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結局のところ私は大好きな仲間と仕事をしたいのだ、っていう話。

 こんな裏側は表に出すべきものではないのかもしれないけれど、それを正当化してしまうことをしたいわけではないのだけれど、忘れないようにするために、ここに書いておこう。どこまで表現できるかは、ちょっと自信がないのだけれど。

 東京シゴト小学校というイベントをやってみて、結果はほんの小さなイベントにしかならなかったんだけど、でも自分の中で起こったいろいろと、それを認識できたことが、もしかしたらいちばんの成果だったかもしれないと思っている。

 お正月に会社を作ろうというアイデアが浮かんで来て、実際に4月に会社を作り、6月に社会人先生養成講座をリリース。「どうせ・・・」っていう言い方は、ちょっと語弊はあるのだけれど、最初から100%成功するなんてことはないんだとしたら、初年度は「いままで”あったらいいな”と思っていたけど”できなかったこと”」を、投資も含めて全部やってみよう、という方針を立てていた。

 東京シゴト小学校も、その一つ。

 実際に子どもの前で話すという「出口」があったら養成講座は売れるのかという検証をしてみたかった。いままで使ったことがなかったfacebook広告も、その効果を検証しておきたかった。キャリア教育領域でのBtoCビジネスの可能性に対してのチャレンジの必要性も感じていた。ソシオエンジンでも協議会でもない、自分しか看板がない状態でどこまでできるのかの検証でもあった。なによりも「勤労感謝の日を大人と子どもが”はたらく”を考える日に」というムーブメント(これも以前から仲間内ではアイデアがあった)を数年単位でいいから実現するために、いま、小さくても動き出しておく必要があるとも思っていた。3年後には、全国20箇所で同時多発的に類似のイベントが開催されるくらい、社会の中であたりまえにしたい。

 どれも、やってみてわかったことはあるし、うまくいかなかったこともあるけど、やってみてよかったと心底思っている。けれども、それ以上に、自分が思ってもいなかったところで、自分にとってとても大事であろうことが起きていた。ほんの些細なことなのかもしれないけれど、自分が思っていた以上に、応援してくれる人がいたことだ。

遠くに住んでるのにイベント情報をfacebookで拡散してくれた人。
知り合いに紹介してくれた人。
応援コメントをくれた人。
3年後の20箇所にうちの1つを目指すとメッセージをくれた人。
いますぐは無理だけどいつか一緒にとメッセージをくれた人。
社会人先生として協力してくれた人。
イベント運営を手伝ってくれた人。
イベントに顔を出してくれた人。
このnoteを読んでいてくれた人。
それをおもしろいと言ってくれた人。

 フタを開けてみたら、全部、私の大好きな仲間たちで、本当にありがたいなと思ったのと同時に、私はこういう、「本来私が大事にしたい人たち」を、ちゃんと大事にできていたんだろうか?と恥ずかしくも思った。ビジネスとしてのチャレンジは、まだまだやらないといけないのだろうし、もしかしたらもっとスケールを追求しないといけないのかもしれない。それはそれで、間違いなく必要。なんだけど、私にとっては、「大好きな仲間をちゃんと大事にしていること」が基盤にあることが、とても重要なんだと思う。

 結局、私にとっては「誰と仕事をしたいか」が原動力なんだ。

 逆に「仕事をしたくない相手とは仕事をしない」という好き嫌いはあるんだけど(と手相占いでも指摘された)、でも、ここに徹底的にこだわる経営方針でも、いいんじゃないだろうか。というか、そうしないと、応援してくれたみんなに、失礼な気がする。

大好きな仲間と一緒に仕事ができる構図を作る。そのために儲ける。

ていう会社があっても、いいんじゃないだろうか。その方が私らしい。課題は儲けるスキルが全く足りてない点だってことは間違いないけど。ということが、わかったことが、今回のチャレンジで最大の成果だったのかもしれない。今年度はあと4ヶ月弱、まだまだやっておきたいことがあるのだけれど、「誰と」とか「どういう場にするか」も大事な要素に加わったことは間違いない。

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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