雨ならし

朝から雨がふってる


こんなときは
はじめっから降参


気持ちがあがらない
もうしょーがない


そうやって腹をくくれば
あとは雨をうけ入れて
わたしにできることで雨とならす


レインブーツと傘をさし
雨とはこんなものだと
そのうちなれていくでしょう


目をつむって
雨の音をきいて
そうやって雨となれていくわたしを想像していると


さっきまで落ち込んでた心が
だんだん静かに平らになってくる



そしてこんなことを思った


雨って誰をも平らにしてくれるんじゃない?


たとえば
すんごくテンション高い人も
こんな雨の日は
やっぱり気持ちが落ちるものだと思う


すんごくテンション低い人も
気持ちがさらに落ちるのだろうけど・・


こんな雨の日は


すんごくテンションの高い人は
ちょうど中間レベルまで下がり

すんごくテンションの低い人は
いつもどおり中間レベルより低いあたりにいて


振り幅がおさえられるんじゃない?
って



雨がならしてくれる


どうにも昂りすぎてる気持ちを
ならしてくれる



いつかの料理人の話を思い出した


世界中をまわるその料理人は
それぞれ国のにおいがあると言っていた


インド人はスパイスのにおい

日本人は醤油のにおい
そして
やはり湿っぽいにおいがするそうだ


それを聞いて
湿っぽいにおいって
なんかイヤな感じがしたけど

こんなジメッとしてると
身体のなかにも湿気はこもるよね〜



だからわたしは
飲むとほっかほかになって
こもった湿気も一瞬でおさらば


今晩のとっておきの瞬間をたのしみに

今日も一日いってきます


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