あわのかや

音楽と好きなことに関する個人的な作文をしています。生活は地味でぱっとしないけど、音楽は景気よく素敵なやつを鳴らしたい

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最近の記事

1時間だけ長い秋の夜

10月はなかなか素敵な陽気なのだが、朝が暗いのがいつも嫌だなと思う。朝6時なんてたいした早起きじゃないのに、世界がまだどんよりと重く眠たい墨色で、朝という感じがまったくなく、時間を間違えてるような違和感で1日が始まる。8時前にならないと明るくならない。とはいえ、もうすぐ夏時間が終わるからそれまでの辛抱で、今年のfall backは今週末の11月3日だ。1時間いつもより夜が長いから、いつもより遅く起きたつもりでも寝坊にならなかったりする上に、昨日より明るい朝が待っている。まあ冬

    • いまさら9月、さよなら

      9月に更新できなかった。 前回の月報に月イチのペースが合っているのだとかしれっと書いておいて、このていたらくだ。20日あたりに例のnoteからのリマインダーが来て、ああ9月が終わるなあ、とは思っていたが、みすみす逃してめでたく10月になった。でも他の誰かを困らせてはいないし、毎月更新を途切れさせないためだけに9月のうちに急いで適当に書いて上げても、自分や誰かの得になるわけでもなく、何のためのnoteかということが本末転倒になるだけなのでしなかった。ちょっと残念だったけど、本

      • 続けること

        この通知がくると、またひとつ月が終わるんだなと思う。せっかく33ヵ月続いているのなら途切れさせたくないので、月末前までには書いたものをあげてやろうという気になり、またこうして携帯の画面をたたたたと叩く。 そもそもこのnoteは誰にも頼まれてないし何の義務でもないのだけど、それでも日々感じたことをここにつらつらと日本語で書きつけるのは、個人的に必要な行為だと考えている。今はもうnote以外に自発的に文章を日本語で編むことがまるでないのだ。ビジネスメールすらない。ネットでいくら

        • 夏休み

          夏休みを3週間とった。 家族と合わせてとった休みではなかったので、特に予定を入れなかった。純然たる非生産的な休み、猫のように過ごした。とは言え、人間ゆえの雑用はそれなりにあって、娘にしばしば送り迎えを頼まれたり(たいていいきなり)、空っぽになってゆく冷蔵庫を満たすための買い出しなんかをしたり、庭の草木の様子を見たりしていると、日々はそれにかまけて過ぎていった。 そう、庭の鉢植えひとつひとつの様子を観察していると、大した手入れはしなくとも毎日なんやかんやちょこちょこといじる

          暑い夏至、Modest Mouse、NHL ファイナル

          これを書いてる今日は夏至。ぐうぜんタイミングが重なっただけだろうが、数日前からかなり暑い。昨日は気温が33℃、体感温度が45℃だった。北緯46度の当地では記録的で危険な暑さなので、うさぎを冷房のある部屋に隔離したが、移動させられたのが嫌だったようで水の入ったボウルを鼻でひっくり返していた。おいおいご立腹かい、お前さんのためなんだよ。暑くて死んじまうよ。 猫は猫で、よりによって冷蔵庫の横の戸棚のてっぺんに上がったりしていた。このくそ暑い日にわざわざそんないちばん暑くなるとこに

          暑い夏至、Modest Mouse、NHL ファイナル

          種まきハイ

          ぜんぜん筆が(キーが)進まない1週間があって、書き始めた時と状況が変わったり進んだりしたりところがあるなと思う。なんだか他の誰かの日記を読んでるようにすら感じるところもある。 4月下旬。仕事からの家路、車を運転していたら空にVの字になって飛ぶ渡り鳥の群れを見つけた。 こういう渡り鳥の中に飛びながらぽへぇ、ぽへぇ、と鳴くのが2、3羽くらい必ずいる。飛びながら鳴くのって疲れそうだけど、野生の鳥がわざわざやるのだから理由があるんだろう。視覚よりも仲間の声を手がかりについていくと

          書くこと、書かないこと

          4月8日に北米で皆既日食があった。 わたしの住んでいる場所では99%の部分日食で、お日柄もよくしっかり観測できて、おおおっと思ったのだけど、100%の皆既日食はやはり全然別物だったようだ。 州の一番南側の地域は皆既日食のゾーンにばっちり入っていて、モントリオールをはじめいくつもの街からテレビの生中継をしていたらしい。夜のニュースで見たが、皆既日食の瞬間には太陽が真っ黒になり、あたりが夜明けのようにふうっと暗くなって白いハロが輝きはじめる。見ていた人々は歓喜の雄叫びをあげて

          書くこと、書かないこと

          猫を探す

          2月の夜に猫が逃げた。平年より高めの気温が1週間続いた後、ぎりっとした2月の冷え込みが戻ってきたその日に、首輪もしていない猫は生まれて初めて外に出ていった。 猫が出ていった時、家にはわたししかいなかった。夕方に帰宅した際にわたしはたくさんの荷物を両手に持ち腕にも抱えていて、玄関のドアを肩で押して閉めたのだがきちんと閉まらなかったのだと思う。施錠もしていなかった。気温がぐっと下がった上に刺すような冷たい風が強く吹く日で、おそらくその風圧でドアが開いたのだろうが、洗面所にこもっ

          初恋、キクマサピン、言葉の分からない本

          今年の冬はなんやかんや言って寒さは厳しくないと思う。ここ数日は気温が一桁で雪が溶けていたが、今日の日暮れからまた寒くなってきて、道の脇に積み上げられたみぞれ状の残雪がそのまま凍ってしまい、車を出すたびにガリガリと乗り上げてしまう。ご近所さんはみんな先を読んでやわらかいうちにみぞれをどかしたらしく、家の前がすっきりしている。ごろごろのかたまりがあるのはうちの前だけ。しくじった。 だんなが、娘に初めて付き合っている相手ができたらしい、と言った。 わたしは少し前からその事は知っ

          初恋、キクマサピン、言葉の分からない本

          ただいま、さようなら

          年末年始の日本での滞在が終わった。 実家にたどり着いた初日、みんなが寝静まった後も居間にひとり残り、どんなに遠くてもちゃんとここに戻ってこられるものだなと思った。 誰かと会うことや何かを見に行くために時間と場所を決めて、そういう約束がひとつずつ果たされるたびにどこかしらもの悲しい気持ちになる18日間だった。 日本にいるとなんだかいつも核心に触れすぎないように気をつけて話をしている気がする。あまり相手をびっくりさせないように、そおっと言葉を選ぶというか。単にわたしの日本語

          ただいま、さようなら

          わたしがいなくなっても

          年末年始に2週間あまり里帰りをすることになっている。飛行機のチケットは相変わらずめちゃくちゃ高い。ハイシーズンなので仕方ないけど、オンライン決済をする時に嫌ーな動悸がする値段だった。 もし帰国の時期を春先にできたら、値段も若干安くなるだろうし花もわんさか咲いて素晴らしかろうとは思うものの、子供の学校が休みになるタイミングで行かなきゃならないので、どうしても夏休みか冬休みになる。あと数年は仕方ない。 だんながひとりで留守番をするので、動物たちの面倒は彼が見ることになる。うさ

          わたしがいなくなっても

          もはや月報

          11月も終わろうとしているとは。絶句している。 noteからくる通知はオフにしてあるしほとんど無視をしているが、11月が終わる前になんか書かない?そしたら24ヶ月連続投稿だよ。とフレンドリーに煽られ、そうですか、24ヶ月ですか、と素直に思う。せっかくならやはり途切れさせたくない。こういう書きものに日記というカテゴリがあるが、月イチペースだからさすがに仲間に入れない。日々の暮らしをその都度つづれなくて、きれいな薄切りじゃなくドカンと塊で出してしまう。それも月末に焦りながらだ。

          もはや月報

          夏も秋もいってしまう

          朝が暗い。7時なのに夜明け前のようで、間違って真夜中に起きてしまった時のような困惑した気分になる。8時になるまで暗すぎる。毎年この時期が好きではない。一日を始めるのに朝が明るいというのは大事だ。天気がどうであれ、日が昇っていればその最低限の明るさはある。今それがなくて、夏時間が終わるまであと一週間はこれが続くと思うとちょっとゆううつだ。 忙しい日々の中で、意識があっちこっちに飛びまくりつつも、ぐっとくる瞬間はそれなりにあり、そういう断片的でまとまらない思考を、雑なままスケッ

          夏も秋もいってしまう

          ちょうどよさ、Aphex Twinのカバー

          毎日の中でふっと頭の中に浮かんでくるものをいちいち捕まえることができない。が、そうしたい気持ちがある。そしてnoteに書き留めておきたい。これは流しそうめん的ではないか、と思う。狙いを定めて、流れゆくそうめんを捕まえる。取ったそうめんをずるずるすすっている間にも、目の前をさあっと過ぎゆくそうめんがあって、捕らえることができない。もうだいぶめんつゆが薄くなってきたからつぎ足したいけど、たぶん目をそらしたらまたそうめんを逃してしまう。でも薄い味のまま食べてもおいしくない。どうしよ

          ちょうどよさ、Aphex Twinのカバー

          夏のしっぽ、とりとめのないあれこれ

          もう夏は終わりかけなのに、あっさりと行ってしまわず妙に思わせぶりに天気がよく、ここ数日は気温も30℃近くまで上がってかなり暑い。でもやはりそれは盛りを過ぎた夏のしっぽにすぎなくて、まっ昼間でも太陽の光が黄色っぽい。風景がうっすらセピアがかっている。夏至の時なんて、こちらを射るようなパァンとした強い白だったから、もう同じじゃない。日暮れになると一気にすうっと暑さがひいていく。これは夏のしっぽかもしれないが、秋のおでこのような気もする。 毎年のように「今年の夏は異常だった」と言

          夏のしっぽ、とりとめのないあれこれ

          夏休み、釣り、ダブ/リミックス

          気がつくともう8月も下旬に差し掛かっている。雑多なことにかまけてぐるぐる回っている間に時間がざあっと過ぎていき、つくづく恐ろしい。noteを書く間隔も開いてしまう。書きグセがなくなるとなかなか戻りにくい。ジム通いも同じだ。どちらもやり終わりの達成感や気持ちの良さを知っているのに、取り掛かって始めるのにすごく腰が重いのはなぜなんだろう。めんどくさがりの自分の気持ちをくみとりすぎず、適当にあしらうというか、無視同然で機械的に作業をスタートしたほうがいいのだ。終われば必ずやってよか

          夏休み、釣り、ダブ/リミックス