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行政の委託事業に浸かっちゃダメなんじゃないかって話。

似たように見えて、全く別物だったわ、これ。

中小企業庁の補助金。

どんな世界なんだろうなー、と思って、
補正予算の「説明会」っていうのに行ってみた。

300人くらい入るホールで、複数回やるらしい。
1回あたり1時間半。
って、そんなにかかるのかなー?と思ってたんだけど、
ほんとうに!!
担当者が淡々と1時間半、話し続けるという、
驚異の説明会でした(笑)

それはさておき・・・

いままで、いわゆる「委託事業」と言われる公共事業を
わりと頻繁にやってきた結果、
企画提案書の書き方スキルが身についてしまったり、
めんどうな経理処理や確定検査とかも乗り切ってきたけど、
今日の説明会の印象としては、
それをはるかに上回る、なんか面倒な感じ・・・

似た感じ、なんだけど。

でも何が違うって、そもそも、性質が違うんだよね。

委託事業は、国が企画したサービスを民間が実施するカタチ。
提案や営業の余地はもちろんあるけど、
基本は委託元から降りてくるもの。
審査で見られるのは、
そのサービスを実現しうる仕様を満たしているかが基本。
プラスアルファ、税金を有効に活用できる提案があると素敵。

でも、「補助金」って、(それも中小企業庁)
企業が事業を成長させることが主体にあり、
それを「補助」するものなわけなので、事業計画が大事。
審査で見られるのも、そこ。当たり前です、ハイ。
国民に税金という形で出資してもらうわけよね。

いままで、行政の委託事業、たくさんやってきたけど、

随分とヌルい仕事してたんだなと、思ったよ。

行政の委託事業も、ただやるだけじゃなくて、
自社にとってどんなシーズマネーとして活用しうるのか、
事業終了後に何を残すか、
どう継続・成長できるようにするか、を
きっちり考えるって、すごく大事だとは思ってたんだけど、
でも、それ、やらなくても誰も文句言わないからなー。

でも補助金だと、そういうわけにはいかない。

NPOとか社団とか、法人格の性質もないとは言わないけど、
でも、行政の委託事業に頼ってたら、
事業としての成長は阻まれるのかもしれない。

やっぱり行政事業に浸かってちゃダメなと思った。

というわけで、補助金。
これを機会に、どう立ち向かおうか。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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