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コミュ力ってなぁーに?

私は高校の友人には「コミュ力がある」と言われ、中学の友人には「コミュ力がない」と言われます。そんな矛盾していることが起こり得るのか?という疑問のもと書き出しています。

現代になって急に、「コミュ力」「コミュ障」という言葉を聞くようになって、それが様々な場で重要視されたり、ひいては個人の価値観においても、ある人間性が魅力的か否かを決める大きなパーツになっているような気がします。

コロナ禍では、オンラインで急に知らない人と2人きりにされて会話するというような授業も少なくないでしょう。人と人の繋がりが希薄になりがちな今、少ない会話の機会を大事にするためにもこの能力は必要とされているのではないでしょうか。

もし、自分のことをコミュ障だと思っている方がいたら、この文を読んで、少しでも力になれたら幸いです。

「コミュ力とは何か」

コミュニケーション能力、コミュニケーションをうまくとる能力のことですよね。それはもう身近な単語になってしまったもので皆さんよくご存知だと思います。

一般的に皆さんが思い浮かべるコミュ力とはどんなものでしょうか?

例えば「話題を振る力」と答える人もいれば、「面白い話をする力」と答える人もいると思います。

しかしながら、私が思うコミュ力とは、上のどちらでもなく、「勇気と気遣いのバランスを取る力」だと思うのです。

コミュニケーションとは、必ずしも面白くあるべきものではありません。「面白い話をする力」というのは的外れでしょう。「話題を振る力」に関しては確かに必要です。しかしながら、その根底には「勇気と気遣いのバランスを取る力」があると私は思います。

以下は私の持論であり、個人の見解ゾーンです。

まず大前提に
「初対面の人と話すにあたって、緊張しないわけない。」ということがあります。

そりゃあそうでしょう。なんっにも知らないんですから、何か言ってトラブルになるかもしれないし、傷つけたり傷ついたりするかもしれない。それに怖気付くのは全く間違っちゃいないことです。

一般のコミュ力イメージの一つ、「話しかける力」というのは、ここの不安、言わば気遣いを乗り越えるだけの勇気が出せるかどうか、という部分の能力だと思います。

逆に、「初対面の人に話しかけることなんてホントのホントにヘッチャラだよ」と思っている人のことを、私は「ノンデリカシーな人」だとおもいます。

おそるおそる話しかけるから、相手を傷つけずにコミュニケーションをとることが出来るはずで、そこの段階をすっ飛ばして仲良くなれる方法もないことはないかもしれませんが、上手くいくパターンは限られているような気がして、それは「コミュ力」とは呼べないよと思います。

と、ここまで書いた内容の応用で、ほとんどのコミュ力についての能力を「勇気と気遣いのバランスをとる力」で説明をつけることが可能です。

例えば、「話題を振る力」

話題を振る難しさは、どの話題が適切か、楽しいかを考える気遣いを勇気がどう超えるかという部分が、この能力の正体で、本当になんの恐れもなく話題を振れてしまう人というのは「ノンデリカシー」であると言えるでしょう。

このように言ってしまえば、コミュニケーションの世界には気遣いと勇気というふたつのパラメータがあると私は考えます。それらが、適切なバランスを取れているのかどうか、ということが「コミュ力」の有無であると私は考えるのです。

(なんだか自律神経系みたい。)

さて、じゃあ当然生まれる話題、「適切なバランスってなんだよ?」についてですが、これは人によって変わるものだと感じています。

冒頭、私が人によって「コミュ力があるorない」と言われていたのも人によって適切なバランスだとしているものが違うからであると思います。

実際、中学の友達は店員さんにかしこまって敬語を使う私を見て、「コミュ障」だと言っていたのでこれは所謂、私の思うあるべきバランスより大きく『ノンデリカシー』側に寄ったバランスを理想としている人なのだとおもいます。

逆に高校の友達は私の両者のバランスを見て、「ちょうどいい」と感じるところだったのでしょう。これで、冒頭の矛盾は説明がつきました。

では、いかにして、他人の理想のバランスを見極めるのでしょう。

こればっかりは、「経験」しかありません。

とりあえず、「勇気」のウエイト大きめで話しかけてみて、それがまずそうだったら1歩引く、大きく間違ってしまったら謝る。

これを繰り返すことによって、だんだん大きな失敗はしなくなるような気がします。

以上が、私の「コミュ力」に関する考え方のまとめです。私は決して、グイグイ喋りかけれるノンデリカシーを目指せと言ってるわけではなくて、「勇気の出しどころ、引っ込めどころを見極める練習をしよう」ということを言いたいわけでした。

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