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水無月彩椰の男木島滞在記。

 二月四日から、結果的には二泊三日という形で、水無月彩椰は男木島に滞在しました。男木島は瀬戸内海にある小さな島で、香川県の高松港からフェリーですぐのところです。高松駅から徒歩数分の高松港という、アクセスとしてはこれ以上なくベストな場所!

 ……ですが、群馬在住の私からすると、かなりの長旅でした。高崎から東京、東京から岡山、岡山から高松……というそれぞれ一時間、三時間、一時間の道のりです。さらに港から島までは四十分の船旅です。片道約六時間。活動時間十二時間のうち、半分は移動。

なにわろてんねん、の高松駅。東海道新幹線で完全に酔った。吐かなかったのはもはや気合い。
高松港。
紅白の縞模様が印象的なめおん号。

 天気予報では晴れの予定でしたが、気が付けば高松は曇り時々晴れになっていました。フェリーの待ち時間に平和の象徴である鳩ぽっぽと戯れていたのですが、ぽつりぽつりと雨が降ってくる始末。あーあ、気分が乗らないなぁ……と思いながらめおん号に乗船です。

鳩ぽっぽ。綺麗に撮れた感ある。
さらば雨催いの高松。そして人生初の船。
女木島。晴れたのが嬉しくて思わずパシャリ。

 いや、晴れたわ。まさかこんなにも早く晴れると思ってなかったから、私、ちょっと嬉しかったです。やっぱり旅は快晴に限る! 
 そんなこんなで、いよいよ男木島へ……。後で気付きましたが、既に港から男木島は見えていたようです。意外と近いところにあった。

いよいよお目当ての男木島! 
男木港付近。漁師さん専用の停泊所? 奥にあるのは男木漁業組合の建物。
男木漁業組合。
潮の匂いが強く感じられた場所。

 建物のひとつひとつに年季を感じます。路面や建物の壁を見ると、その塗装の剥がれ具合や劣化の度合いがよく分かるんです。潮風にあたって錆び付いたであろうものも散見されました。かなり風情のある町並みです。

男木島にある消防団の建物と放送塔。錆び付いてかなり劣化しています。登れるのかな。

 宿泊先のゲストハウス、男木島ゆくるさん。古民家を改装したらしいです。雰囲気はこんな感じ。ランチとかも要予約で受け付けているので、島に訪れた際はぜひぜひ!

 チェックインと荷物の保管を済ませた私は、さっそく島の散策を始めました。とはいえほとんど行く場所の目星などないので、地図を見ながら適当にお散歩です。まずは集落最上部、豊玉姫神社に行ってみることに……!

馬鹿みたいな急勾配。
地元民は毎日ここを歩いてるってマジ……?
もはや筋トレ。神社に向かうまでの道のりがキツすぎる。筋肉痛になった理由の七割くらいはこれ。

 でも、このクソみたいにクソな急勾配を乗り越えた先に、島随一の絶景がある……! それを"理解"ってしまった私は、暇になったらここに来るような身体に調教されてしまったのです……。おのれ豊玉姫神社からの絶景……。

豊玉姫神社の鳥居。
ここからの眺めが絶品!
最高のオーシャンビュー。
集落が一望できる場所。
ちなみに階段も急勾配。踏み外したら死ぬ。
瀬戸内海の島が見える。
石造りの鳥居の隙間から。

 しかしここからの景色は、黄昏時の茜色、あれを見ないことには、その真髄を目の当たりにしたとはいえません。燦燦と照る斜陽の美しさに、あれだけ見蕩れたのは初めてでした。絵に描いたような美しさでした。……まぁ、それはまだ後回しにしておいて。()

今は少し珍しい? ガス式風呂釜の排気筒。
船の乗り降りに使う足場かな……。
潮の匂いが強い場所。(二度目)
石垣が建築の基礎になっているのかな? 石垣が裏路地のそこらへんに目立つのも男木島の特徴。
男木漁業組合の前。

 ところで皆さん、ご存知かしらん。男木島といえば、通称『猫の島』なんですよ! もちろん私も、猫をたくさん見かけました。そこらへんを散歩していると、どこからか鳴き声が聞こえてきて──探してみると、あっ、あんなところに! みたいな。可愛いです、猫。

男木漁港の前で見つけたネッコ。
鳴き声かすれてて草。怖い。(本音)
室外機の上に鎮座してらっしゃった。

 可愛い……猫……? 可愛いか……??

『歩く方舟』へと続く道。右奥に小さく見えているのがそれです。アート作品!
男木漁港。
ずらっと並ぶタコ壺。
男木漁港その二。
浜辺。
「揺らぐ水面と雲間に、斜陽の朧気な色が霞む。目元を撫でる潮風は冷ややかに、或いはその倒景が瞳に眩しくて、僕は思わず目蓋を閉じた。少し向こうに聳え立つ電柱は、黄昏時のシルエットを描きながら、相も変わらずそこに鎮座している。」
揺らぐ海面に、僅かな波紋。
なんかいいなって思って撮った。(語彙力)

 こちらの動画は、男木漁港付近を撮ったものです。潮風と波の音──夕暮れ時の、静かな島の雰囲気を感じ取ってみてください。

 そうそう、夕暮れ時といえば。豊玉姫神社の夕暮れ時の景色を見せてあげましょう。本当に絶景です。めちゃくちゃ綺麗です。

斜陽の日射しに、やや赤みがかった鳥居。

 この景色をぼーっと眺めながら、揺らぐ水面をただひたすらに見つめるんです。それだけで、普通に何十分というレベルで時間が過ぎるでしょう。虚無になれます。虚無になって世界と一体化できる気がしました。はい。

 そんなこんなで夜になってしまう前に、とっとと宿に戻りました。女将さんがお夕食を作ってくださったので、それも上げます。しゃぶしゃぶでした。途中から鯛の塩焼きとかコロッケとか追加されました。撮るの下手でごめんなさい。とても美味しかったです。()

しゃぶしゃぶ、コロッケ、鯛の塩焼き、大根の柚子和え、えのきのソテー、小松菜のおひたしと煮豆。
囲炉裏。初めて見た。さすが古民家。
和モダンな雰囲気でいいね。

 さて、一日目はだいたいこんな感じでしょうか。二日目とか三日目までやっちゃうとめちゃくちゃボリュームあるので、まぁ読むのに大変でしょ、皆さん。私も書くのに大変なのでね! ぶっちゃけ疲れました!(本音)

また近いうちに、一日目以降の滞在記、書きます。写真とか見て楽しんでください。何か質問とかあれば私のTwitterへとどうぞ。

それじゃあまた次回にね!

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