する「RE:CONNECT(リコネクト)」は、日本財団と京都大学が共同で行うプロジェクトです。プロジェクトのクリエイティブ部門を担当するコンサルティングファーム、Nue incからお題をいただき、研究者が記事を執筆する本企画の第5弾。お題は、「研究者のフィールド飯」です。調査中、研究者は何を食べている?特殊な状況での食事にはどんな工夫がある?研究者たちの報告をお楽しみください。

フィールドでの調査,とりわけ潜水調査や乗船調査を行ってきた筆者ですが,数日〜の調査出張で最も重要なのが,「フィールド飯」。どんなに調査を頑張ったって,生物ならば美味しいご飯を食べなければ活力が出ないのです。潜水調査とは言え,拠点は野宿ではなくちゃんとした人間らしい建物(もしくは船)。今回は,学生時代から続けてきたカジカ研究者との潜水調査でのリッチなフィールド飯のプチ紹介です。

フィールド飯 in Alaska (Unalaska Island)

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カジカ誕生聖地周辺のアラスカでは,アリューシャン列島に位置するダッチハーバーという島を拠点に何度も調査してきました。夏は北海道大学の「おしょろ丸」という練習船が長期航海で立ち寄る港のため,筆者も何度か寄港中にふらっと潜水したことがあります。これまでアラスカでの冬の調査は実施したことがなかったので,カジカたちの繁殖期が最盛期を迎える冬に調査しよう!ということで,「蟹工船」の舞台である,極寒のアラスカへ出発…。

船を貸し切っての調査。仲良くなった船長は非常にフレンドリーな方で,大きなズワイガニもたくさん戴きました(茹でガニはトップ写真)!これだけ大きいと1杯でお腹もいっぱい。他にも乗船中も朝から夜まで美味しい料理を作ってくださいました…。潜水調査は1日2〜3本潜りますが,1本潜るたびにしばらく休憩する必要があるので,ランチも優雅にいただけます。1日の調査終了後はワインで乾杯。こんな幸せな野外調査,滅多にありません…と言いたいところですが,陸や船拠点の潜水調査は,国内でもご当地ものなど豪華なご馳走をたくさんいただける絶好の機会です(釣った魚も!)。ですので,普段のズボラMaxのおにぎりランチ(?)なんかより,よっぽど良いもの食べてます。。

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