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散った桜にも ありがとう

桜の花びらが、散り始めました


散った花びらの美しさを
私はとても愛しています


絨毯のように地面を覆う花びらたちに見惚れながら

 お疲れ様 ありがとう

と、私は心の中で話しかけます



人間とは不思議なもので

例えば、キャベツの一番外側の硬い葉っぱは

むしった途端に、生ゴミになる


さっきまで欲しくて仕方がなかったペットボトルが

飲み終わった瞬間に、ゴミになる


あんなに感動し、何枚も写真に撮り、うっとり眺めた桜の花も

枝を離れ、地に落ちた途端に
平気で足で踏んでしまう私たち


そんな自分自身の罪深さを、忘れずにいたい



実のところ
この世界には「ゴミ」など一つもないのですね

中身の成長を優しく守り続けてくれたキャベツの外葉も
大好きな飲み物を私の口まで届けてくれたペットボトルも

ただ、役割を終えただけ


そして、役割を終えたものには
役割を終えたものの、美しさがあります

循環という、優しくて大きなエネルギーに満ちています


その美しさと優しさと大きさに
私は日々、見惚れ

感動に胸を震わせてしまいます


あるいは、
道端に捨てられたペットボトルや包み紙などを見ると

 この品を作った方が見たら、悲しむだろうな…と、

胸がきりりと痛みます



私の肉体も、いずれ必ず役割を終える

その時には、

 お疲れ様 ありがとう

と、
どなたかが私の肉体を丁重に扱ってくださったら…

とても嬉しいです🌸

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