ワーホリで働く際に必要なSIN。私が実際に体験したハプニングの対処法。

カナダワーホリで仕事で働く際に必ず必要なもの

・SIN(Social Insurance Number)これは9ケタの社会保険番号のこと。必要書類はパスポート・ワーホリビザ・住所を証明できるもの

SINの取得方法は基本、トロント市内に数カ所あるService Canada Centre(市役所など)で取得できる。何もなければ簡単に取得できるはずだけど、私の場合、ハプニングにあった。

〜ハプニングから解決までの流れ〜

1. SINを取得しようと市役所にいくが、役所の人から私のビザが無効のためSINを渡せないと伝えられる。そしてカナダ移民局に電話して直すように指示される。

2. 何度か移民局に電話をするもスタッフの人から言われた言葉は「あなたのビザ何も問題ないよ。」または「原因不明。」

電話していた後、スタッフから「原因不明だけど、ビザが有効になるように訂正しておく。数日かかるので数日後、市役所に行ってみて。もしダメだったらまた連絡して下さい。」と言われる。

3. 数日後、市役所に行ってみるも、まだ無効のまま。市役所の人にまた移民局に電話した方がいいわと勧められる。原因はビザなのか、何なのか不安になる。対処方法がわからなかったが、根気よく移民局に電話をすることに。

4. 最終的に、原因は国際空港での入国審査の際、私のビザを発行した人がしっかりとシステム上登録していなかったらしい。移民局のスタッフが空港の入国管理局へビザを有効するようにお願いをしておくと言われる。また数日かかることに。

5.  次の週、無事に市役所でSINを取得。

まとめ:ビザが無効と伝えられた時にとった行動

繋がりにくいカナダ移民局に根気よく電話をする。何が問題なのか、原因を調べてもらい訂正するようにお願いする。ただそれだけ。

詳細は以下。

まず市役所でのSIN取得の流れは?

SIN取得のための流れは次の通り、パスポートとワーホリビザを持って市役所のService Canada Centreの受付へ。SIN取得に来たと要件を伝えると役所の人から番号の書かれた紙と個人情報の記入用の紙をもらう。電光掲示板に自分の番号が出るまで待つ。待ち時間、必要な情報(住所や名前など)を書いておく。(混んでいない場合、待ち時間5分ほど。平日8時半から4時半まで。朝早くに行くのがおすすめ。昼頃になると特に月曜は激混みだった。)渡された自分の番号が掲示板に出てくるのと共に、どの場所に行けばいいか案内が出るので、その場所へ行く。ビザ、パスポートと記入した紙を見せるとスタッフの人がパソコンへ情報を入力し、無事にSINを取得できる。

1. SIN取得時に起きたハプニングの詳細

私の場合、こんなことが起きた。自分の番号が呼ばれ、スタッフの人にビザを見せ、SIN早く取得したいなとそわそわしていた。すると、パソコンで私の情報を入力をしていた役所の人から一言。「今日、あなたにSINを渡すことできないわ。」

私:「…どうしてですか?」役所スタッフ:「わからないけど、あなたのビザ、なぜか有効になっていないの。」

私「…?!??!!」

役所スタッフ「とりあえず、ここに電話してみて。」と渡されたのは、カナダ移民局の電話番号「CIC(Immigration and citizenship)」が書かれた紙だった。私は「移民局に電話するの?!」という予想外の展開が待ち受けていた。

2. カナダ移民局に電話する

何がなんだかわからないまま、書かれていた紙をみると、移民局の電話は平日の朝8時から夕方4時まで。私の場合、その時既に4時過ぎていたため、不安を抱えたまま次の日電話することに。

次の日、朝早くに電話をかけた。けれどこれも繋がるまで長い道のりだった。電話をかけて何が起こるかというと、「あなたの要件はなんですか?要件に従って数字のボタンを押して下さい。」という音声が流れる。(もし回線が混んでいる場合、それ以前に「申し訳ありません。ただいま回線が混雑しているため、再度かけ直して下さい。」と音声が流れ、電話が切れる。)音声に従って数字のボタンを押したあと、オペレーターに繋がるまで待つ。

だけど…これが想像以上に長かった!状況によるだろうけど、初めてオペレータに繋がった時、1時間くらい待った。途中「待ち時間はあと20分です。」と知らせてくれるので、根気よく待つしかない。

オペレーターに繋がる

「私のビザに問題があるみたいなので、確認してもらってもいいですか?そして何か不具合あったら直してもらえませんか?」と伝えた。すると、ビザ情報を聞かれるので、書かれている通り伝える。だけど、移民局スタッフから言われたことは「確認したけど、あなたのビザ何も問題ないよ。」

私はその時甘かった。その答えを受けて「なあんだ何も問題ないじゃん。市役所の人のミスかもしれない」って思い、そのまま電話を切ってしまった。しかし、それが間違いだった。その日のうちに市役所に行って役所の人から言われた一言はまた同じ「原因はわからないけど、あなたのビザ無効だよ。今日SINを渡せないわ。」だった。

再度移民局に電話するも…

また電話をする羽目になった。だけど言われることは同じ「あなたのビザ、何も問題ないよ。」と。私は「原因は何ですか」と聞くと、スタッフの人から「原因不明」と言われる。結局「原因不明だけど、ビザが有効になるように訂正しておく。数日かかるので数日後、市役所に行ってみて。もしダメだったらまた連絡して下さい。」と言われた。待っている数日間不安だった。

3. 移民局に訂正依頼から数日後

移民局の人に言われた通り数日待ってから市役所へ行く。私のビザが有効になっていてほしいと願ってみるも結果は虚しく無効のまま。役所の人にも、「今日また移民局に電話をした方がいいわ。大変だろうけど、これはよく起こることだわ。辛抱強くね。」と励まされる。

4. これが本当に最後の電話

午後、電話をする。今まで起きたこと全てを伝える。(電話をして訂正依頼をしてもなぜかビザに問題があるなど)すると、今までの人とは少し違って丁寧な対応をしてくれるスタッフだった。

スタッフ:「あなたのビザには問題ないってことですね。念のため、もう一度あなたのビザ情報教えてくれますか?…確かに問題ないですね。わかりました。ところで、どこでビザを取得したのですか?」

私:「ピアソン国際空港です。」

スタッフ:「もしかしたら入国審査でのビザ発行時に問題があるかもしれないわ。その時利用したターミナルと日程は覚えてますか?」

私:「確か、〜です。日程は〜です。」

スタッフ:「わかりました。じゃあ、空港の入国管理局に連絡をして確認するようにお願いしておきます。また数日後、市役所に行ってみて下さい。きっとこれで有効になると思います。それでもダメだったら電話して下さい。」

私:「わかりました。ありがとうございます。」

5. 次の週、無事にSINを取得する。

まるで何事もなかったかのように、市役所でビザとパスポートを見せ、SINを取得することができた。

まさか、空港での入国管理局の人のミスだったとは…

空港での出来事を思い返すと、当時このようなことがあった。

審査官:「カナダに来た目的は?」

私:「ワーキングホリデーです。」

審査官:「ワーキングホリデー?…なにそれ?」

私:「(…え、この人知らないのかなあ。そんなことってあるのかな、これは予想外の答えだ。えっと、ワーキングホリデーっていう制度を使って仕事をする予定です。」

審査官の人、なにやら隣の同僚の人に、ワーホリについて聞いている。同僚の人、「うん、ちゃんとそういうのあるわよ。」って教えていた。

私:「(この人なんだか怪しいぞ。嫌な予感がする…)」

審査官、私のビザやパスポートの情報を入力している。けれど、途中途中、隣の同僚の人に「これ、どうするの?どう入力したらいい?」みたいなことを聞いている。

私:「(これは運が悪い人にあたった。ビザ発行された時、しっかり内容間違ってないか念入りに確認しないと。)」

審査官:「はい、これあなたのビザね。」

私:「Thank you.(その時に全ての情報確認する。生年月日、ビザの期間、パスポート番号、名前など全て何も問題なし!おっけー!)」

以上、空港での出来事。少しあった不安が見事に的中した。ただ、私は運が悪かったのだ。

〜おまけ〜

電話で「ビザに問題なし。原因不明。」と言われた時、私は「じゃあ何が問題なのさ!!どうしたらいいの!」と誰に聞いたらいいのかもわからない不安な状態になった。例えば、このままSIN取得できず、仕事できないならゆっくり旅でもするかなあ。でもお金がそんなにないなあなんてことも考えた。

ハプニングがあった時に、中国人の友達に言うと、「私の友人もビザのことで移民局に電話しても全く繋がらなかったり、質問しても相手がしっかり対応してくれなかったり、こんなこと日常茶飯事だよ。」と言ってくれた。そして「大丈夫。辛抱強く行動していたらきっと必ず解決するよ。」って励ましてくれた。

日本人のワーホリの人から特にSINやビザのトラブルを聞いたことがなかったから、私はすっかり安心していたけど、こんなことってありえないようで、ありえるんだってことがわかった。これからもハプニングがあった時に、柔軟に対応できるように心がける。




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