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道か器か

自然が持つ力と、そのほとんど裏返しである、人工的な力。
この対比をずっとみつめつづけてきた。

そして、真に人が癒えるとはどういうことか、についても、ずっと追いかけてきた。

身体だけ癒えればいい、感情だけおさまればいい、であれば、安直にやれることはたくさんあるし、お商売にするなら、このあたりに収まっておく方が絶対に賢いのである。

だが私は、本質に本質に向かってしまう。

そして気づいてしまったことは、あらゆる、外からはたらきかける療法や技術などは、基本的にすべていらんことしいであり、本質的に黒い魔法ということなのだ。

巷で、黒い魔法の定義をきちんと理解しているひとをみたことがない。魔法なんて胡散臭いものに手を出しぎゃーぎゃーいう輩はたいてい、ズルをしてラクをして、裏をかいていい思いをしたい、というひとばかりなのか、みんな、そのやばさについてまったく考えようともしないのだ。

わたしは執拗に、黒い魔法の定義をしっかり峻別することに徹してきた。

そこで気づいたことは、いかに、普通とされ、正常とされる社会が、真っ黒な法則によって支えられているか、ということ。
その中でなんとか、席を確保して生きていこうとするわたしたち全員は、デフォルトとして、まずはまっくろな世界からスタートしているということ。

この自覚なくして、なにもはじまらないのだ、と。

どの植物のどんな成分は、どういうときに効いて治癒してイイですよ、みたいなことをわたしはあえて書かないようにしている。そういうのはめちゃくちゃバズるのはわかっているし、みんなそこしか興味がない。

だが、わたしはそれこそが、いちばんやってはいけないことだと思う派である。

このことについて少し、丁寧に書いてみたい。

Photo by Nick Cheng on Unsplash

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