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雑日記:『ただ捨てたって解決にはならない』

自分の中からありとあらゆるものを捨てたら、本当に空っぽになってしまって、執着や情念が今まで以上に光輝いてみえるようになった。

感情的なものを燃やして生きていたけど「そういうのやめた方がいいよ」と大人ぶった心の声に従い捨て去ったら、生きる気力を無くしかけた。捨ててから「しまった、向いてなかった」と気づいた。

「俯瞰した方がいい」とか「客観視した方がいい」とか、頭では理解できるし、取り入れた方がいい時もあるが、それを主体とした生き方を選ぶのは自分には無理っぽいとわかった。世界は基本狂ってるので冷静になったら死んでしまう。私は感情的な人間ですし、感情的な選択を優先しがちです。開き直って申し訳ない。

芽生えないあふれない育たない強い感情たちが自分から遠のいていくたびに、それを掴めないことによって永遠化されて、手を伸ばしてみたくなる。手を伸ばす行為ができるうちは、生きることができているはず。なんとか新しい生き方を模索している。

手に入らないものはずっと美しい。逆説的に、美しさとは手に入らないものなのかもしれない。手に入れては失い、また求めて、失い。繰り返しているうちに人生の夜が来て、おだやかになっていくのだろう。



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