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和歌山市立博物館「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」展(笹川遊泉、笹川遊原、-2024.5.12)

閲覧ありがとうございます。日本絵画一愛好家です。

仲春の過日、和歌山市の和歌山市立博物館で開催されております、企画展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」展を拝覧して参りました。

本展、本投稿の時点でも絶賛開催中の展覧会で、本年2024年3月16日から5月12日までの開催となっております。僭越ながら和歌山市立博物館のウェブサイトにリンクを張らせて頂きます。

弊方、和歌山市立博物館にはこれまで何度かお伺いさせて頂いておりますが、本展に弊方がお伺いしたのには、明確な理由があります。

弊方、本展にお伺いするか否かは、当初かなり迷いました。どうしても公私ともにいろいろと制約があり、日程的に都合がつきにくい場合には断念せざるを得ないことが多いです。

弊方、なるべく展覧会/企画展にお伺いしたときの第一印象を鮮烈にしたいという、ウザいというか面倒臭いというかそんな主観を持っておりますため、基本的には「予習」しないのですが、関西から遠方の場合や日程的に難しそうな場合には、どうしてもウェブサイトやSNSなどから情報を取得して「予習」をせざるを得ません。

そういうわけで、本展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」展についても、和歌山市立博物館のウェブサイトを確認して「予習」させて頂きました。

有難いことに、同館の本展紹介ページでは、本展の展示作品の作品リストが掲載されていたのですが、その中に、弊方のヲタクアンテナを強烈に反応させる、偉大なる画人の作品が掲載されていることが明らかとなりました。

その作家(画人)こそが、かの偉大なる「笹川遊泉」先生と「笹川遊原」先生です!!!

・・・えっ?! 誰?! という感じかもしれませんが、弊方的には、もぉ激萌えのレジェンド的存在の画人でいらっしゃいます。

その理由は、寛政の御所(内裏)造営に際して、書類選考と席画選考とを突破された数少ない強者レジェンド絵師のお一人だったというものです。

世間的な知名度はともかく、日本絵画ヲタクのおっさんとしては、偉大なる笹川遊泉先生激萌えこの上なしということで、ぜひ作品を拝見したかった次第でした。

寛政の御所(内裏)造営に関しては、投稿済の下記の記事「京都文化博物館「原派、ここに在り-京の典雅-」展(2023)」においても触れさせて頂いております、

念のため本記事においても、寛政の御所(内裏)造営についてざっくりと説明させて頂きます。

天明八年(1788年)に京都史上最悪の火事といわれる「天明の大火」が発生し、京都御所(内裏)も含めて、京都の都市部がほとんど焼けつくされたそうです。

江戸時代、京都御所の造営(再建)の責任は江戸幕府にあったそうですが、天明から寛政の頃には、江戸幕府の財政がめっちゃ悪化していたそうで、時の老中、松平定信公は、いちばん金のかかる絵師の費用を削減するために、江戸幕府御絵師の狩野派絵師衆を送り込むことをせずに、現地京都で絵師衆を現地調達して画料も値切ることにされたそうです。

絵師衆の現地調達に際しては、画所預(えどころあずかり)の「やまと絵宗家」の土佐家が取りまとめ役となり、「江戸狩野派京都支社」の鶴沢家が補佐役となって、御所(内裏)造営に参加を熱望する絵師の先生方の願書を受け付けて、禁裏(京都の朝廷)の窓口の偉い方(武家伝奏という禁裏と江戸幕府との取次ぎ役のお公家さまみたいです)に提出されたそうです。

この辺りの詳細な経緯は、弊方の雑な説明よりも、例えば『近世御用絵師の史的研究-幕藩制社会における絵師の身分と序列-』(武田庸二郎、江口恒明、鎌田純子共編、思文閣出版、2008年、ISBN978-4-7842-1392-4)、あるいは、『天皇の美術史5 朝廷権威の復興と京都画壇 江戸時代後期』(五十嵐公一、武田庸二郎、江口恒明著、吉川弘文館、2017年、ISBN978-4-642-01735-0)などの文献をご参照頂ければと思います。

前者は絶賛絶版中なので、比較的大きな図書館でお借りするしかないかなぁと思いますが、後者については、現時点でも販売されていると思います。

絵師衆の選定に際しては、まず願書に基づいて書類選考がなされたそうですが、上記の各文献にも解説されておりますが、禁裏(朝廷)では、それはもうものすごく身分的なことを気にしていたらしいです。

その身分的なことというのは、絵師としてのお家柄、禁裏から叙された官位、禁裏での絵師としての実績だったそうです。これらお家柄、官位、実績がない絵師の先生方に関しては、お父上のご職業が重視されていたそうです。商人や農家の出身では、御所(内裏)造営の仕事を務める「ご職業」としては身分的に不十分だった模様です。

したがって、お家柄、官位、実績、あるいはお父上のご職業が「いい感じ」の絵師の先生方は書類審査でバッチリ合格されているのですが、落とされた絵師の先生方もかなりいらしゃるようです。

さらに、書類審査は何とか通過したものの、最終的に合格させるには至らなかった方々がいらっしゃったそうで、このような方々に対しては、「実技試験」が課されたそうです。

なお、先ほどの弊方の記事「京都文化博物館「原派、ここに在り-京の典雅-」展(2023)」では、書類審査に落ちた絵師の方々に実技試験が課されたみたいに説明させて頂いておりましたが、『近世御用絵師の史的研究』や『天皇の美術史5』をよく読むと、そういう感じではなかったみたいですので、訂正させて頂きます。

ただ、お家柄も官位も実績もない絵師の方々は合計67名おられたそうで、そのうち15名が書類審査のみで合格され、残りの52名の方は、書類審査に落選された方々と仮通過された方々がおられ、仮通過された方々に対して実技試験が実施された、という感じになるようです。

最終的には、52名のうち、書類審査も実技試験も両方見事に通過され、最終的な合格を勝ち取った、実力派の強者レジェンド絵師は僅か6名だったそうです。

そして、この強者レジェンド絵師6名のうちのお一人が、誰あろう、偉大なる笹川遊泉先生であったのです。

なお、「京都文化博物館「原派、ここに在り-京の典雅-」展(2023)」においても申し上げましたが、原在中先生も強者レジェンド絵師のお一人でした。

前振りのつもりが長くなってしまいましたが、こういった理由で、弊方、ぜひとも笹川遊泉先生と笹川遊原先生の作品を拝見いたしたく、本展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」にお伺いさせて頂くことを決断した次第です。

さて和歌山市立博物館ですが、入口に入って左手側に、ミュージアムショップも兼ねる受付があり、こちらで入館券を購入いたします。受付に対向する入口の右手側に常設展の入口があります。僭越ながら弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。

写真にもあります通り、撮影・公開OKとのことでした。

ということで、常設展内のコーナー展示「モチーフは源氏物語」を弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影させて頂いた雑な写真を掲載させて頂きます。

展示ケースのガラス面に反対側のディスプレイが写り込んでおりますが、雑な写真ということでご容赦お願いいたします。このコーナー展示も非常に興味深く、おっさん激萌えだったのですが、今回は敢えてご紹介を差し控えさせて頂き、可能であれば別の機会にヲタトークさせて頂きたく思います。

この常設展には、 当然のごとく紀州徳川家コーナーがあります。なんと、この紀州徳川家コーナーの中に、いきなり笹川遊原先生の作品が展示されておりました!!!

ということで、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を僭越ながら掲載させて頂きます。

笹川遊原先生は、先ほどご紹介させて頂いた笹川遊泉先生を初代とする笹川家の三代目の方です。

笹川遊泉先生は、寛政の御所(内裏)造営に参加され、「常御殿西御椽(縁)座敷北方杉戸」を描かれるという、まごうことなき「禁裏御用」をお務めになった後に、文化十年(1813年)に紀州藩第十代藩主・徳川治宝(はるとみ)侯に登用されて紀州藩の御抱絵師となられたそうです。

初代笹川遊泉先生の後を継いだご養子も「遊泉」を名乗られており、初代と二代とが同じ「遊泉」でかなりややこしいことになっております(初代遊泉先生は諱が顕信で、二代目遊泉先生は諱が由信だそうです)。そして、二代笹川遊泉先生の後を継いだご養子が、三代目の笹川遊原先生です。

紀州藩御絵師の笹川家に関する解説としては、例えば、和歌山県立博物館で開催された「特別陳列 紀伊狩野の絵画-収蔵品を中心に-」展(2003年)図録、本館・和歌山市立博物館で開催された「特別展 城下町和歌山の絵師たち-江戸時代の紀州画壇-」展(2016年)図録などがありますが、最も詳細な文献としては、本館・和歌山市立博物館の研究紀要第27号(2013年)に掲載される近藤壮先生の「紀州藩御絵師 笹川家三代の画蹟」を挙げさせて頂きたいと思います。

ご参考までに、同館ウェブサイトの研究紀要のページにリンクを張らせて頂きます。本記事の作成時点では、Vol. 5 を除いて絶賛販売中です。

なお、本館の「特別展 城下町和歌山の絵師たち-江戸時代の紀州画壇-」展図録も、和歌山県立博物館の「特別陳列 紀伊狩野の絵画-収蔵品を中心に-」展図録も、本記事の作成時点で絶賛発売中ですので、いちヲタクとしておススメさせて頂きます。

さて、常設展を入口からぐるっと時計回りに拝覧させて頂いて出口に至ると、階段を挟んで常設展の入口に対向するところに出てきます。この階段を上がった2階が企画展となっております。なお、階段は2か所あり、そのうちの一つが、常設展の入口と出口との間に、1階から2階の吹き抜けに直線状に設けられており、もう一つの階段は、常設展の出口から見てすぐ左横に、踊場を介して回るように設けられております。

下記の写真は、吹き抜けの階段前に掲示されていた本展のポスターを、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影させて頂いた雑な写真です。

この階段を上がって向かってすぐ右が、本展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」の会場展示室となっております。こちらの展示室入口についても弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影させて頂いた雑な写真を掲載させて頂きます。

監視モニター作動中です。

本企画展も、常設展と同様に、一部の作品を除き、基本的に写真撮影可となっておりました。本展で展示されている作品群は、館蔵または個人蔵であり、作品No.1の「双青寮廿一勝」が和歌山城整備企画課蔵、作品No. 25の「花卉図寄合描」が和歌山市内の名刹、禅林寺蔵でした。

またもや僭越ながら、本展の「ごあいさつ」と写真撮影可の掲示を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影させて頂いたものを掲載させて頂きます。

弊方が本展にお伺いした日は、偶然にも「展示解説会」、いわゆるギャラリートークが開催される日でした。弊方全く存じ上げておらず、ひととおり展示作品群を拝見した後だったのですが、館内放送の「展示解説会」のご案内をお聞きして、ぜひ解説を拝聴したいと思いまして、再び作品群をがっつり拝見しながら開始時間を待ちました。

開始時間近くになると、企画展の入口付近には結構なオーディエンスがお集まりになられており、弊方もその中に入らせて頂きました。そして、学芸員の先生がお越しになり、展示解説会が始まりました。

弊方が思うに、展覧会/企画展のギャラリートークは、基本的には、当該展覧会/企画展のキュレーター(curator)をご担当された学芸員の先生が解説をお務めになり、展示作品のいくつかについて解説内容をなぞって進めていき、補足的な知見を適宜紹介されていく感じです。

本展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」展の展示解説会もそうだったのですが、展示解説を補足するような知見がかなり豊かであったように思いました。弊方としては珍しく、かなりメモを取らせて頂きました。

そこで、メモさせて頂いた知見を紹介させて頂こうと思ったのですが、本記事の投稿時点で本展開催中であり、5月4日にも展示解説会があるそうなので、控えさせて頂きます。

なお、展示作品の中には、インターネットで画像が確認できる著名作品が含まれておりましたので、僭越ながらそちらにリンクを張らせて頂きます。

作品No. 1 「双青寮廿一勝」:皇居三の丸尚蔵館のウェブサイト

作品No. 2 「赤坂御庭図画帖」:文化遺産オンライン

なお、「赤坂御庭図画帖」については、和歌山市立博物館でオールカラーで掲載されている図録が販売されております。もちろん弊方も以前購入済です。僭越ながら和歌山市立博物館の「その他図録・書籍」のページにリンクを張らせて頂きます。

個人的な見どころとしては、市内禅林寺さま所蔵の作品No.25 「花卉図寄合描」と、館蔵の作品No. 28 「目白彼岸桜図」でしょうか。「花卉図寄合描」は初出品ということで、同館による調査で詳細が明らかになった作品のようでした。

これら作品のうち「目白彼岸桜図」を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影させて頂いた画質の悪い雑な画像を僭越ながら掲載させて頂きます。

画面上端にほんのり青い色の柄がある不思議な画面構成で、展示解説では「一筆箋」を思わせると表現されておりましたが、意図的なものではないそうです。ぜひ実作品と展示解説を拝見して頂ければと思います。

展示解説会に参加されていたオーディエンスの方々は、おそらく和歌山市内の方々が多かった模様で、学芸員の先生による親しみやすくかつ分かりやすい解説も相まって、和気あいあいとした雰囲気が、地域のみなさまに愛される、愛されミュージアムという感じでした。

さて、この展示解説会の途中で、作品No. 6 「秋景遊居図」という笹川遊原先生の作品の前において、オーディエンスの中のお一人で、たいへん上品で優雅な方が、学芸員の先生にごあいさつをされておりました。

何と、この上品な方は、笹川遊泉・遊原先生のご子孫だったのです!!!

おぉぉぉぉぉぉ!!!!!! レジェンド(のご子孫)や!!! レジェンド(のご子孫)が我が目の前にいらっしゃる!!!

弊方、あまりの衝撃に、展示解説会が終了した後に、こちらの上品なご子孫の方にお声がけしようかと思ったのですが、いや、待てよ、待て待て! 冷静になってよく考えんとあかんで、と思いました。 

いきなりよくわからんおっさんが、笹川遊泉・遊原のご子孫の方に一方的に話しかけたら、ぜったいキモチわるいって思われるやろっっっ!!!

「何、この怪しい後期中年男性?! 何と不快な!!! 通報しなければ!!!」 という感じになること間違いなしだと、弊方、強く推定し、迷惑ヲタクと思われないよう、やめておかなければ! と強く心に誓った次第でした。

ということで、展示解説会が終了した後、弊方は、余韻に浸るために、改めて作品群を再々拝見させて頂くことにしました。

展示解説会が終了するとオーディエンスのみなさま方も散会され、企画展示室の人口密度はかなり低下したのですが、なぜか、笹川家ご子孫の方と、そのご友人と思しき方々もお残りになって作品を優雅に拝見されておりました。

そして偶然にも、偉大なる初代笹川遊泉顕信先生の大作、作品No. 32 「和歌浦図巻」の展示の前で、何と、弊方、ご子孫の方と並ぶように同作品を拝見することになってしまったのです!!!

弊方、思わずというか、後先も考えずというか、無意識というか、ご子孫の方に一方的にお声掛けさせて頂くという、たいへん失礼な行動を取ってしまいました。やめようと心に決めたはずなのに、やってしまいました・・・ アホや・・・ 申し訳ございません・・・

なお、初代笹川遊泉先生の作品と判明している意味でも極めてレアにして、和歌浦を画題とした作品としても「和歌川を隔てて対岸へ進み、片男波の砂嘴を経て布引に至る構図は珍しい。」(同展展示解説より)という意味でも極めてレアな同作品「和歌浦図巻」の展示全体像を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を、僭越ながら掲載させて頂きます。

ご子孫の方は、この弊方の無礼な行為にたいへん驚かれておりましたが(当然ですね・・・、申し訳ございません)、笹川遊泉先生・遊原先生になぜ弊方が興味を持ったのかご質問を頂戴いたしました。

そこで、弊方、さらに無礼にも、本記事の前半でヲタトークさせて頂いた、寛政の御所(内裏)造営を中心にした経緯を、ムダに熱く熱く語らせて頂いた次第です。

このときの弊方の一方的な迷惑ヲタトークがどういうものかというと、極めて類似した描写が、偉大なるD・キッサン先生の超絶名作『神作家紫式部のありえない日々』(一迅社刊)に格調高く描かれておりました。

具体的には、『神作家紫式部のありえない日々』第2巻第167~174ページにおいて、藤式部先生が赤染衛門先生に数々の物語について熱く熱く語られて、横の局でお聞きになられた小少将さんが「し、式部さんもオタクだ~~~…」と強く共感(?)されている(同書第174ページ第2コマ)有様こそが、弊方の無礼なヲタトークを再現したかの如くであると考えております。

なお、偉大なる一迅社さまのウェブサイトのコミックゼロサムにおける同作品『神作家紫式部のありえない日々』のページに、僭越ながらリンクを張らせて頂きます。ご参考頂けますと幸甚です。

https://www.ichijinsha.co.jp/zerosum/title/murasakishikibu/

しかしながら、ご子孫の方は、たいへん心広くお優しい方で、この弊方の無礼極まりないヲタトークを受け止めて下さっただけでなく、笹川遊泉先生や笹川遊原先生に関することなどもお話して下さいました。

詳細は省きますが、先ほどの展示解説会をご担当された学芸員の先生も交えて少しお話をさせて頂くことにもなり、ご子孫の方からも学芸員の先生からもお名刺を頂戴するという栄誉に与りました。

なお、このときにお話しさせて頂いた内容については、諸々のご事情も含みますので、ここでの紹介は差し控えさせて頂きます。

ひとつだけ、個人蔵の作品No. 9 「薔薇小禽図」は、ご子孫の方がご購入されたもののようでした。ご子孫の方によれば、笹川遊泉遊原作品を少しでも収集して顕彰していきたい、というような感じのことをおっしゃられておりました。

なお、「薔薇小禽図」を弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した不鮮明な写真を、僭越ながら掲載させて頂きます。

笹川遊原先生は、和歌山画壇の三大家と呼ばれるほどの存在だったそうで、紀州藩御絵師(御用絵師)としても非常に高い格をお持ちだったそうです。

飽くまで本展で展示されていた数少ない作品を拝見しただけの弊方の所感ですが、笹川遊原先生の作風は、伝統的な表現だけでなく近代的な表現も可能とする多彩で優れた技量をお持ちの画人ではないか、と妄想いたしました。

いろいろ調べてみると、1997年には和歌山城天守閣において、特別展「紀州藩御絵師 笹川遊原展」が開催されていたそうです。

おそらく容易ではないとは思うのですが、もし、和歌山市立博物館において、笹川遊泉遊原三代展とかが開催されるなら、おっさん萌え死にしそうです。

またまた長くなってしまいました。笹川遊泉先生、遊原先生については、また改めてヲタトークをさせて頂きたいと思います。ご閲覧頂きましてありがとうございました。

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