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スナック社会科を作ってくれた本

年越しらしいことをしてみます。
普段から本読みではありますが、これらの本を読んで、知りたいことや各書籍がリンクし合って頭の中に星座ができるような感じでイメージが膨らんで、イベントやろう!に繋がって行った気がします。※今年刊行以外も含まれます。

①混血と日本人〜ハーフ・ダブル・ミックスの社会史-
下地ローレンス吉孝 著
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3194
凄い衝撃だった本。日本の近現代史を外国ルーツの人たちとの関係で捉え直していくことで見えなかった日本が現れてくる。

②ルポ川崎
磯部涼 著
https://honto.jp/netstore/pd-book_28828950.html
ここは地獄か。の帯コピーと、川崎は日本の縮図でもあること。出てくる人たちは誰一人特殊ではない。

③ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実
望月優大 著
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000321022
物語を数字に置き換えること、またはその反対に数字から読み解くこと。センセーショナルな事象の裏にそれに連なる理由がちゃんとあること。

④よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語
ニケシュ・シュクラ 編/栢木清吾 訳
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3986
英国で生きる多様なルーツの人たちのパーソナルヒストリーの中に普遍性を発見したり、東アジアの一員でしかない日本人像を再発見したり。

⑤母性のディストピア「Ⅰ 接触編」「Ⅱ 発動編」
宇野常寛 著
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopbrand/author_Agyo_U_548/
題材のアニメに興味がなくても楽しめる。時代を色んな視点で捉え直すことで咀嚼して飲めるようになったりする。

⑥続・あしながおじさん
ジーン・ウェブスター 著/畔柳和代 訳
https://www.shinchosha.co.jp/book/208204/
サリーが周囲の無理解や偏見と戦いながら施設を改革して行く様に当時も現代も女が仕事をしていくこと、社会活動をすることの困難は共通だと思わせる。

⑦沖縄アンダーグラウンド
藤井誠二 著
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000313338
沖縄のことでありながら、本土は何をしてきたかを突きつけるものでもある。本音と建前の矛盾は辺境に押し付けられる。

⑧ユリイカ2018年8月号 特集 ケンドリック・ラマー
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3186
ヒップホップのフックアップする文化は格差を減らしていこうという色んな場面で応用出来るな、と思った。Hoodとか、リスペクトとか、今の人がなくしたものが大事にされている。

⑨その女、ジルバ 全5巻
有馬しのぶ 著
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/30150
少子高齢化社会、アフター311を生き抜くヒントに溢れた名作。ブラジル移民、戦争孤児、戦後と現代を繋げる凄まじさにしんどさと向き合うことが、幸せを作ると実感。

⑩現代思想2019年4月号 特集 新・移民時代
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3281
勉強になったし、移民を研究する人たちが多岐に渡ってこんなにいるというのも初めて知って、共生するためには専門知を持った人がもっとどんどん表に出て来て欲しいと思った。

ふれる社会学は?と思われる方もいるかと思いますが、ふれしゃかはスナック社会科始動以降の刊行なので、こちらには入っていません。ふれしゃかも入ったスナック社会科始動以降の教えを請うた本ベスト10も作ってみたいと思います。



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