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建築家になる自信はないが、働きたい設計事務所を見つけた。就職するか悩む。~ 求職者からの質問にお答えします。(vol.68)~

こんにちは。
建築設計者のための求人サイト「A-worker」運営スタッフの大塚です。

求職者様からの質問に回答するシリーズ、第68弾。

建築家になる自信はないが、働きたい設計事務所を見つけた。就職するか悩む。

建築事務所に就職するか、建築の道はやめて広告系の企業に就職するか
迷っている芸術大学3年のものです。2年生で始めての設計の1から10全てを行い、建築家というのは幅広い知識と要領の良さ、責任に押しつぶされない忍耐力が必要なんだと感じ、私にはそんなことできない、と建築家になる道は諦めました。ただ、その中で自分は設計をする前の調査や分析が好きだし得意だからその部分を活かして企画系の企業を志望してみようと思い、つい先日まで一般的な就職活動を行っていました。しかし、最近になって、たまたま見ていたベンチャー系の就活サイトにとても面白そうな建築事務所を見つけてしまいました。もう説明会の予約もしてしまいました。「建築事務所にいくならそれなりの覚悟をしなきゃダメだ」と思いつつも、こんなふらふらとした学生に新卒の枠をくれるはずもないな、ポートフォリオだって作らないといけない、ああ早く決断しなきゃ、ゆっくりかみ砕いてしっかり考えたくても、あと2日で就活解禁になってしまう・・・。大学の課題と実際の仕事は全く違うはずで、やり方は様々あるとA-workerさんのツイートを拝見してきて知ってはいても、大学の課題でさえすさまじい責任感と自己嫌悪に陥ってしまう私が、果たして建築を生業としていくことなんてできるのだろうか、こんなちゃらんぽらんな人間なのに、と思ってしまい決断ができなくなってしまいました。自分の弱みやリスクを冒してまで、頑張って覚悟を決めて建築の道を進むコトが自分にとって最善なのかどうかもわからず、選択できない自分に嫌気が差すばかりです。ですが、建築というものが自分のアイデンティティになっていることも自覚していて、ここまで頑張って、病み期やスランプも乗り越えてやってきたのに、あと卒制でそれをはき出して終わりでいいのか、という気持ちもあります。もともと「多少リスクはあっても楽しい方がいいじゃん」というマインドなので、「でも好きなことに変わりはないならやってみてもいいな、とりあえず建築の道に進んで、だめだったらまた考えよう」とも考えます。しかし、そんな「とりあえず」なんて気持ちで面接に行くなんて失礼だし、どっちつかずは良くない、覚悟を決めなきゃと延々ループ状態です。

「やりたい」と思ったことを、やろう

こんにちは。就活を前に、悩みのループで苦しい状態ですね。

最後まで拝見して、僕が感じたことは「やりたいことをやるべき」です。
大胆に、しかし躊躇なく、背中を押させていただきます。


質問者さんは、建築に対してとても誠実に、まっすぐに向き合っておられるからこそ「建築家はこうあるべき」という高いイメージと現実とのギャップに苦しんでおられるのではないでしょうか。

建築に向き合うその熱意、とても素晴らしいです。
ちゃらんぽらんな人間なんかじゃありません。
むしろ、「そんなに苦しまなくていい」と思います。


極論かもしれませんが。
特に新卒就活で1番重要なことは「建築が大好きだ」という想い、それだけです。

幅広い知識と要領の良さ、責任に押しつぶされない忍耐力などは後からいくらでも身につく、もとい、本当に必要かどうかを仕事をこなしていくうちに自身で判断できていきます。

なので、今質問者さんに「やってみたい」という気持ちが少しでもあるなら
チャレンジするべきだと僕は思います。


やってみてダメならいくらでも軌道修正できます。
やらなかった後悔は、いつまでもついてきます。
人生は長いです。働く場所だっていくらでも変えられます。

覚悟を決めましょう。
決めるのは怖いですが、きっといい経験になりますよ。


もちろん、「とりあえず」という気持ちで面接に臨むと
相手には伝わってしまいます。
覚悟を決めたのなら、質問者さんの想いをしっかり伝えてくださいね。


ここまで、かなりしっかりめに背中を押させていただきましたが、
最終的に決めるのは質問者さんです。
心の声に正直に道を選べば、きっと「後悔のない」選択ができると思います。

また何かあれば、ご連絡ください。応援しています!


■建築設計者のための求人サイト「A-worker」


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