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タワーマジック用オリジナル能力その1

こちらの記事で、オリカを使えることはタワーマジックの大きな特徴のひとつです、と山になったオリカの写真を添えて書きました。

実際にどのようなオリカがあるのでしょうか。みなさん気になっておられると思うのですけれど、著作権の都合がありますので、現物を掲載することはできません。

ほとんどのオリカは、オリジナルキーワードを作り、それを持ったカードを10枚程度作って収録していますから、オリジナルキーワードをこちらで解説し、その様子を味わっていただければと思います。

オリジナルキーワードの多くには、元ネタになった作品がありますので、何を元ネタにしているか、考えてみてくださいね😊


秘宿[コスト]([2]:手札のこのカードを裏向きのまま、あなたのコントロールするクリーチャー1体の裏面に重ねる。そうしたなら、カードを1枚引く。あなたはいつでも秘宿コストでこの面を表にしてよい。)

通常のクリーチャーを、変異クリーチャーのようにすることができる能力です。普通に重ねるだけですと、カードパワーが低すぎますので、重ねた際にカードを1枚引くことができます。

秘宿は手札から起動する起動型能力で、どのクリーチャーに重ねるかは、解決時に決定します。解決時に重ねることができるクリーチャーがいない場合には、能力の解決は行われず、秘宿を持つカードは手札にとどまりますが、秘宿を持つカードであったことを示すために、それを公開する必要があります。通常通り解決された場合は、変異と同様に、それが戦場を離れるかゲーム終了時までそれを公開する必要はありません。

表向きにするのは特別な処理で、行動を割り込ませることはできません。

 1体のクリーチャーに複数の秘宿を持つカードを重ねる場合には、どれか1枚の秘宿コストによって表向きにでき、その秘宿コストを支払ったカードを一番上にして表向きになります。

秘宿コストで表向きにした場合、元のクリーチャーは裏面に移動します。それが変異コストや秘宿コストを持つ場合、再度それを支払ってその面を表向きにすることができます。

生存本能N(マナ総量がこれよりちょうど1大きいか小さいクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、これの上に+1/+1カウンターが置かれていないなら、この上に+1/+1カウンターをN個置く。)

生存本能はクリーチャーが持つ能力で、ライバルキャラ同士で張り合って強化されます。

例えば3マナのクリーチャーが生存本能を持つなら、2マナもしくは4マナのクリーチャーを出した際に誘発します。

+1/+1カウンターの有無は解決時にのみチェックされ、+1/+1カウンターがすでに置かれていても能力は誘発します。解決時にその上に+1/+1カウンターがなければ、その上に+1/+1カウンターを置きます。

現界[コスト],[T](あなた現界コストでこのカードの上半分を戦場から唱えてもよい)

現界を持つカードはすべてモードを持つ反転カードで、下半分は土地、上半分はクリーチャーです。現界は、その土地側が持つ能力です。

土地として下半分をプレイした後で、必要になった際に現界コストで上半分を唱え、クリーチャーとして戦場に出し直すことができます。この手順で、カードは戦場からスタックに移動し、その後またクリーチャーとして戦場に出て、そのクリーチャーは召喚酔いの影響を受けます(速攻を持つ者もいます)。唱えることができるタイミングは、上半分のカードによって規定されたタイミングに限定されます。クリーチャーであれば、通常はソーサリー・タイミングでしか現界で唱えることはできません。

現界を持つすべての土地はタップ状態で戦場に出て、唱えるために自身のタップを要求するため、通常は戦場に土地として出たターンにすぐに現界することはできません。

クラスチェンジ(クラスチェンジはどちらか1回だけソーサリーとしてのみ起動できる)

クラスチェンジはクリーチャーが持つ能力で、それらはLvアップクリーチャーのように3段に分かれた文章欄と、それぞれにパワー/タフネスを持ちます。

一段目は戦場に出た時点での能力とサイズで、二段目と三段目にはクラス名とそのクラスになるためのコストが書いてありますので、そのコストを支払って、どちらかの上級職に1度だけクラスチェンジできます。クラスチェンジした後には、その段の文章欄の能力とサイズを持ちます。これによって、戦場に出た時点では持っていた能力を失う場合もあります。

戦場以外の領域では、いちばん上の文章欄の能力とサイズのみを持ちます。

クエスト(あなたはクエストを達成した数に応じて報酬を得る。すべてを得たら生け贄に捧げる。)

クエストはエンチャントのサブタイプで、クエスト(Qで始まる文)と、報酬(I→やII→やIII→と書かれた文)を持ちます。クエストの1つは通常、自身が戦場に出ることで達成されます。

クエストを達成すると、達成した種類数に応じて、報酬を得ることができます。クエストの達成は、特別な処理で、達成条件が満たされた後でその達成前に割り込んで行動することはできません。一度達成したクエストを複数回繰り返して達成することはできません。

報酬を得ることはクエストを達成したことを誘発条件とする誘発型能力で、もみ消しなどで打ち消すことができます。

何らかの理由で、報酬能力が誘発しなかった場合には、その報酬は飛ばされます。どの報酬が得られるかは達成したクエストの種類数を参照して決定され、報酬を得た回数で選択されるわけではありません。

すべてのクエストを達成し、最後の報酬能力の解決を終えた(あるいはそれがスタック上からなくなったり、誘発しなかったりした)ら、このエンチャントを生け贄に捧げます。これは状況起因処理です。

解明[コスト]-能力([コスト]:この能力を有効にする。これは1回のみ起動できる。)

解明はパーマネントが持つ能力で、戦場に出た時点では、それは解明のあとに書かれている能力を持っていません。解明コストを支払って、残りのゲームの間(それが戦場にあり続ける限り)、その能力を有効にすることができます。

解明能力を起動して、それを打ち消された場合でも、それを再び起動することはできません。自身に秘められた潜在能力を発揮する機会は、永久に失われるのです。

Vtuber(あなたのアップキープの開始時に、これの上に置かれている疲労カウンター1つにつき[1]を支払うか、これを生け贄に捧げる。活動能力は1ターンに1回、ソーサリーとして起動できる。)

Vtuberはエンチャントが持つサブタイプで、プレインズウォーカーのような枠を持ち、疲労カウンターが置かれていない状態で戦場に出ます。

Vtuberは活動能力をいくつか持っていて、コストとしてその活動能力に示された数の疲労カウンターをその上に置くか取り除くかして、1ターンに1回、ソーサリーとして活動能力を起動できます。

マイナス能力の場合は、その上にその数値よりも少ない疲労カウンターしかない状態では、それを起動することはできません。

あなたのアップキープの開始時に、疲労カウンター1つにつき1マナを支払うか、それを生け贄に捧げて引退させなければなりません。

レアリティの高いVtuberは、7から10程度の大きなマイナスの数値を持つ、「記念配信」を持ちます。これはプレインズウォーカーの大マイナスに相当する必殺技です。

非常にマナの消費の激しいカードになるため、生活基盤(マナ基盤)はしっかりと整えてから、推す方がよいでしょう。

炎上配信(あなたのアップキープの開始時に、これの上から守備カウンターを2個取り除く。)

炎上配信は、包囲戦であるバトルが持つキーワード能力で、あなたが攻撃しなくてもほかの視聴者によって既に炎上しており、守備カウンターが減らされていきます。

守備カウンターが1つしかない場合でも、その1つを取り除くことができます。

高台召喚[コスト](このクリーチャーを瞬速を持つかのように高台召喚コストで唱えてよい。そうしたなら、それは攻撃もブロックもできない。[2]を支払っていつでもそれを終わらせてよい。)

市街戦に特化した部隊であり、高台(や物陰)から直接戦闘以外の形で戦闘支援を行うことができる能力です。

高台召喚コストによってそのクリーチャーを唱えたなら、それは通常通り戦場に出ますが、[2]を支払って高台から降りない限り、それでは攻撃もブロックもできません。

[2]を支払って攻撃もブロックもできない状態を終わらせるのは特別な処理で、それに対応して何かをすることはできません。高台召喚を行ってすぐに[2]を支払うことで、瞬速を持つのと同じように運用することもできます。

高台召喚した時に誘発する能力は、それが高台召喚によって戦場に出た時に誘発します。

手紙・トークン(「クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るに際し、[1]を支払ってこれを生け贄に捧げてもよい。そうしたならそれはその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。」を持つ、アーティファクト・トークンである。)

手紙・トークンは新しい定義済みのアーティファクト・トークンで、置換効果を発生させる常在型能力を持ちます。

クリーチャーが戦場に出るに際し、[1]を支払って、これを生け贄に捧げることで、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出るようにすることができます。

1体のクリーチャーに対して、複数の手紙を読ませても構いません。そうしたなら、その数の+1/+1カウンターが置かれて戦場に出ることになります。

複数のクリーチャーが同時に戦場に出るに際して手紙を生け贄に捧げても、手紙1つにつきそのうちのどれか1体にしか+1/+1カウンターを置くことはできません。

星軌-あなたが1体以上のクリーチャーで攻撃するたび、あなたは[☆]を支払ってもよい。そうしたなら、(効果)。([☆]は[E]か[2]で支払う)

星軌はクリーチャーが持つ能力で、通常は、それが戦場に出たときにいくつかのエネルギーカウンターを得る能力を追加で持っています。

エネルギーもしくはマナを支払って、スキルで自身やほかのクリーチャーの攻撃を支援することができます。

侵掠する。(そのプレイヤーは自分の墓地からカードを4枚選んで追放する。そうしたなら、あなたはカードを1枚引く。そうできないなら、そのプレイヤーはカードを3枚切削する。)

(対戦相手1人を)侵掠するは、キーワード処理で、対戦相手に対して行われ、そのプレイヤーの持つ情報にアクセスして、情報を盗み取ります。

そのプレイヤーの墓地に4枚以上カードがあれば、そのうちの4枚をそのプレイヤーが選んで追放し、あなたはカードを1枚引きます。そうでないなら、そのプレイヤーはカードを3枚切削します。4枚以上のカードが墓地にあるのに、カードを切削することを選ぶことはできません。4枚のカードを墓地から追放したら、あなたはあなたのライブラリーのカードがどれだけ少なくても、カードを1枚引かなければいけません。

その後[コスト](あなたがこの呪文をその後コストで唱えたなら、「その後、左の呪文を唱える。」をその末尾に加える。)

その後はインスタントやソーサリーが持つ能力で、出来事を持つカードのようなカード枠を持ちます。

通常通りにマナ・コストで唱えた場合には、文章欄の右半分のみを解決します。その後コストで唱えた場合には、その呪文の解決の最後に、左の文章欄の呪文を唱えます。左の呪文を唱えるのは、右の呪文の呪文能力として行われるため、その後で唱えられた右の呪文を打ち消すことで、左の呪文が唱えられることがないようにできます。

その後で左の呪文が唱えられた後で、左の呪文だけを打ち消すこともできます。

その後コストは、元の呪文のマナ・コストより重い場合も、軽い場合もあります。

収集(あなたが互いに名前の異なるアーティファクトかエンチャントかトークンを3つ以上コントロールしているとき、これが戦場にあるかこれを手札から公開して収集の達成を宣言してもよい。)

タワーマジックの記事の写真に写っていた能力で、いろいろな魔法のアイテムをそろえることにメリットをもたらします。

収集は昇殿とよく似た能力で、パーマネントが10個あるかどうかではなく、互いに名前の異なるアーティファクトかエンチャントかトークンを3種類以上コントロールしているかを参照します。

名前の種類数を参照しますので、同じ名前で性能が違うもの(例えば、警戒を持つ天使トークンと持たない天使トークンなど)をコントロールしていても、それは1種類として扱われます。

昇殿よりも少し難しいので、収集を持つカードが戦場になかったしても、それを手札から公開することでも達成を宣言することができます。

一度収集を達成したら、ゲーム中にそれが失われることはありません。

休憩

数が多いですので、こちらで一度休憩にしたいと思います。
その2もお楽しみに😊

その2はこちらです
https://note.com/aya_none/n/n8497d33c1510

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