別章4、正義を睨む冷たい目感想

▽目次

①スーツと化粧何日目だ

②女性が細やかな対処をとは

③本題として二度と撮れない写真とは

④秋田るみの家族

⑤始終無表情な源

⑥被疑者や町山署以外の批判

⑦まとめ


①スーツと化粧何日目だ

正直これ女性ゆえの愚痴と思います。
スーツや下着はまぁ男性でもあるんでしょうけど
化粧や浮腫ってのはどうしても女性としての悩みですし。
化粧は長いことしていると肌がカピカピになっていくんですよね。眉毛とかも無くなりますし。
むくみに関しては奥岡島の時に川合もいってますね。
この記者さんにしても奥岡島の時の如月部長と川合もなんで職場からこんな変わった拷問受けてるんでしょうかね。
この女性ならではの悩みっていうのは、番外編アンボックスにおいてはかなりウェイトをしめているなと感じます。


②女性が細やかな対応をとは

これは①にも少し通じますし、被疑者である大山、アパートにトイレに行きたいと川合に怒鳴った住民の男性、そして横井教官を「ちゃん」づけで呼んで煽る感じだった鎌田部長(鎌田部長に関しては川合や鬼瓦教官?と思われる人に無意識セクハラをかましていましたね)女性としての対応を求められてそのように対応しても「女性だから」と傲慢な態度をとられることが多い。

話が前後しますが、
最後の昼餐で「女性警察官への男性警察官の対応」についても触れられていましたね。
その前には逮捕術の装備品なども。

あの時はコメディに振っていたので、婚姻届が礼状とかで茶化してはいましたが。
ここからユダの位置にいたのがカナさんなので裏切るとすればやはり退職などが濃厚になるのかな。

それを元にして女性警察官の立場があがって
結婚したあとでも女性が警察をつづけられて、階級もあげられた上で、川合が警察学校長になったとしたらそれはすごい熱い展開だなと思います。
(最近やたら海賊王の話もしてますしね。)

そしてそれは、鬼瓦教官が流産と桜の事故から警察学校長になる夢も警察すらも辞めてしまったことや、
横井教官が独身(想像ですが)でないと昇進できなかったこと、
女性本部長が登場したことが繋がるかなと考えたんですがどうでしょうか。

③本題として二度と撮れない写真とは

今まで4巻の表紙にもなっている町山署での4人の写真かと思っていましたが、生安組のあのほのぼのな写真のことだったのかと思いました。西川係長が心配です。

生安課長の必ず戻ってくる。安心させるために言ったとしても、逆に不安にしかならない言葉ですよね。

今回のシリーズの裏テーマは警察官の過労死だと思っています。西川係長のことをを含めて間違った対応をしたんじゃないかとカナさんが自分を責めるシーンがありましたが、今後バーンアウトしないかな?という不安がすごく頭をよぎります。

西川係長、左手だけが震えてるんですよね。
もし過労からの病気が原因とすれば、病気は脳梗塞とか脳の疾患なんでしょうか。
そう言えば塩とスポドリで山田がなんとかなった話も脳の疾患の心配ぽかったですもんね。

④秋田るみの家族

よかった。とりあえず妹はなんともなかったんだな。と思わせましたがもしかしたら今後家族へのいわれのない批判で自死を選んでしまうということも考えられそうですね。(秋田るみさんのお母さん可哀想。夫は病気で、長女は事件で、次女は自死とかだったら目も当てられない…)

ここもカナさんの家族を過去をえぐってきてしまいそうです。川合が校長になって持っていたファイルにはしっかりと「殺人・死体遺棄」と書かれていたので秋田るみは亡くなっているでしょうし。

妹さんもしくはお母さんの結末は
カナさんのおじいさんが縊死してるのも関係がありそう。

⑤始終無表情な源

ムードメーカーなところもある源が無表情なのが気になりますね。
本部の捜査一課のコンビがどうというだけではなさそう。
カナさんが対応しなければならなかった、大山への説諭を源がしてしまってるわけです。
これはカナさんの曾祖母に伯父である源の義父が軽い気持ちで話しかけ、源の実父と関係性を築くことができずに殉職してしまったことの再来とも言えるでしょう。

そのことも危惧している無表情でもあるのかなと思いました。


⑥被疑者や町山署以外の批判

今のところ被疑者である大山や
認知はしていたが限界があるなかでの対処だった町山署並びに岡島県警への批判もあるようですが
それ以上に被害者と思われる秋田るみの家族への批判が出てきている。これはなにが原因なのでしょう。
前回から出ている記者の女性には
すくなくともイタズラに煽る記事を書く人ではないはずなので、ほかの週刊誌などが発生源ではないかと予想します。あとはSNSからの特定班とか。←下世話でどうも好きになれない。


⑦まとめ

表テーマが私たちは警察といえば「殺人事件」や「殉職」を思い浮かべがちですが
作者はあくまで「元・警察官」です。
そこに焦点はあまり置いていないのかなと考えました。
やはりここは、川合の将来の「初の警察学校長」と「結婚している」を念頭に置く方がいいのかなと。

裏テーマは過労死や心身の不調をきたすことかもしれません。
これは泰先生の警察を描く上でのテーマでもあるのかも。
先生自身が育休中によくしてくれた同僚を過労死で亡くされているので。(インタビューより)

いつもより長くなってしまいましたね。
このシリーズどうしても深く考えてしまう。
1話を読み返しましたが
カナさんの退職あまりありえないかも。
カナさんの最大の特徴は要領と強かさですから。














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