他人が精神的な何かを解決してくれた記憶はほとんどない。

元々、我が強い性格だし、何かと"強い"から、大体のことはひとりで解決出来ていた。友達に話している中で、自分の思考が整理されることはあっても、誰かが直接的に自分の精神的な悩みを解決してくれることはなかった。

それが、良くも悪くも、なわけで。

ひとりで抱え込まないでって簡単に言うけど、私の問題は私の問題でしかなくて、あなたの問題にはなり得ない。それをひとりで抱え込むなって?
何を身勝手な。

逆も然り。私はあなたの問題を解決できない。あなたがあなた自身で解決しないといけない。私は傍から見て、背中をさすることしかできない。無力だ。

だけど、人は独りでいられない。

何か、歪みが起きると、誰か、を、探してしまう。

こんなにも、私の頭はひとりで生きていくしかない、自分の問題は自分で解決していくしかないと理解しているのに、心は、ただ、安直に、自分が背中を預けられる場所を探してしまう。

結局は、独りが怖いんだ。

でも人はいつか離れていく。

どんなに愛する人でも、どんなに親しい友人でも、最後には死別するし、それより前に離れてしまうことの方が多い。何かに縋らないと生きていけないのに、縋り先はどんどんと消えていく。

ひとりで生きていくしかない。
だけど、他人がいないと生きていけない。

私は他人に何を求めているんだろう。
いや、わかってる。わかってるんだけど。

それを求めて、何になるって言うんだろう。
どうせ人は離れていくんだから。

ずっと、独りで生きていく覚悟を持たないといけないと思って生きている。

その覚悟とは裏腹に、奥底の私は、寂しいよ、助けてよ、と、叫んでいる。

聞こえることは、ない。

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