DAY2-1

先日のセミナーで もっさりした男性と ペアになって お互い初めて行うとある療法を テキストを膝に置いて 向かい合ってやることに。 彼がする人 私がクライアント役 辿々しくはじめた彼の 声 リズムが 私の脳を黙らせて 次は私がやるんだ なんてことを忘れさせ 会場にいることも 飛びそうになった。 5分弱の セッショントライアルが終わって 起き抜け気分で 「何か特殊技能が?」 と聞いてみた 特別養護学校が職場で 心理のことは何もやってない と言われて なぜか 感激というか 高揚感というか 感謝が溢れ出した。 多分 治療の本筋ができていたわけではない。 ただ かれがどれほどに 職場で子供たちと ただ魂で触れ合っているかがわかる気がした。 もっさりしたかれが話すと 閉じた目の奥の私の何かが 安寧に漂う。 ただここにいるだけでいいと 引き摺り込んでくれた。 治療ができるかどうかの前に 在り方だ わかったし できなくて落ち込んでいる私に 今日ここで出会えてよかったと感じさせてくれた「人のありよう」だった。

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