見出し画像

「書く力」の育て方

みなさま、ごきげんよう。

昨日は思ったことを本当に適当に書いただけだったので、今日はまじめな話をしようと思う。

今日は「書く力」について話をしていく。(ほら、まじめなテイスト)


国語の4技能とは

4技能というと、すぐに英語の話になる昨今。

いや、我々は日本人だということをお忘れではないだろうか。

「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能は国語でも同じである。

そもそも、国語の4技能が習得できていない状態で英語の4技能など習得できるはずもあるまい。

英語の幼児教育に対して小生が真っ向から反対する理由はそれだ。

だいたいそういう親ほど、国語の4技能を軽視しがちなのである。


「書く力」の欠如

では、4技能のうち今のこどもたちに最も足りない力は何か。

言わずもがな、「書く力」である。

深く考えずとも、答えは明白である。

なぜなら、「聞く」「話す」は日常生活を送るだけで完結する。

学校に通っていれば「読む」についても受動的ではあるが行っている。

しかし、「書く」については圧倒的に経験値が足りない。
学校では少なからず「書く」時間も設けられてはいる。

ただし、「読む」と比較すれば電光朝露と言えよう。

圧倒的に経験値が足りていないのが「書く力」である。

日常生活においてはほとんどないと言っても過言ではあるまい。

手紙はもはや化石化している。

自分の思ったことを書いてみるという経験は、それこそ学校の授業でしか味わっていないだろう。


「書く力」を身につける前に

いきなり、「さあ、思ったことを書いてみよう!」と言っても、それはなかなか難しい。

第一、「自分の思ったこと」自体が今のこどもたちにはハードルが高い。

つまり、「思ったこと」がないケースが多いということである。

事実を事実として受け入れる。
そして、それについて「いい」「わるい」の判断まではできるだろう。

しかし、「なぜ」になった途端、「なんとなく・・・」となるわけである。

これは前述した「論理的思考力」の欠如である。

ということは、前提条件は「論理的思考力」を付けることと言える。
「なぜ」に対してまずは自分の想いを持つようにするということである。

家でできるトレーニングは前回述べた通りだが、基本的には親がこどもに「なぜ」を投げかけることが必須だ。

また、テレビの感想を述べさせてみるというのもよいだろう。もちろん読んだ本についてでも構わない。

我が家では寝る前の19時から本を読む時間を設けている。
普段この時間、私はいないことが多いが、休みの日にはその時間のあと息子に「何が印象に残ったか」という質問をするようにしている。

経験は素晴らしいもので、当初は何を答えればよいのかわからなかった息子も、今では自分の想いを断片的にではあるが答えるようになっている。

続けることは大切である。

「書く力」の身につけ方

さて、いよいよ「書く力」である。「論理的思考力」+「自分の想いを伝える」という訓練をした後は、それを書いてみるという作業である。

「書く力」の最初は、型通りに書けるようにすることが重要だ。後述する型をまずは反復する。それによって、おのずと文章は論理的になる。そうすると逆説的ではあるが、話をするときにもその型を意識するようになり、より論理的に考え、相手に伝えることができるようになるのである。


「書く力」初期の型

① テーマに対する意見を端的に述べる。

読んだ本でもニュースでも今日学校で起こった出来事でもなんでも構わない。まずはそれについて自分が思っていることを端的に述べる。
ここが長ったらしいと言いたいことが伝わらない。

② 意見に対する根拠を述べる。

まさに「論理的思考力」である。意見を相手に納得してもらうための根拠でなければならない。持論を客観視できるかがポイントである。

③ 根拠を強めるための具体例、体験を述べる。

意見・理由を強めるための具体例。①・②と一貫していること、整合性が取れていることが重要だ。できれば最初は身近な体験を書けるとよい。特にこどもの場合はなおさらだ。具体例があまりに大仰だと、説得力がない

④ まとめる。

①の「同内容別表現」というイメージだ。同じことを言うのは駄文である。いかに持論を強めることが出来るかが重要だ。

まずはこの初期の型を繰り返し練習してみるとよいだろう。

うちの子は作文が書けませんという悩みは多くの保護者から聞かれる。

ぜひ試してみていただきたい。

型を覚え、繰り返し練習し、型からはみ出していく。
それによってオリジナリティのある、味わい深い文章を書くことが出来るというものである。

こんな小生をサポートしてくださる奇特な方、もしもいらっしゃいましたらよろしくお願い申し上げます。サポートは自費出版への夢に。