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【4】執筆迷宮 始末記

人が何かの文章を書き上げるとは、毎回、中身の変わる執筆ライティング・迷宮ダンジョンくぐりぬけるやりとりである。我々は内部に仕掛けられたネタ切れトラップを、ただひたすらに回避しまくっていかねばならない。そこで迷宮踏破に必要となるのが表現魔法である。

表現魔法とは「自分で自分に注文する」セルフマネジメント

我々がネタ切れトラップに引っ掛かってにっちもさっちも行かない時、自己管理セルフマネジメントが必要となる。すなわち自分で自分に注文する思考と動作を発動体にして放たれる、執筆を促す表現魔法である。

なぜ表現法でなく表現魔法なのかだが、ローグライクでファンタジーなダンジョン攻略に寄せてみたからだ。以上。

では早速、執筆迷宮を攻略していくとしよう。

締め切り

言わずと知れた最強の表現魔法である。ぶっちゃけ書き上げられない最大の原因は締め切りの未設定に尽きる。締め切りが決まるとスタートとゴールという制限時間が定まる。つまり、何かいいものを書きたいという目的に、この制約の中で何をどのように書くかという目標が発生する。

実際問題、物事は突き詰めれば突き詰めるほど飽くなき探究心が湧き上がり、時間の許す限り手直しや微調整が止まらなくなる。だから締め切りが必要不可欠なのだ。

検索

今や何か調べようと思ったら最初にする作業は検索である。書いていく内容に対して、語源だの定義とか事実確認だったり、相手の解釈や主張と自分の見解を照らし合わせたりするわけだ。

問題は何度検索してどのくらい読み込むのかなのだが、当然、自分が理解できるまで何度でも検索して、調べた内容を自分の言葉で説明できるまで読み込むに決まっている。

もちろんお互いが表現の自由を発揮して、私人間の世界観や生き方に異を唱えた結果に、自分が責任を持つためだ。

内容の優先順位

 ニュース速報やトレンド通信で情報伝達する際、内容の確認事項として5W1Hを網羅しているかチェックすることになっている。

つまり、5W( When = いつ Where = どこで Who = だれが What = なにを Why = なぜ)と 1H( How = どのように)の合わせて六項目に書き漏らしがないかだ。

近頃は細分化が進んでいるようだが、それはさておき。

大切なのは5W1Hを確認したら、その中で何を一番に伝えたいかの優先順位を決めることにある。

例えばある出来事を伝えるのに、

  • 起こった日時

  • 発生した場所

  • 誰であるかの人物評

  • 何が起こったかの事実関係

  • なぜそうなったかの原因

  • どのように発生したかのプロセス

の中から何が最も意味を持つのか吟味し、その意味を引き立てるためだけに文章を構成していけばよい。

ボケ型タイトルとツッコミ型タイトル

タイトルにボケやツッコミとはなんじゃらほい? 当然の疑問だ。

私の分類では、ボケ型タイトルとは何かキーワードを提示して読後に意味が氷解するタイプで、ツッコミ型タイトルとは本文を要約した説明文で意味が繋がっていくタイプだ。

自分がどっちのタイプかよくよく考えて、あとは好き勝手にタイトルを決めるがいい!

ようするに、漫才やコントで何か意味深で不可解なキーワードを発してボケる発話や動作に対して、指摘や訂正を挟んで状況説明するツッコむ発話や動作をイメージしたものだ。

どうだろう? 俄然、新しい誰かの文章のタイトルが気になってくるに決まっている。

例えば私のこの記事は、【4】執筆迷宮 始末記、となっている。これはボケ型タイトルである。


題名タイトル本文テキストは立方体と展開図の関係

もちろん題名は何文字以内だと読まれまくりとか、本文は儲かる役立つモテる情報まみれでバズり倒すのは、まあその好きにすればいい。

というわけで、題名と本文がなぜ立方体と展開図の関係なのか?についてだが、答えは簡単あら不思議! 文章全体が立方体と展開図の関係でなければ内容が未完成。ぶっちゃけ内容がまとまっていないのだ。

例えばサイコロ🎲のような立方体(正六面体)は、

展開図が11種類あるのだが、これ以外の組み合わせにすると立方体は完成しない。

題名が本文の内容を正確に捉えて要約ツッコミなり超訳ボケしないと、題名がちぐはぐで本文で書く内容の方向性が定まらない。

逆に言えば、題名が自分の中でしっくりくれば、どんなに長い本文でもすらすら書ける。もちろんどう書けば過不足なく説明できるかとか、どうすれば真面目にふざけたことや不真面目にまともなことを書けるかは、いくら悩んでも構わない。それが楽しくないなら、あんまり文章書きには向いてない。

さて、どうでしょう?

追伸:執筆迷宮 探検以前

何を書くかで道に迷っていると執筆迷宮の入口には辿り着けない。ならば、焦らずじっくりと自分のアイデアと発想をつぶやいていけばいい。いきなり書き始めるのはクリエイターへの近道らしいが、ゆっくりつぶやく道草だって捨てたもんじゃないんである。



壁l・ω・) 壁l)≡サッ!!