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福澤Blog

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日々、想うことを書き連ねています。
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記事一覧

無意識に想像してしまう

「何が難しいか」と問われて、タレスが言うことには「自己を知ること」。 「何がやさしいか」…

H.Fukuzawa
11か月前
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ケアの倫理と正義の倫理

私はかつてJR中央線で通勤していたのですが、朝の出勤時にかなりの頻度で人身事故による遅延が…

H.Fukuzawa
1年前
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本質と永遠:芸術的アプローチで世界を理解する

世界を理解するには、個別の事象をなんらかの方法で普遍化(抽象化)する必要があります。その…

H.Fukuzawa
1年前
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自分を大事にしたら自分を失う:「岡本太郎展」を観て

上野の東京都美術館で開催中の岡本太郎展を観てきました。岡本の人間性のようなものも感じられ…

H.Fukuzawa
1年前
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欲求7段階説(藻谷説)に思う

人は何らかの欲求に従うことでしか、生きることはできません。では、欲求とは何でしょうか? …

H.Fukuzawa
1年前
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渥美清(寅さん)にみる賢さ

映画「男はつらいよ」が大好きでした。テレビを含め何度観たことか。ワンパターンといえばワン…

H.Fukuzawa
1年前
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舞台で体感した、心身をコントロールすることの難しさ

何度舞台に立っても、緊張しなくなることはありません。本番の恐怖のようなものがあります。 私はお能の稽古をしており、その成果披露の場として毎年二回ほど舞台に立ちます。昨日が今年二度目の舞台でした。忘れないうちに、自分の内面(心の動き)とそれが外部化した身体の振舞いについて、振り返っておきたいと思います。 舞台は、神楽坂の矢来能楽堂。昨日は二回出番がありました。13時ごろから謡、16時半ごろからお仕舞です。 まず、朝自宅から神楽坂にある仕事場にいき、一時間ほど一人で最

「あわい」を求める:映画「川っぺりムコリッタ」を観て

「川っぺりムコリッタ」。まず、不思議なタイトルです。「川っぺり」はともかく、「ムコリッタ…

H.Fukuzawa
1年前
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メンタライゼーション:心がうまくはたらかない時

誰でも失敗した経験はたくさんあるでしょう。齢を重ねてくると、それら失敗経験の多くにみられ…

H.Fukuzawa
1年前
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アートは心のサプリメント:Lee Ufan展を観て

誰かが「アートは心のサプルメントだ」と語っていましたが、本当にそう思います。 先日、新…

H.Fukuzawa
1年前

本を媒介にした対話を通して、ものの見方を変える「読書体験会」

昨年末、「人の顔した組織」(東洋経済新報社刊)という本を出版しました。それを知った旧知の…

H.Fukuzawa
1年前
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空間と時間を俯瞰する

達人同士の会話には、興味深いものがあります。 ショパンコンクール第二位のピアニスト反田…

H.Fukuzawa
1年前
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よい暮らしとは?:「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」読んで

1930年頃、ケインズはこう指摘しました。 技術が進歩するにつれ、単位労働時間当たりの生産…

H.Fukuzawa
2年前
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既成概念を打ち破ること:Chim↑Pom展を観て

「変革するには、既成概念を打ち破らねばならない!」と盛んに言われます。では、既成概念を打ち破ることとは、具体的にどういうことでしょうか? それは、そうたやすいことではありません。想像力と創造性とリスクを取る勇気、そして反対する人々と対話するオープンマインドが必要です。 森美術館で開催中の、「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」を観て、それについて考えさせられました。 Chim↑Pomは、「日本で最もラディカルなアーティスト・コレクティブ」と謳われていますが、本