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パラダイムをぶっ壊してくれる、年代や立場の違う人の言葉 〜by人生の先輩たち〜

「若い今の時期に遊んどき。」

よく聞く言葉だけど、34歳で子育て真っ最中の自分に向かって言われると思っていなかった。


これは、先日90代の誕生日を迎えた男性と話していた時に言われた言葉だ。


Bさんは、昔は毎日飲みに行って、家にも帰らず遊んでいた昔の武勇伝だとか、コロナで家族が見舞いに来れないし孫と外出もできない、という愚痴をよく話してくれる。

最後にはいつも、今のうちに全力で遊びなさい。そう言ってくれる。(仕事中の私に、笑。)優しいなぁと思う。

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(写真は1年ぶりに明石の実家に帰って明石海峡大橋の前で遊ぶ子どもたちと父。きっと私の父がもし施設にいて、同じ状況になっても同じことを言うに違いない。)

一方でCさんは、おれは死しそうなのに子どもたちが会いに来ない、とずっと泣きそうな顔で言ってくる。同じ愚痴だけど、ある意味両極端すぎて、いつも笑いながらいろんな事を考える。

両方とも、東京のとある施設での話だ。


最近ハマっている大好きな言葉

今読んでいる本の中にもでてくる言葉で、心の底から大好きな文章がある。

フランスの作家マルセル・プルーストが、「本当の旅の発見とは、あたらしい風景を見ることではなく、あたらしい目を持つことにある」という、ものすごい洞察の言葉を語っています。「あたらしい目」を持たないで、以前と同じ目のままで、どれほど長い移動の旅をしても、見たことのない風景をいくら見たとしても、それはほんとうの旅の発見とは言えないということです。風景を見る「目」それ自身が変わらないと、ほんとうにあたらしい世界は見えてこないんですね。以前のままの目で見る珍しいもののリストが増えるだけで、世界そのものがあたらしい眺めで立ちあらわれてくるということはありません。

『青虫は一度溶けて蝶になる 私・世界・人生のパラダイムシフト』

藤田 一照;桜井 肖典;小出 遥子著。


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私はあんまり色んな国の文化に詳しくない。だから旅行の時は必死でガイドブック片手に調べていくほうだ。でもイマイチだと思った国や、逆に素敵な国もあった。それは結局の所、景色や歴史の引き出しではなく、自分のメガネに気付けるかどうか。偏見も固定概念も自分らしい価値観も含め、外したりできるかどうかだったのだと思う。


30代のパラダイムを壊してくれる、90歳の人の言葉


正直”若いとき”という言葉は、10代とか20代の結婚する前の事をいっているのだとおもっていたけど、このBさんの言葉はまさしくそのOSをぶっ壊してくれた。


その言葉をもらった日は、実はこの本を読む前。投げかけられた時はうまく言語化が出来なかったけど、Bさんも100歳の人から見たら若者だし、だれかにとって必ず若者なのだ。言ってしまえば、誰かと比べるのではなく、自分の人生の中で今の瞬間が一番若いのだ。そう思った一日だった。

こういう新たな気付きが、本からではなく、実際の人の生きざまや言霊から発見できる瞬間がある。それが訪問診療の楽しみだったりする。


違う人との出会いは面白いし、自分の大切な価値観を言語化する気づきになる。

話は変わるが、先日実家に帰り、久々にはっぴーの家ろっけんの首藤くんに会いに行った。とある考え事があり相談したくて、(注:勝手に私が首を突っ込んでいるだけなのだけどw)その人達を紹介しに行く旅だった。

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そこでも80−90代のおじいちゃん、おばあちゃんがギター引いて歌っている中にまざりにいって、恋人に送る恋愛ソングを歌った。(ちなみに私も超真剣に歌っているため、写真はないw)

これも昔の私なら、「なんで80代の人が恋愛ソング歌ってるんやろう。」とかしか思わなかっただろう。実はこれもパラダイムシフトなんじゃないかって思えてきた。


首藤くんは、この手のOSをぶち壊してくれる天才だと思う。サービス付き高齢者住宅は安全じゃないといけないとか、高齢者はこうであるべきだとか。福祉とは、介護とは、と問いかけてくれる人だ。そして本当に0歳から100歳までを対等に見ている人だと思う。

真奈さんも同じく、シングルマザーシェアハウスのOSをバージョンアップしてくれる人だ。シンママシェアハウスと属性は書かれるも、シングルキッズの応援をしたいから、そして子ども分野と不動産で勝負したいから今の形態を保っている一人。


私もアップデートしたい。子どもとはこうあるべきだ、を書き換えたい。首藤くんのところの訪問ナースステーションの事業所はこの2階にあるらしい。(写真だと信じられないよねw.1階はアトリエ兼カフェだそうです!)

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子どもが初めてであった生き物や、何かにワクワクするみたいな体験が重なる。いい場所だな、と思いながら帰ってきた。

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ちなみに、このうちわは私の手作り。芸能人のファンはいないけれど、紙をきったり貼ったりするの大好きなのです。(ある意味、歯科医師の手先を活かして・・いるかもしれないwという自己満足もw)


おまけ。

明石と神戸に遊びに行ったので、

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うちの息子はゾウガメ(だとおもう生き物)を愛で、

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娘はマナハウスに帰ってきてからプードルのぷーちゃんを愛でまくってました。

子どもという、私の枠から規格外に飛び出まくっている目線を、毎日見れるのも、面白いもんです。

今日も色んな話をしよう。

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