変わっていく話
夕暮れ時。
赤い空は徐々に青く染まり、紺に近くなり
そんな変わりゆく空が綺麗で、吸い込まれるように写真を撮った。
でもその綺麗さは、写真には写らない。
私はひとつの所に留まり続けるのが苦手なのかもしれない。
多くの人は居心地のいい場所を探して、見つかるとそこを「居場所」にする。
例えば、仲がいいグループが出来たとしよう。
きっといつだってそのグループの1人でいることを望むだろう。実際にずっと一緒ではなくても、心はつながり続ける。
でも私は、ある程度仲良くなると、1度そこを離れたくなる。居慣れたところに居続けると、外の、少しでも知らない世界に飛び込みたくなる。
その場所に居続ける自分が、面白くなくなる。
だから、色んな世界を見たい。
自分が今ぐるぐると考えてしまうことをどこかに置いて、全く知らない世界を見て、価値観をアップデートしたい。
そうやって変わっていく自分が好きだ。
多分私の人生は、一生変わり続ける。
今仲良い人も、いつかは連絡を取らなくなるし、今いるコミュニティからも居なくなってしまうこともあるだろう。
もしかしたら、大好きなものでさえ変わってしまうかもしれない。
でもそれでいい。それがいい。
それが私の生き方で、それでこそ人生だから。
たった一瞬を逃すと変わってしまう空は、だからこそ美しいんだと思う。
そして空と同じように変わりゆく私の人生も、価値観も、考え方も、その一瞬だからこそ感じられるもので。
変わってしまうことは寂しくもあるけれど、その儚さが美しい。
そんなことを考える、空の色でした。
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