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読了記録 - 落下する夕方

りつです。
読了記録をつけていきます。

江國香織さんの「落下する夕方」を読みました。

完全な余談ですが、「落下する夕方」と聞くと、QOOLANDの曲を思い出します。

放課後 教室の窓から落下する夕方を見た
笑った彼女の顔 泣いてるより悲しくも見えた
どれだけ暗くても 暗くても僕には君が見えるだろう
      QOOLAND/さよならNEVADA より引用

この本を読んだきかっけは…お分かりですね。推しのおすすめです。
前回のお悩み相談配信の時に「5年付き合った人と別れて辛い」という視聴者の投稿に対して、推しがおすすめしていた本がこれです。

実は私自身も昨年お付き合いしていた人と別れて、半年くらい引きずっていたという経験があったので、配信を見た後すぐこの本を購入しました。

背表紙の説明文を引用します。

梨果と8年間同棲していた健吾が突然家を出た。それと入れ替わるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と暮らす羽目になった梨果は彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。すると華子を追って健吾も梨果のもとへ来るようになり…

とんでもない始まりですね。別れることはあっても、相手の新しい恋人と居住を共にしたことがない私にとっては主人公の気持ちを本当に理解できたか怪しかったです。
ただ、梨果の健吾への気持ち(華子に会いに来るのだと分かっていながら、それでも健吾に会えるのがうれしい)は共感できる部分が多く、読んでいて懐かしいような寂しいような気持ちになりました。

印象に残ったシーンを一つ紹介します。
物語の終盤で、梨果は健吾に「今から恋に落ちることも、二度と会わないことも、寝ることもできる」と言うシーンがあります。これを読んで、あぁ、これは俺だなぁ、、と思いました。別れてからしばらく経った後の、気持ちの整理がついているがどっちに転んでも構わないよって感情に似てます。
その感情をうまく表したものが、上記シーンのセリフなんだと思います。

この一文を読んだだけでも読む価値がありました。
ただ、全体的にストーリーとして面白いので、恋愛小説好きの方は是非読んでみてください!

以上、りつでした。

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