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甲府に行ってきました

 次回スナック社会科の打ち合わせに甲府の「本と珈琲カピバラ」へ。

 初めての甲府下車。都会でびっくり。とりあえず宿で荷物をおろし、約束の時間まで引き続き『なぜガザなのか』を読む。きつい。読む。そして、早尾貴紀さんがご家族総出で迎えに来てくださり、打合せ場所である「本と珈琲カピバラ」へ。
 小さな古いビルの階段を上ってドアを開いたそこはさいこう空間。入ってすぐ目に入るピアノと書棚、真ん中に大きなテーブル、カフェカウンター、そして子どもたちが描いた絵があらゆるところに。

これは「月曜社」中心の書棚。他にも出版社やジャンルごとにあちこち回らないと手に取れないような人文書がぎゅぎゅっと小さな空間に溢れていました。
話をしながら「これはその〜」って次々に本や作者が繰り出される贅沢な打合せ。

 中央のテーブルにおつまみが並んで、ビールが出てきて「スナック・カピバラ」開店!(打合せ)。お店の成り立ちにいたるお話や、ここで開かれている読書会などの話をパートナーの小河原さんも交えうかがう。ひとりで聴いているのがもったいないほど。お店の成り立ちも東日本大震災がその伏線にあり、早尾さんにとっての震災は、ご自身の研究領域である「ディアスポラ」と重なる体験でもあり、これはいずれスナック社会科をスナック・カピバラで開催させてもらわねばというところ。(新宿ー甲府は2時間、2,500円で直行バスが30分おきに出ているので行きやすいと思います。帰りに知りましたが笑)。

 そして、早尾さんの学生時代から現在に至る話をうかがう中で、絶対に切り離せない徐京植さんのこともお話しいただき、またここでどんどん書籍も生引用していただき、私が徐京植さんを知ったのもここ数年の話だし、ましてやいち面識も無いのですが、今になって徐京植さんの残した文章を読んでいると響きまくるものや頭の中で架橋されるものが多く、「もっと早くに知っていたなら…」と思うも、こうして早尾さんを媒介に出会うことが出来るし、ご本人はいなくとも今読んで打たれる文章は今を生きている。
 また、早尾先生とお話する上でもそうなのですが、日本からパレスチナのことを話す上でも、徐京植さんは外せない存在なので、当日もお話頂き、皆さまと出会いや出会い直しを共有することができたらと思っています。
 気付けば、打合せレジュメが半分ほど埋まったところで4時間近くたっており、このへんでお暇。しかし、今回のテーマである「『なぜガザなのか』なのか」については、打ち合わせる必要はないほど、早尾さんたちがサラ・ロイさんとやり取りをし、翻訳をし、論考を付記し、それを私(たち)が読み、その中であったことや思ったことをただただ聞いていくことしかないな、と思っているので無問題。ただ、聞き手の私の力量が試されるので読み込むと同時に胃を鍛えないと、という感じ(いつもといえばいつもなのですが)。
 この企画を立ち上げ、進めていく最中もパレスチナでは日々最悪が更新される状態ですが、この打合せの翌日にはラファでイスラエルの人質になっていた6名の方のご遺体が発見されたことで、今までも人質の家族団体やイスラエル市民の間でも不満が高じていたネタニヤフ首相ですが、この報のあと一夜のうちに「人質奪還(のためのネタニヤフ首相退陣と停戦)を求める大規模ストライキ」の呼びかけがイスラエル国内で大きくなっています。https://www.bbc.com/news/live/c75nekwkd4yt

 次回のスナック社会科当日にもどのような状況になっているかは全く不明ですが、この最悪を更新する毎日のまま1年を迎えていいのか?ということは強く思います。

 会場チケットは残り少なくなってまいりましたが、配信は無制限&学割・困窮割もございますので、是非ご参加ください。話し続けましょう。 
 またご参加される方にも事前アンケートをお願いしようと思っているので改めて告知いたします。どうぞ宜しくお願い致します。


いただいたサポートはスナック社会科運営資金として大切に使わせていただきます🍺 いつか乾杯しましょう!