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スタートアップの資金調達の流れ

Axelage株式会社 - axelage.co.jp

スタートアップがVCから資金調達を受けるまでの流れです。
企業がプライベートエクイティファンドから出資を受けることや、大企業同士の第三者割当増資によるM&Aなどと比べると、スタートアップの資金調達のプロセスは自由度が高く、ある程度VCのやり方に依存しているように思えます。従って、ケースバイケース感が強いですが、以下はオーソドックスな流れをまとめています。


VCにコンタクトする

VCへのコンタクトは、比較的簡単です。VCはスタートアップからのアプローチにオープンであるため、HPからの問い合わせも可能です。ただし、出来れば人づてに紹介してもらうか、イベントなどに出て知り合うことが有効です。スタートアップ向けイベントには多くのVC担当者が顔を出しているため、知り合うことはさほど難しくないです。

紹介のためのセッションを持つ

コンタクト時に自社を簡単に説明し、興味を持ってもらえた場合には、互いを紹介するための打ち合わせの機会を持つことができます。VCから、今のファンドや投資方針、投資先等についての説明があり、スタートアップからピッチを行います。通常は1時間の打ち合わせ時間をもらえ、VCの説明が5-10分、ピッチが20-30分、Q&Aが20-30分となります。

NDAの締結と資料の提出

ピッチを聞いた担当者が投資検討に値すると判断した場合は、NDA(秘密保持契約書)を締結し、資料提出を依頼されます。何も言われない場合は、情報を出すスタートアップからNDAの締結を申し出ます。最初に出す資料は、ピッチ資料のほか、役員経歴、株主名簿、組織図、定款、履歴事項全部証明書、決算書、税務申告書、月次試算表、財務計画、資本政策の10点を出せば十分です。追加で必要な資料があれば、VCから依頼されます。

Q&Aセッションなど

資料を精査したVC担当者から、Q&Aセッションを依頼されることが多いです。これは1回の場合もあれば、複数回行われる場合もあります。VCが前向きの場合は、Q&Aセッションの中で、バリュエーションなどの交渉がなされる場合もあります。また、スタートアップの顧客や既存VC、キーパーソンへのレファレンスインタビューを依頼される場合があります。

契約交渉

VC内の機関決定により投資が承認されれば、契約の交渉に移ります。契約の詳細については機会があるときに改めてまとめますが、通常はVCが持つひな型を渡され、スタートアップがコメントすることになります。スタートアップの資金調達に詳しい顧問弁護士に相談することが理想ですが、いない場合は、頼れる外部の第三者に意見を求めます。

クロージング(着金)

契約に定められた条件が満たされれば(通常は依頼された書類を提出する)、送金が行われます。クロージングの前に、増資のための株主総会及び取締役会を開催します。この辺の会社法手続きは弁護士などに相談ください。

最後に

Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記資金調達も含めお気軽にご相談ください。

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