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1日完結デザインスプリントのすすめ

*別アカウントで運営していた過去の記事を移行したものです(2019年)

先週、会社で1日デザインスプリント・イベントがありました。どうも四半期に1度開催されているらしいイベントです。前回書いた研修が終わった後にいきなり「デザインスプリントをやるよ。サインアップはこちら!」みたいな告知があり、チーム編成が始まりました。

ちなみに、私の属する部署はプロダクトチームを縦断するデザイン組織で、ビジュアルデザイナー・UXデザイナー・UXリサーチャーが属しています。北カリフォルニアのメンバーは100人くらいの規模です。

まだ入社して1か月。。何それ?と唖然としている私たち入社間もないデザイナーたちをさておき、周りはなんだか盛り上がっていきます。一体どんなイベントなのかよく分からないまま、研修で一緒だったデザイナーの名前を見つけ私もチームに入りました。

メインのイベントは丸1日手を動かす日で、オリエンや成果物の発表が別日に組まれている為、1日完結とは言いつつも何だかんだで1週間はこのスプリント中心に動いていました。何回めかは知りませんが、凄いと思ったのはこのスプリントをリモート・グローバル規模で運営している事。

北米は東海岸・西海岸・中央の3時間帯に分かれていて、それにヨーロッパ&アジアを足した4リーグ編成。私たちは西海岸リーグに属しています。ヨーロッパとアジアを一緒にするのは時差的に酷いと思うのですが、まぁしょうがない。全員に関係のあるイベントは各地域の時差を考慮した時間帯に設定され、各地域の予選は地域ごとの時間帯で回ります。

オンラインコラボレーション・ツールを使ったガイドラインが配られるので、それに沿って各チームでワークショップをし成果物を作っていきました。最終成果物は5分間のビデオ。テーマの告知や成果物のお披露目は全てオンライン会議&シェアフォルダーで管理されます。完全リモートで運営されているものの、一体感も味わえるという絶妙な具合に設計されていると思いました。このやり方だったら導入できる企業もかなり多いのでは?と感じました。

私が感じたおすすめポイントは、主に以下の3つ

時間の制約が少ない

このデザインスプリントでの主なコミット時間は丸1日のみ。対して、通常のワークショップやスプリントでは恐らく1週間くらいの時間が必要でしょう。特にアメリカで教育を受けている人たちは、プレゼンに慣れているので、成果物の5分ビデオを作るのに大して時間がかかりません。私たちのチームは約2時間で成果物の構想から録音まで終わりました。もちろんデザイナーなので、拘り始めると止まらず。深夜まで作業していたチームもあったようですが、。

とにかくコミットするのは1日=正味8時間。もちろん、数百人が参加したらその分のオポチュニティコストは積み上がってしまいますが、業務も調整できない範囲ではないでしょう。私たちの組織は組織的に参加を応援してくれているので、デザイン組織のみが関わる打ち合わせなどはリスケして対応していました。

普段の業務と離れた思考ができる

有名なGoogleの20%ルールのように、通常業務と離れてみる事は、特に同じプロダクトに長い期間取り組むような組織がリフレッシュする機会になります。特に私は入社直後だったので、他のチームが取り組んでいる事、自分が関わっていない自社プロダクトについて知る良い機会になりました。

ネットワーキングの場

チームは、普段の業務では関わらないメンバーとチームを組むよう勧められていました。今回私の入ったチームは、もともと仲の良いメンバーもいたようですが、新入社員仲間も混じっていたので、お互いの事をよく知らない状態からのスタートでした。

もちろんチームメートと組んだ方が効率は良いでしょうが、一緒にプロジェクトに取り組む事で、ハッピーアワーなどとはまた違ったネットワーキングができます。普段の業務では一緒にならないメンバーをよく知る事ができて、ワークショップのやり方やコラボレーション方法についても、他のプロダクトチームの運営から学ぶ事は多かったです。

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今回、チームメートが入っていたチームが堂々の1位に!次回は私ももっと勝ちに行かれるように頑張ろうと思います。



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