インスタって楽しいですか?
『彩さん、やってないじゃん』
東京へ帰る前の晩、義父に、作品をこまめにインスタにあげるよう言うとこう言われた。私はインスタをほぼやっていないけれど、お盆休みに夫の実家の浜松に帰り、義父にやり方を伝授した。4日間、撮って、ハッシュタグをつけて、上げるをレクチャーした。
わたしたちが東京に戻ってから、父は作品を自力で撮ってインスタにあげている。https://www.instagram.com/sadasiimatsuo04260426/?hl=ja
戻った日の作品のタイトルは『孫』。しばらく、孫が続き、最近のタイトルは『私』。孫が帰った寂しさを乗り越え自分を見つめている。作品を見ていると気持ちが伝わってくる。
浜松の実家には、父の集めてきた流木や鉄くず、昔夫が遊んでいた玩具などが全部とってある。
2年前、夫は息子が生まれる前に時間を持て余し、実家の庭先にペーパーを垂らしこれから生まれてくるこどもがどんな顔なのか、実家にあった父のアイテムを組み合わせ、顔を作って撮ってみた。今までゴミのように思っていたものも、置き方や組み合わせを変えて置くと違った見え方になり、ゴミがお宝に見えてきたと言う。
私は初めての育児に余裕なく、洗い物をしながら、『男とは自由な生き物』『それを支えるのはいつも女』と映画のアキレスと亀を思い出しながら、作品作りに没頭していく彼をちょっと羨ましく思っていた。
彼に触発され、父も作品を作り始めた。
実家に行くとたくさんの視線を感じる。義父の作ったものが私を見ている。
それを撮る夫とその夫を撮るわたし。今では息子も加わり師匠について回っている。
夫の写真展が今日から始まります。
このDMの写真がはじめに作った息子の顔(想像)だそうで、ちょっと似ている気もします。
松本直也 写真展
transform
2019年9月13日金から22日
12:00 — 20:00
MIDORI.so
東京都目黒区青葉台3-3-11 みどり荘3F 中目黒駅から徒歩10分
http://matsumotonaoya.com/