再構築


「罪悪感を抱えたまま生きていくことは自分にとって苦しい。だから間違えたことをしたくない。子供が産まれて顔を見た時に、自分の悪行が浮かんで罪悪感を抱えることが嫌だ」と夫が言っていた。

前だったら、そんな言葉ですら、信じられなかったと思う。私を油断させるために掛けているのだろうと、いつも言葉の裏を必死で探っていた。それでも、時間と夫の行動が言葉の価値を少しずつ上げてきた。言葉の価値はその人との関係性の中で高くなったり低くなったりするのだ。今は夫のかけてくれる言葉をやっと受け取ることができるようになった。

夫婦にとって対話はとても大切だ。その対話の手段の言葉の価値がやっと機能するほどになったのだ。

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