映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観た。


いい映画を観たら必ず買うパンフレットと、この作品の一番好きなシーンをパステルで描いたもの

人の心を動かす映画は山ほどあるけど、
人の体を動かす映画ってなかなかない。

そんな映画が、公開されました。

井上淳一監督作『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』

昨日、広島のサロンシネマで観てきました。

まず、

① 映画をつくりたい人は、必ず観てください。

➁ 何かをしたいけど動き出せずにいる人は、必ず観てください。

③ 「今どきの若いやつは」と一言でも思ったり、言ったりしたことのあるオトナになっちゃった人は、いったん黙って必ず観てください。

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映画の感想は、いろんな人がすでにレビューしてるので、そっちを見てください。私は、すみません、自分語りします。

井上淳一監督の映画に、人生振り回されっぱなしの私です。

『誰がために憲法はある』という井上監督の映画に触発され、法律の勉強がしたくなって、司法試験を目指しているのが現在の私。女優の夢をいったん中断して、もう3年以上苦しみながら勉強にに励んでいます。

『止められるか、俺たちを』『誰がために憲法はある』ともに、島根での公開がなかったので松江で上映会をしました。映画の上映会なんかやったことがなかったけど、まさに「止められるか、松島を」という感じで、体が動いちゃってました。自分の不手際というか失礼さで井上監督を怒鳴らせたこともありました。劇中で、若松孝二監督に「俺の視界に入るな!」と井上少年が怒鳴られるシーンに自分を重ねました。ずいぶん後から井上監督は私に「松江での上映会は一番良かった」とニコニコしながら言ってくれた。若松孝二が井上少年に上機嫌で焼肉をおごるシーンにまた自分を重ねる。たまらん。

やっぱり私は、映画が好きだ。出演していた女優さんに、嫉妬した。「田中麗奈のタバコの吸い方が好かん」「芋生悠は顔とかたたずまいがいいだけじゃんか」「コムアイはなんか雰囲気あるだけじゃん」などなど、と心の中で唾を吐き捨て、じゃあ、私ならどう演じるかと考え、いつのまにか、映画女優を目指した若い頃の体温を思い出していました。

でもね、やっぱり、動いた人が勝ち。映画の中で動いている田中麗奈が勝ちだし、芋生悠、コムアイが勝ち。私はただの観客なわけで。だから戦いの場にも上がれていない私は、負けさえもらえず、なんでもない、ただの傍観者。井上少年は、チケットも持たず新幹線に乗って、若松監督を追っかけた。私はどうする?私は・・・。

この情けない自分を抱える。忘れない。今日のこの気持ちを忘れない。私が今できることを、やるしかないのだ。いったん、勉強用に買った新しいノートの1ページ目に「松島彩(33)が、ぼう然と立っている」というなんか今の状況をト書きにしてみる。動くぞ。今私がやれること、最高スピード最高馬力で行くぞ。

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