院内SEの仕事はどんな内容なのか

2000年代に入ってから、日本国内の病院は電子カルテの導入を始めました。これにより電子カルテを閲覧できる端末があれば医療者がどこでも患者さんの情報を確認出来るようになり、より効率的に患者さんの治療方針を検討できるようになりました。
特に、CTなどの画像診断では画像枚数が膨大になってしまうこともあり、印刷されたフィルムから解放されパソコンで確認できるようになったことで診断精度はかなり向上したと言われています。この医療に革新をもたらした電子カルテを管理するのが、院内SEです。

この電子カルテですが、実はひとつのソフトで医療情報が統括されているわけではありません。多くの医療機関では、電子カルテを動かしているソフトと、画像診断のためのソフトは別のものです。こうした別のソフト同士は互換性があり、お互いの記載を呼び出し合えるのですが、ソフトやシステムにエラーがあったらカルテや画像が呼び出せなくなってしまいます。
そうした場合に対応することになるのが院内SEであり、常に急患が来る危険性と隣り合わせの医療現場で迅速な解決が求められることが多いのです。

院内SEとして働く上で必要なのはソフトを滞りなく動かせる力ですが、個人情報をたくさん扱う分野でもあるのでセキュリティにも精通している必要があり、また自身も個人情報保護に細心の注意を払わなくてはなりません。
新しい院内パソコンを導入する時、トラブルが起こった時のために院内SEは常に病院内で待機しているのです。(☆院内SEについてまとめられているサイト:院内SEで活躍したい!

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