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初投稿 「アステロイド・シティ」について

アステロイドシティという舞台から
その裏側まで続く物語
あのおもちゃみたいな可愛さに潜む死や戦争は
妙に突きつけられるものがある

ウェスの映画に完璧な人は出てこない
みんな特別なキャラクターでありながら
大きな欠損を抱えている
そのリアルさと現実離れした色彩が
不思議な世界を生み出していく

私はモノクロのシーンがとても好きだった
神聖なオルガンの音と共に人々が移動して
私たちに呼びかけてくる
劇のわざとらしさ大袈裟さ
それらは全部人から溢れ出すもの
本当はみんなが持っているエネルギーのこと

劇には描かれなかったシーンと
役者の苦悩についてのオーギーと女優の会話が
張り裂けそうな静けさを持って心に入ってくる
彼らが触れた雪の冷たさを
私の頬にも感じた

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