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映画レポvol.4『ヴィンセントが教えてくれたこと』

✿はじめに✿

もうすぐ2月ですね。
なんだか時の流れが早く感じます。
・・・とはいえ、この連日の寒さだと春はまだ先なのかな~と
思いながら、今週も映画を観ました。
今週は、ビル・マーレイ主演『ヴィンセントが教えてくれたこと』です。

✿vol.4『ヴィンセントが教えてくれたこと』✿

この作品の主人公ヴィンセントは、お酒とギャンブルに溺れる嫌われ者の
不良オヤジ。そんな彼の隣にある母子(マギーとオリバー)が引っ越してきます。
転校初日、オリバーは同級生に家の鍵を盗られ、ヴィンセントに預けられます。
それからというもの、仕事で忙しい母マギーに代わってヴィンセントが
オリバーの面倒をみることに…
初めは態度が悪い上に、オリバーをギャンブルにもバーにも連れ回し、
最悪な印象でしたが、次第にヴィンセントの”聖人”のような姿が見えてきます。

この映画の魅力は、
ヴィンセントの人柄と彼とオリバーとの友情だと思います。

ヴィンセントはthe 不良オヤジ。
言葉遣いが悪く、子どもに対しても毒を吐き、お酒とギャンブルにまみれ、人を嫌い、周りから嫌われます。
しかし、オリバーと接するにつれて彼の優しさと哀しみが見えてきます。

ただの不良オヤジではない。その不良オヤジという見かけの姿の裏にある
愛情深いヴィンセントの姿には、心打たれます。

そして、オリバーとの友情。

最初は、「子ども相手に何してるの」と呆れるようなことばかりでしたが、
オリバーも彼の見かけとは違う妻や愛猫への愛情深い姿を目撃し、
自己主張の仕方、自己防衛のための(?)喧嘩の仕方を教わり、次第に
心を許します。
ラストの”聖人の授業”は涙なくして観られません。

✿最後に✿

私は、日頃気をつけていることがあります。
それは、ある人について嫌いだと決めつけないことです。
ある人について、私の知っている顔はほんの一面に過ぎず、
その人には私の知らない顔がたくさんあると思います。(ペルソナ的な…)

この映画についても、同様のことが言えると思います。
ヴィンセントの表面的な姿を見て、彼を嫌いだと決めつけてしまうのは
非常に勿体ない。なぜなら、彼には本当は慈悲深い顔があるからです。
オリバーは、決して最悪な第一印象を引きづったまま彼と付き合うことはしませんでした。
ただ純粋に、彼の優しさを見てそれを素直に感じ取り、
そしてその姿勢が最高の友情を育みました。
それが、タイトル『ヴィンセントが教えてくれたこと』に繋がっていると
思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このレポを読んで、映画を気になっていただけたら嬉しいです😊
温かいお風呂につかって、ホットココアを飲んで、
この寒い冬を乗り越えましょう☕

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