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雑日記:『書憑』

かつて「君が書けなくなっても、そばにいるよ」という言葉を貰ったとき、憑物が落ちたような気分になった。

不思議と書く気力が沸いた。「書かなくても存在できるなら、自分のやりたいことがやれるな」と素直に思えた。そしてそのやりたいことを実現する方法に書くことを無意識に選んでいた。

(自分にとって書くことは、仕事だからやるとか、見せるものだからやるとかじゃない。仕事にならなくたって続けるだろうし、やっぱりライフワークなんだと思う)

でも、すぐにその人はいなくなってしまって「ああ、やっぱりな」と我に返った。ただ、そんなことを自分に言ってくれる人がこの世にいるなんて嬉しいなとも思った。あの言葉は、永遠だった。

来る日も来る日も、なるべく穏やかでありたいと願っている。

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