双極性障害の私が司法試験に合格する話(403)私が縛られていたもの。

効率。

私はこれに縛られていた。効率を先に考えてしまい、手が止まっていた。でも私はこれまで、効率なんて考えずに生きてきた。でも、司法試験はさすがに自分のやり方じゃ無理だろう、そう思って、効率のことを考えるようになった。自分のやり方というのは、考えるより先に行動する。失敗しながら修正していく。基本頭は使わない、体を使う。これだ。もちろん効率は大事かもしれない。でも私は、これまでに人生で、効率というものを考えてこなかった。いわば使ったことのない道具だ。それなのに司法試験だからと、新しい使い方のわからない道具を持ち出して、四苦八苦していた。

動けなかった。何が正しい効率なのか、このやり方は本当に効率がいいのか。頭で考えても私はわからない。それで頭を使いすぎてパンクしてた。

手あたり次第、思いついたら、すぐ行動する私が、動けなくなっていた。頭を使うって結構怖い。本当に大事な時に、使えなくなるのだから。行動先行の私でも頭を使っていなかったわけじゃない。体と頭が私は連動していて、体を動かしたときに頭が動く。そんな仕組みだったんだと思う。それを、ずっと司法試験のことを頭だけ使って、疲れて、倒れてた。私は私の性質を無視してエリートと言われる人の真似をしようとしてた。

体使おう。行動しよう。効率なんか無視して、手あたり次第、自分のやり方でやろう。その方が私は、いきいきする。没頭できる。泥臭く自分のやり方で。

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