見出し画像

いい場所

先日、髪を切った。この美容室でカットしてもらうのは、今回で2度目。
前回カットしてもらったスタイリストさんが休みのようで、また髪が薄くなったのだのを伝え、いつもと同じ髪型にしてもらう様に注文した。

カット中は、あまり鏡をみることがない。タブレットで雑誌を読んでいると、「こんな感じにしてみましたー」と笑顔でいうので、鏡をみると伝えたこととぜんぜん違う。

え、、、

でも。悪くはない?

まぁまぁ。似合ってるかも。

でも、違う。

けど、、、。んー。

悩んだ。でも、自分の話を聞いた上で、提案してきたんだよな。今だと、注文通りに直せるし。

んー。

でも、イメチェン。イメージチェンジ。

悩む。なやんでいると、「似合ってますよ。イケオジですよ」と言った。

イケオジ。聞いたことのない言葉だ。さっき、マッシュルームカットのことを坊っちゃん刈りと言ってしまったことを思い出した。ちょっと後悔。

悩むことをやめ、

「あ、ありがとうございます。これでお願いします。」と伝え、提案してくれた髪型にすることにした。

「これ、三宅カットです。V6の。」とスタイリストさん。そんな話から、かみさんや娘たちになんて言われるのか心配だとか、そんな話をしてカットを終えた。

いい人だった。

席を立った時、入店した時に笑顔で店を出た人を思い出した。

いい場所をみつけた。


家に帰ると、まだ、みんな起きていた。髪を切ったことに気づき、「あの人みたい、あのV6の。あの。あれ、名前が出てこない。」「あ、三宅」と、かみさんが言った。

スタイリストさんが言っていた、三宅カット。そう。正解。


いい場所は、そんなにない。

SNSは、映画「激突!」のトラックの様に突っ込んでくる人がいて大変だ。
でも、学生だったころ、世界が最低に見えたころ、心に突き刺さった言葉や何かが、起業家たちを動かしてるのだろうか。彼等の発信を見ていると、僕らの子どもたちの未来はそんなに最低じゃないなと思えてくる。
そんな起業家たちには、いい人が多い。周りに集まってくる人も。情報収集ではじめたXは、いまや、いい人収集になっている。

いい人は、noteとCamp fireに多い気もする。応援する人が集まる場所。いい場所だ。
いい人はいい場所に集まってくるかもしれない。


awwwtは、そういういい場所をつくりたいと思った。

いい人達が、そこにいない誰かの落としものを、声をかけて渡す。そんなイメージ。

そんな場所は、いい人にサイトを依頼しないと作れないと思い、これまでにXで集めたいい人に依頼した。

個人からの依頼になるので、会社への依頼はせずに、フリーで活動している方へDMを送った。

返事はなかった。

思いを込めて、企画書とメッセージを送ったので、返事がないことに心が萎れた。

諦めようかと思ったとき、ふと、何年も前にXの連携サービスのアイデア投稿箱に投稿し、運営している代表とちょっとやり取りしたことを思い出した。これで最後と、ダメ元でDMを送った。

な、な、なんと。話しを聞いてもらえることになった。

前職、広告代理店に勤めていたころ、企業へ個人的に企画を立て依頼したことがあったけど、いい企画だとは思うけど個人とは取引きしないと断られていた。そんなことを経験していたので、話しをする場を設けてくれるだけでも嬉しいかった。

挨拶を交わし、予算を伝え、やりたいことを伝え、話しが進み、次は運用費の話というところまできた。ここをクリアしない事には、全てが終わる。予算をどうにか集め、クリアすることができても、サーバー代などの運用費がかかってしまうなら、個人では続けることはできない。
それらを話したところ、「ノーコードのbubbleだと月額約5,000円ですよ」という。

「えぅ」変な声がでた。

5,000円なら、ドメインやメールなどを入れて10,000円くらい。個人でもできる。

正式に依頼が決まった。

予算的に難しいところは、代案や保留にすることで解決した。
・投げ銭→PayPayでリンクを作成して送る
・アプリ→ホームに追加で対応
・TOP,MAPページ→保留

手配して欲しいと伝えられたリストにあったものも、これはお願いしたいですと伝えると、引き受けてくれた。もちろん、追加で費用はかかるが、うまく調整してもらえた。

デザインに関していえば、ラフを送った後、ほぼほぼ手をつけることはなかった。
figmaで確認をとりながら進み、スムーズにいった。デザイナーも、エンジニアも素晴らしかった。

話しを聞いた上で、解決策を提案してくれる。そして、その提案で進む。全部といっていいほど。引き受けてれた時に「アイデアをカタチにする提案が強み」と仰っていたが、ほんとその通りだった。

いい人達に依頼することができた。

先日カットしてくれた美容師さんと一緒。いい人はそこら辺に沢山いる。そう思った。


awwwtは、いい人が集まる場所の中でも、助け合う場所を目指している。


こないだ、仕事で空港、港へ行ったときに、2つの落としものを拾って預けた。

港の椅子の上にあった帽子


空港の椅子、座面と背もたれの間にあったiPhone

帽子の忘れものに気づき、辺りを見回したけど、持ち主らしき人はいなかった。小さな港なので受付のようなところがなく、お土産屋さんが預かってくれた。

iPhoneの忘れものに気づいたときは、眼の前の2つの搭乗口に人が乗り込んでいたので、とりあえず出発が少しだけ早いところの案内人に預けた。

持ち主へ届くと嬉しい。

awwwtは、そんな場合に、忘れものを預けた後に、持ち主へ連絡することができる。条件は、その落としものにawwwtのユーザー名が書いてあること。

それだけ。

まだまだ、利用してくれるユーザーは少ないが、空いた時間にnoteに書いて、これからも発信していこうと思う。


awwwtは、当サイトに投稿された失くしものをみつけて、預け先を持ち主へ連絡することができるサービスです。 大切なものを失くすまえに、“awwwtのユーザー名を書く” ことで、届けてもらえるかも。自転車などの盗難にもお役に立てるサービスを目指してます。よろしくお願いします。


文:nobu
写真:nobu


12th Feb 2024 Diary

僕は、この助け合うプラットフォームを作る時に、1つのコラムのことを思い出した。

Under The Rainbow | 共済・保障のことならこくみん共済 coop <全労済>

いいなと思ったものは、ハートの奥に突き刺さっていて、必要な時にズキズキして思い出すのかもな。

これまで、awwwt日誌を書いてて、そう思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?