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個別指導塾が学生講師に求めること【大学受験塾開業#25】

こんにちは!
塾開業のサポートやFC展開をしているアクシビジョンの朝倉です。

個別指導塾は学生講師の質で塾全体の質が変わってしまうというほど、大学生講師の重要度は高いです。特に、大学受験の個別指導塾においては難関大学の学生講師の力を借りなければ、良いサービスは提供できないでしょう。

そんな大学生講師にどんなことを求めればいいのか?
どこまでは求められるのか?

その辺りを記事にしていきたいと思います。この記事を読んでもらうと、学生講師を採用する際にどんなことを気にしたらいいのか、採用してから育成するのにどうすればいいのかなどがわかっていただけるかと思います。

学生講師に多くを求めると失敗する

学生講師はみんな優秀です。というか、優秀な人しか採用しないという方針の方が良いです。

ただ、優秀な学生講師でも多くのことを求めてしまうと、個別指導塾としてうまくいきません。多くを求めるというのはどのようなことかと言いますと

  • 生徒の成績上昇に対して教室長・塾長と同じレベルの意識を持たせる

  • より良い授業を展開するために授業準備をしっかり行う

  • 自分自身で時間外に指導方法を勉強する

  • 生徒の学習を管理する

  • 生徒の学習計画を立てる

など、教室長や塾長と同じレベルで生徒の成績アップを考えるために、授業準備や指導方法の研究などを時間外で行うということは基本的に求めてはいけません。時間外で業務するのは労務的に問題です。

学生講師は週に1〜3日程度で合計10時間程度しか働きません。それが悪いというわけではもちろんないですが、大学生において塾講師の仕事はあくまでもサブになります。そのため、時間外で授業研究をしようという発想も少なくなるのは致し方ありません。

また、生徒の学習を計画して管理するということも難しいでしょう。学生講師は指導の経験をたくさん持つことは少なく、年間でも数人の担当生徒がいるぐらいです。そうすると、自分の経験で計画を立てたりなどはできますが、その生徒に合わせた計画を作ることは非常に難しくなります。そのため、計画を立てたとしても、自分の経験を押し付けるか塾の決まったマニュアル通りに立てているだけでその生徒には合わないというケースが多く発生し、成績が上がらないということが散見されます。

生徒の計画を立てたり、管理をしたりというのは非常に高度なものであるので、しっかりとそこに時間を使わないといけないものだと私は考えています。

私の運営しているアクシブアカデミーでも、学生に計画や管理をできるようにマニュアルなどをしっかり作って運営していましたが、どれだけ研修してもマニュアルがあっても思っているようには計画・管理ができませんでした。そのため、アクシブアカデミーでは社員のプロコーチが計画・管理をするという体制に変更しました。そうすることで、コーチングの質が高くなり、成績を上げられる層が学生講師が計画・管理をしていた時より増えました。

個別指導塾の学生講師に色々なことを求めてしまうと、思っていたように成果はでません。塾長や教室長と同じことはできませんので、しっかりやることを絞って上げることが大事となります。

学生講師にしかできないことを優先する

大学受験向けの個別指導塾を運営していて、教室長や塾長が学生講師に勝てないのは「科目指導」です。

教室長の得意科目などはもちろん教室長の方が指導は上手いと思いますが、旧帝大のような難関国公立大学に通っている学生は複数科目を指導できたり、レベルの高い問題を解くことが可能だったりと教室長より能力が高いケースは十分にあります。

もちろん、指導の仕方はまだまだというケースもありますので、そのあたりを塾としての仕組み、マニュアルにして科目指導ができるという学生講師の最大の強みを発揮させて上げるということを優先した方がよいです。

高校受験など科目指導のレベルが低い場合は教室長が全ての科目を対応するなどはできますが、大学受験では基本的に難しいのでしっかり大学生講師と役割分担をして指導していくことが大切になります。

塾として最低限の指導方法を統一する

個別指導塾でうまくいかないケースは、学生講師が自由に指導しすぎて、塾としての指導方針が統一できてないというケースがあります。そうすると、成績アップが講師に依存してしまったり、やり方が間違った勉強法をしてしまい非効率な勉強をしてしまうというようになってしまいます。

ですので、最低限の指導方法は統一して、学生講師にしっかり研修をしていかなければなりません。これができないと良い個別指導塾とはならないでしょう。

自塾の考え方や指導方法は塾として考えることは必須になるので、その辺りはしっかり考えてもらえればと思います。高校受験や大学受験どちらも必要となると思います。

決めたルールは守らせる

よくある失敗例としては、決めたルールが機能しないということがあります。例えば、白衣やユニフォームを着ること、名札の着用、生徒との授業前に挨拶するなど当たり前のことができなくなっていきます。

人間めんどくさくなりやらなくなってしまうものですので、そのような当たり前のことを何度も注意して確実に実施できるようにしていきましょう。誰でもできる小さなルールを守らせることが実は最も重要で、それができるようになると難しいこともできるようになります。また、誰でもできるルールができない講師はやめてもらう方向で考えた方がいいです。

塾としてのルールや指導方法を守らせるためには、まずは小さなルールを確実守らせるようにしていきましょう。

まとめ

学生講師にまとめることを書いてきましたが、基本的には塾として決めた指導方針に合わせて、科目指導をする。そしてルールを守らせる。このような当たり前のことに集中させた方が良い塾になってきます。

学生講師は優秀ですが、多くのことを求めすぎると能力を発揮できません。ぜひ、うまく社員の教室長との役割分担をして運営してもらえればと思います。

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