人は一人では生きていないだけで一人でも生きていける

人は一人では生きていけない、というのがありますが、違います。まず人は一人でも生きていけます。生まれた瞬間からすぐに一人では生きていけませんが、ある程度成長した後は、一人でも生きていく事もできます。もちろん、皆で協力し合って生きていくより長生きできるかどうかは別です。もともとこの世界は誰のものでも在りません。生きていくに十分とは言わずとも、生きる糧はありました。ですが、人が集団を作る過程で自然環境が徐々に徐々に壊れていきます。住む場所やその他もろもろを確保する上で仕方がないことでした。人が増えるにつれて、この確保しなければいけないものが増えていき、今まで一人で十分に生きていけた環境が失われていきます。そうした事を繰り返して今の状況が在るというわけです。

現在だけを見れば、ほぼほぼ全ての人は、何らかの形で繋がっています。そうした繋がりの中色んな恩恵を皆で共有する事も出来る様になり、結果的に、色んな人の世話になっているという事になっています。

人は一人では生きていけない、という言葉は、集団を維持しようとする権力者側にとって、都合のよい言葉です。人は一人では生きていけないのだから皆で協力し合って生きていこう、と、一見聞こえはいいですが、要は集団を維持する為に協力する事を半ば強要している事にもなります。こういう隙があるから集団に対する批判や反発も当然生まれてきて、矛盾もあるので対応できなくなり、場合によっては武力行使などに頼らざるを得なくなります。

大事なのは、集団を維持することではなく、真の平和を願う心です。これがあれば結果として、集団の維持も最良を導き出せます。

人は一人ではいきていない、だから皆が皆に感謝の心を持ち、助け合い生きていきましょう。集団を束ねる側に居る者は、決して奢らず、人は一人でも生きていけるのだから、権力を振りかざさず、だからと言って下手に出ず、決して奢らず相手を対等に見て、本来ならば必要のない集団を維持する為に固執せず、真の平和を成す為に皆で協力する上での立場であるということを自覚し、協力し合っていくことが大事であるということ。また束ねられる側も萎縮せず、感情的に物事を考えず、相手と対等であるという事を忘れない様にする事。

ここに書いた事だけで真の平和は成りませんが、真の平和を願えるようになれば、こういった事が、誰に教わらずとも、自分自身で理解出来る様になります。勉強して知るのではなく、自分自身で理解出来る様になれば、いろんなことの解決方法が自分自身で解るようになります。

そして、これらはとても簡単な事です。簡単ですが、一人でどうこうできるものではありません。人を変えるのは難しいかもしれません。ですが、自分が変わるのは自分次第です。こういった記事を通じて、自分自身を変えるキッカケを与えられれば幸いです。

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