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名都美術館「川合玉堂」展

閲覧ありがとうございます。日本絵画一愛好家です。

晩秋の過日、愛知県長久手市の名都美術館にて2023年10月13日から12月10日にかけて開催されておりました「川合玉堂 -心に響く ノスタルジックワールド-」を拝覧いたしました。

11月12日までの前期展と11月14日からの後期展でほぼ全ての作品が展示替えになるということで、前期展の半券を後期展で提示すると、後期展が300円割引になるという豪気な展覧会でした。

もちろん弊方、前期展も後期展もお伺いしました。ということで、晩秋だけでなく初冬(仲冬?)の過日にも名都美術館にお伺いしております。

ただし、後期展の割引は使わせて頂きませんでした。前期展の半券を忘れたわけでもなくしたわけでもなく、前期展も後期展もJAFの割引を使わせて頂いたためです(前期展でJAF割引、後期展で半券割引させて頂くと、かなり割引になるように思いますが、まぁえぇか、みたいな感じです)。

偉大なる川合玉堂先生は、現在の愛知県一宮市のご出身で、昭和天皇の御即位時の悠紀地方風俗屏風をご担当されたという日本画の巨匠でいらっしゃいます。

ちなみに主基地方屏風をご担当されたのが、偉大なる山元春挙先生で、名都美術館では2019年に春挙先生の展覧会が開催されており、もちろん弊方拝覧させて頂きました。

実は弊方、最近まで玉堂先生の作品をまとまって拝見したことがありませんでした。同じ「玉堂先生」といっても浦上玉堂先生の作品は岡山県立美術館でまとまって拝見させて頂いたことがあるのですが、川合玉堂先生に関しては、昨年6月の愛知県一宮市の一宮市博物館の収蔵品展であった「川合玉堂とゆかりの画家たち」展(2022年6月4日~26日)を拝覧したくらいでした。

この収蔵品展、もちろん素晴らしかったのですが、作品数はあまり多くありませんでした。ちなみに今年も一宮市博物館では川合玉堂先生の所蔵品展がありました(「川合玉堂 四季を描く」2023年4月22日~5月28日)が断念しております。

そういうわけで、おっさんもっと作品を拝見したいと思っておったところ、富山県水墨美術館で「生誕150年記念・川合玉堂展」(2023年7月14日~9月3日)が開催されるという情報を入手したのですが、関西から富山市はやはりかなり遠いので都合がつかず断念いたしました。

なお、大分県の二階堂美術館でも「生誕150年 川合玉堂展」が開催される情報も入手したのですが、大分県は富山県よりずっと遠いので、お伺いするという選択肢に入りませんでした。

最近知ったのですが、大阪梅田の阪急百貨店(阪急うめだギャラリー)でも「川合玉堂 生誕150周年記念」展が開催されていたそうですね(2023年9月27日~10月2日)。百貨店のギャラリーなのでどうしても期間が短くなり、存じ上げていてもお伺いするのは難しかったと思います。

ということで、名都美術館の本展はたいへん楽しみにして同館にお伺いしたのですが、もちろんたいへん素晴らしかったです。おっさん激萌えでした。

館内はもちろん撮影禁止です。特にフォトスポット的なスペースも設定されておりませんでした。本記事の写真が少なくて寂しい感じなので、入口横の掲示板の写真を掲載させて頂きます。

なお、本記事の見出し画像は、本展チラシの要部を写真撮影させて頂いたものです。画質が悪い点はご容赦頂きたく思います。

ここで、川合玉堂先生の作品について、いろいろ萌え萌えヲタトークを始めると確実に長くなるので(もうすでに1,000字超えてるし)、名都美術館ウェブサイトのURLを下記に示させて頂きますので、「展覧会案内」のアーカイブをご参照頂くことで代えさせて頂きます。

川合玉堂先生の作風はお若いときから晩年にかけてそれなりに変化しているように思えましたが、円山四条派のような写実性でもなく南画のような情緒性でもなく、橋本雅邦先生の木挽町狩野家仕込みの狩野派の描法というわけでもなく、かなり独特の表現のように思いました。

専門家によれば、円山四条派と狩野派との折衷的な作風という見解があるそうなのですが、まぁ、いち素人のヲタクに何が分かるんじゃ的なところはあるのですが、しろうとヲタクの弊方としては、あんまり狩野派の影響はなさげなように見えております。

展覧会は終わってしまいましたが、図録は残っているかもしれません。弊方がけっこうぎりぎりに後期展にお伺いしたときには、まだ残っておりました。表紙デザイン2種類ということで、弊方、両方購入させて頂こうかと思いましたが、さすがにやめました。

近代日本画専門の美術館としては、東京の山種美術館が著名ですが(弊方、お伺いしたことがありません)、名都美術館は、東海地域や関西地域における日本画愛好家の方々であれば、ご存じない方はいらっしゃらないのではないか、と弊方が勝手に考えているくらい素晴らしいミュージアムだと思っております。

関西からはちょっと遠いので頻繁にお伺いできませんが、今後も名都美術館にはお伺いさせて頂きたいと思っております。

・・・2,000字超えてしまいました。次回はもう少し簡潔にしたいと思います。

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