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40代の挫折その4。ゆでガエルの戻し方。

ゆでガエルは干上がっていたはずだった。

自分が心の核にしていた
「好きな仕事をして
バリバリ稼いでいる自分」
のプライドをバッキバキにへし折られ

何もなくなった。

何もない。

何も、、、


あれ?

仕事をしていなくても

怒ることなく
放っておいてくれる
家族がいる

雨風しのげる屋根がある

貯金は日々減るものの、
まあどうにかなっている

中庭の草木は
勝手に芽吹いたりして
よろしくやってるし

猫は毎日同じ時間に
お腹が空いて「ニャー」と寄ってくる

私がなんにもやらなくても
家族すら、たいして気にしてない。


わたし真面目にやりすぎてたのかもな。

ゆるくしてたら
まわりもわたしにゆるくなる。

あせって
「なにかしよう」って
思わなくてもいいか。

ノートに何冊もいろんなこと学んで
書いてきたけど、

スラスラ出てくるのは
「やりたいこと」よりも
「やりたくないこと」だった。

だったら
「やりたくないこと」を
極力やらないように
生きていくってのは
ありかもしれない。

———————————

とかなんとか気付いたりしながら
過ごす日々だった42歳。

何かをやっていたい性分なので
自宅で自分だけで出来る
海外バイイングの仕事をしながら
過ごしていた。

少しずつ稼げるようにもなっていた。

でもおしゃれもせず
ずーっと家にこもっていたので

なんだか影が薄くなっている自分に気づいた。

おしゃれが好きなのに。

いまはおしゃれする必要もなければ
気骨も、ない。

人に会いたいな。

多少は人目に触れていたいな。


そう思ったわたしは、
パートでもなんでもいいから
外で働くことを考え始めた。

ただ、

「やりたくないことは極力やらない。」
これだけは貫きたい。


寝室の壁に、
やりたくないことを
ポストイットに太ペンで書き出して
眺めながら考えた。

思いつくままに書いたその内容は
重複しているものも多かった。


重複しているものこそ
本当にやりたくないこと。


思いのままに書いたその内容は
眺めれば眺めるほど
真意がみえてくる。

そうして
「やりたくないこと」
「最低限こうじゃなきゃいや」
という内容を絞り込んでいった結果

なんとなく働きたいところが見つかって
ここなら昼間過ごしてもいいかな、
くらいの気持ちで、

とある「自然がいっぱいで
とにかくおしゃれな園芸店」
に履歴書を出してみた。

(募集なんてされていなかったけどね。)

そしてなんだかわからないけど
一回断られたのに
なぜかまた連絡がきて

するすると、採用の扉が開かれた。

決まる時は、するする決まるんだよね。

さあて
ゆでガエル、つぎは大丈夫?

つづきは
また、今度。

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