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哲創16 科学的思考の景色


再び意識と受動画像
脳内の拡張空間に目に入る ー 例えば、考え事をしている。今原稿に向かって何かを書こうとしているその時のPC キーボードと画面と後ろの空間 ー ものが 受動画像として造影されている。意識を向けないとそれはすぐ頭からはなれていってしまう。強く意識されるものとそうではないものとがある。 頭から離れていくものもそうでないものもインプットされている。

よく潜在意識であるとか、無意識の中に表現されるものはこれらの断片であったり、構成した画像はその拡張空間の中にあるのだと思われます。並列して意識として抑圧してきた感情が彷彿させます。これらは拡張空間への意識としてタグで連なったものになっていると思われます。 この辺の問題は人間科学の進展とともに明らかにされていくでしょう。

科学的思考の誤謬はこの背景であるとか、受動画像を無視し、対象を極端に制限する意識から生まれると思われます。 例えば 現在流行している’はやり病’でも 数値を限定的に報じて実像を隠そうとしているのが見てとれます。WHOの指示や海外がそうだから国内だけでもと思ってみても 輪をかけて誤謬を冒しているように見えます。 特に政治的と称して対策諮問機関が本来の階層的な対策すら行わず、ただただ国民に規制のみを半強要して 抑えこもうとしているのは専門家がいないということを明確に示すものであるし、とりあえずのことしか言わないなら誰がやっても同じですね。

それしか指示出来ない政治家は無能と言われても仕方ないだろう。 そのことを追求しない野党側の政治家もさらに無能ということになろう。 当然既得権益者からの圧力でがんじがらめなのだろうが、科学的にどうかとか検討しないなら 感染経路もわからないのなら さらに無能だろう。隠しているなら責任者を炙り出す必要もあろうかと思う。大きい要因は調査せず、ノイズばかり要因抽出しているような解析、原因を追求しないのは 許せないと思う。

実業でもそういう経験は多かった。私は技術関係の職種にあり、製造業で表面処理ラインの開発を含めた技術全般を担当していた。鉄鋼材料特に硬質材の表面処理が専門であった。品質管理の関係で抜き取りで検査をしており、性能試験もあったのだが ある種のある時期から量産に入った直後にその問題が起きた。 いくつか検査ししても解らず、全数チェックに入ったのだが 表面のエッジの部分に若干の異常が見つけて対策を検討する際に確か2-3か月程度悪戦苦闘したのを覚えている。 表面処理の条件、前処理の異常検出などいろいろ検査して合格率をその都度データにして比較検討したが結局いくつものパラメータとの相関を検討していたのですが、はっきり解ったことは表面処理装置のメンテナンス直後は合格率が高いことを見い出して解決したことがあるのです。理屈ではなかなか思いつかないのですが、生データを並べて平らな気持ち(先入観を捨てて)で見ると確かにそうした傾向が見られたのです。比較的良い結果は メンテナンス初期の最初を除く数ロットが確かに合格率が高かった。 製造の前工程の問題や時期的な問題も 最初は可能性として高いと思われたのですが、装置原理に基ずく根本問題が其処には転がっていました。最終的に原因とメカニズムは特定できました。適切な処置も出来たのですが、1ロット 200本程度のものを 1000-2000本毎日10週間程度 顕微鏡で全検査せねばなりませんでした。一人で。

ですから 先の問題も 外(外国)からしか来ないので問題は明らかに入口のデータと増加との相関や(日本の)発生源の特定はできているはずで それを公表しないし、対策しない。政治的な理由はあるのだろうが、こんな簡単なことも公表しないのはあんまりだと思います。そのようなことと感染対策は別ですけれど、1年以上たっても事例研究も公表できないのは大きな社会的問題であると思います。

数字を言えば「科学的思考」というわけではありません。科学技術の進歩した現代に解析なき指令や情緒的な説明はいらない。温暖化の問題もそうである。人類の出しているエネルギー総和と地球にもたらすエネルギーの総和の比率と温暖化と二酸化炭素濃度の関係をもっと議論が必要です。(欧州の戦略に踊らされているだけだと思います)1000年前のデータはないので局所的な300年程度で処理してますが、変動幅 ー50度から+50度のグラフで見れば「さざ波」にもならない。気候変動に関するデータはポールシフトやオゾン層問題の方がまだ高いのではないかとも思えます。それらしき説明で温暖化を言っていますが、メカニズムが不明瞭です。(気体濃度は水に吸収されるので空気中の濃度が問題で排出量ではないことに注意がいります)

個人的には計算してませんが、いくつか本(武田著など)も出ています。縄文期には三内丸山など(青森)でも現在より少し暖かく、年間の平均気温が2度から3度くらい高かったと考えられています。 このように 地域的には暖かい時期もあるので気に病む必要はないのです。もっとも 不要なエネルギーを無理に使う必要はないのですけどね。

対象を極端に制限する意識から生まれる科学的思考の誤謬や故意的な運用は「科学的思考」ということへの誤解を生むことになりかねない。ですから、科学的思考は前提や仮定となる部分を含めたメカニズムが重要になってくるのです。科学的思考の本筋は二項対立にあるのですがこれは多くは意識することから生まれるので、問題解決型の課題では先入観を避けるため、全体を俯瞰するようその意識を薄めて置く必要があります。すぐに解決しない問題はむしろ受動画像(勝手に入ってくるーあるいは背景や環境など)の情報の中に解決に至るヒントが多く隠されているように思います。

先の温暖化問題のような局所的なノイズ変動と俯瞰的な変動をごちゃごちゃに同じように見ないのも科学的思考の一部です。部分であっても法則性がある場合はウエイブレット関数として扱うような解析法もあるのですから。

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