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哲創17 科学的思考と方法

 科学的思考は二項対立に基ずく場の設定と前提や仮定となる部分を含めたメカニズム(是と考えられる妥当性)による解明または検証ということになろうかと思います。 物事あるいは事象を考える際に その物や事を対象として最初に認知するのは「・・・は〇である。」に対して「・・・は〇でない。」から始まり、そのものを認知することになるのでしょうが これは論理学として別にジャンルを構成しています。 このように「分割・分類する」あるいは「仕分けする」「区分する」のは最初に行う認知・認識になるので

    • 哲雑5 ヒッタイトの陰影

       紀元前18世紀頃から現在のトルコ中東部ハットウシャ(遺跡)を中心とした王国があったとされています。昔はこの地域をアナトリアといい、古くから製鉄技術があったとされていますが「製鉄技術を確立し、武器として初めて使用した。」とされるのがこのヒッタイト帝国であったそうです。20世紀の後半に解明されてきた古代王国の攻防史の中でも特筆されています。 このアナトリアにあるカマン・カレホユック遺跡では鉄製品や鉄滓が出土しており、約3千五百年前の鉄の塊が見つかっています。製鉄には鉄鉱石が出

      • 哲雑4 生産性の本筋

         生産性とは 分母が生産量(金額)、分子が延べ労働(時間)ということでしょう。前回の視点は分子に当たる効率を主に考えたものですが、実際には分子を下げる努力に対して分母を増やす努力も重要な観点だと思います。 大きくはGDPになるでしょう。ここ数十年の日本の生産性は変わっていません。経済は変わらず内容は縮小しているように見受けられます。というのは国内のモノづくりは部分的に崩壊しつつあるように思います。そう思うのは家電や半導体分野は基盤を除いて海外に移転してしまい、窓口は国内でも

        • 哲雑3  一味いれるとガラリと変わる

             YOUTUBEでたまたまコーヒーにMCTオイルを入れると身体にいいというのを聞きつけて、試してみました。すると下手な入れ方ででる苦味が消えてとてもスマートな味に変わりました。バターを少し加えるといい話もありましたが入れない方が元の悪さが消えるように思われます。 コーヒーの旨いところだけが引き出される感じがあります。 近頃試してみたいくつかの取り入れた中ではヒットしたものになりそうです。こういうのは人によって感じ方が異なるのでそのこと自体を推奨するというのではなく、好き

        哲創17 科学的思考と方法

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        • ポンコツ時事
          1本

        記事

          実践的自力腰痛脱出の法1

          腰痛に悩まれている方や病院で治療してもかんばしくない方もかなり居られるのではないかと推察致します。接骨院や整体で直されている方も多いのではないでしょうか。 「鼠径部の戦い」から 数か月になりましたが、それから あれやこれや試して効果がでてきた話をまとめてみようと思います。坐骨神経痛は常体では痛みは消えています。足の痺れは若干ありますが、少し歩けるようになってきています。けん引は週二回程行っていますが行かなくてもいい状態になりつつあります。 良くするポイントは 基本は全身の

          実践的自力腰痛脱出の法1

          哲雑2 自然体とギアチェンジのすすめ

           いろいろ仕事をしていると疲れを感じたり、焦燥感に襲われたりすることもあります。時には新しい仕事に向かうにしても大きな希望が持てない時や自信がなくても向かわなければならない時もあります。 仕事にせよ環境が変わる時に 今までのやり方を変えたい欲求があると思います。 そういう時に角張った感情を削り落とし、自分の置き方を変えるのが 大事だと思っています。 先日、八段同士の剣道の立ち合いを見ながら攻め込む態勢を瞬時に変える鍛錬者の技は一見の価値がありました。 立ち合い姿勢を見ると

          哲雑2 自然体とギアチェンジのすすめ

          哲雑1 生産性の向上

          「生産性を上げる」ことが 重要視されていて 余計なことはせずに効率よくがテーマにいろいろ取組が行われていますね。 生産効率を上げるポイントは最短距離(最小時間)を狙うことです。 同じ製品を作る際には最小時間で作ることが生産性を上げることです。生産時間に制限があれば最大限の稼働時間で製造ラインを稼働させることです。しかし、実際には 複数の工程があったり、前段取りが複雑であったり、いろいろな要因で言葉どおりにいかないのが現実ですね。 経験した取組の中で特に留意しておきたい生産性

          哲雑1 生産性の向上

          哲創16 科学的思考の景色

          再び意識と受動画像 脳内の拡張空間に目に入る ー 例えば、考え事をしている。今原稿に向かって何かを書こうとしているその時のPC キーボードと画面と後ろの空間 ー ものが 受動画像として造影されている。意識を向けないとそれはすぐ頭からはなれていってしまう。強く意識されるものとそうではないものとがある。 頭から離れていくものもそうでないものもインプットされている。 よく潜在意識であるとか、無意識の中に表現されるものはこれらの断片であったり、構成した画像はその拡張空間の中にあるの

          哲創16 科学的思考の景色

          哲創15 入出力間の光景

          景色であったり、音の雰囲気であったり、時に 言葉の響きのようなものは 常に人に刺激を与えているのですが、意識する 気がつく 興味をひくというようなフォーカスする行為がある。 そのフィルターを通して 意識し 気付き 興味を引く方向から見る(聞く、理解しようとする)という入力がある。景色であれば 内容や色調やその構造 明るさというようような要素によって 居心地の良さや好み 安心感や雰囲気を感じ取る。 これは「人」という機関(ブラックボックス)の入力と出力ということでしょうね。景

          哲創15 入出力間の光景

          哲創14 不安の原点

          現実(実空間)の認識は 「人」の感覚を通して創造された拡張空間と実空間との照合で ある程度同定できた時、そのうちの何パーセントかが照合される時、あるいはいくつかの構築された拡張空間の重ね合わせが出来る部分が照合される時、確信に移ると思われます。 ですが、これは確証ではないのです。特に、物質と思われるような物体でも少しはありますが、愛とか国とか喜怒哀楽とかのような要素を多く含む抽象的な名詞あるいは形容詞 あるいはまた、概念とかイデオロギー、宗教的用語等になってくると曖昧なとこ

          哲創14 不安の原点

          哲創13 意識と受動画像

          二項対立は意識の中にあるのだと思えます。景色や人物を見た瞬間に一旦興味に対してフォーカスして生まれるのだと思います。そこでは感情が主に支配している。仮にそれが無機質の物質であっても よく知る人物であっても 好ましく思う感性が働く。あるいは全く気にならない場合や嫌な感性であっても働くのでそれに対しての意識が生まれるのだと考えられます。 この意識のもとには感性があり、これは感覚と言い換えてみてもいいのだと思うけれどこの感覚から感性に至る過程が存在しているのですが、感性は明らかに

          哲創13 意識と受動画像

          哲創12 二項対立と受動画像

          朝起きると徐々に意識を認識できます。意識すると空腹を感じるので身支度して朝食をとります。食欲がないと食事はとりませんが、水分補給などの行為をおこないます。そういう意識のほかに朝の風景がまず脳裏入るはずです。 今日は「雨か?」天気や部屋の暗さや枕の傾きあるいは夏の日の暑さなど・・・・。 急に「今日はあれをせねばならなかった」といって行動に移ります。 こうした意識にはそれを思い浮かぶには常にその背景が伴っているのです。ただ単に時計を見て「朝の六時か?」というとき、周囲は動いていて

          哲創12 二項対立と受動画像

          哲創11 二項対立の様相

          二項対立の発端は 主体と客体(主観と客観)に分離することから始まるように思います。 自分だけのものである主体とそうではない客体。自分とあなたもしくは3人称彼に分けるところからだと思われます。現代ではDNAなどの解析で自分と第三者との違いは明確になりつつあります。それでも思考の元は分ける分離や分類することのようです。 西洋的のように思えるこの分離や分類は別に西洋だけではなく東洋にもあるのですが、どうも西洋のものは要素的で東洋(ここでは中国や日本)のものは現象的なように思います

          哲創11 二項対立の様相

          哲創10 二項対立と分析統合

          科学的思考というのは必ずしも一義的な意味合いが強いというわけではないのだろうけれども論の立て方として組み立て方は一義的なもので矛盾しないかどうかを判定しているのは事実であるだのろう。西洋流な自然科学の真理追求ではそのもとになった考え方がこのような二項対立なるのだと思う。 二項対立とは自と他、主体と客体というような思考をいいます。こればかりでなく、「何々はこうである」「こうでないと矛盾する」よって「こうである」というような論理もまたこの分離法によっている。この二項を対立させて

          哲創10 二項対立と分析統合

          哲創9 科学的思考についてー2

          科学的思考というのは「階層構造を持つ」特徴がある。問題があって考える時、思考は始まる。その時の問題というのは対象のことで例えば自然の不思議の場合にはリンゴを見てどのような構造なのか?何が甘さの源泉であるのか?というようなこと。あるいはテレビは何故映るのか?というようなこと。熱はどうして発生するのか?とかこの金属はどのような構造なのか?というような問から発する考え方の方法だったり手法だったりする。 その際の対象になる問題は「モノ」であったり「現象」であったりする。「モノ」にも

          哲創9 科学的思考についてー2

          哲創8 科学的思考についてー1

          ある日、PCを開いた時に景勝地の写真が飛び込んできた。「気に入りましたか?」 こころそこにないのでどうでもいいが、明るい青い空や宇宙が好きだ。それは理屈ではなくただ好きであるということで「気に入った」とクリックしてみるが、完全に全部が好きというのではない。人の感性は心其処になければ引き入られることはない。理屈ではないから。 しかし、何かテーマが出されて思考を余儀なくさせられる場合に「人」は考えるという操作に入る。こうした場合の判断や理解することは大脳皮質での

          哲創8 科学的思考についてー1