ネガティブな気分とは結局何なのか。そしてその対処方法

人間、生きてればちょくちょく遭遇するのが
「ネガティブな気分に囚われる時」。
一度陥ると抜けるのに時間がかかることもあり、非常に厄介な現象です。

では、ネガティブな気分から極力スムーズに抜けるためにはどうしたら良いのでしょうか。

気分をつとめてポジティブにしていくことはあまり有効ではない。

世間では、ネガティブな気分に陥った時「ポジティブに」「肯定的に」考えましょう!という話が溢れています。しかし、これが有効であることは、実際のところ多くありません。

自分で気分をポジティブに上げること自体、そもそも難しいことがほとんどですし、無理に気分を上げることで精神が「空回り」=躁状態に近い状態になってしまうこともあります(これは非常に心身への負担が大きいです)。

ネガティブな気分に囚われた時、つとめて自分をポジティブに持っていくことは、良い手段ではありません。

そして、ポジティブ系のアプローチに頼らず、ネガティブ気分をスムーズに解消するには「そもそもネガティブな気分というのは、どのような現象なのか」を理解する必要があります。

ネガティブな気分というのは「問題に対する対処が分からない」時に発生する現象。


ネガティブな気分というのは、

・今自分自身が何らかの問題を(顕在的・潜在的)に感じている
・その問題に対して、どのような対処をすれば良いのか?が、自分の納得度が十分高くなるレベルまで割り出せていない

という状況で起こる現象です。

この状況において一番重要になるのは「自分にとって納得度の高い対処方法が分かること」です。これが分かると、ネガティブ感情はキレイに消失します。

対処方法を割り出す

では、「自分にとって納得度の高い対処方法」を割り出すためには、何を行えば良いか?

問題に対して感じていること、思考(≒言葉)、感情(≒身体感覚)を全て感じきることが有効です。

問題に対して無意識に感じていることを、深いところまで感じきることを行うと、思考が整理整頓され、問題に対する対処が分かります。

具体的手順

1.問題に関して、頭の中に流れている言葉を全部紙に書き出す。

PCのテキストでやっても良いですが、紙に書いたほうが効果は出やすいです。

2.以下のどちらか(あるいは両方)を行い、身体感覚を感じきる。

1)眼を閉じて、呼吸に意識を向けながら、自分にとって楽な姿勢を取る(座っても寝転がってもOK。姿勢がだらしなくなっても良い)。その状態で、どのような対処をすれば良いのか?腑に落ちるアイデアが出てくるのを待つ。

2)自分の思考や身体感覚に意識を向けながら、ゆっくりめのスピードで散歩をしばらく行う。

問題の重要性や、複雑さにもよりますが、「自分にとって納得度の高い対処方法」が出るまでの所要時間は、数分~1時間程度。

ある程度時間はかかりますが、本当に自分にとって納得度が高い対処方法が分かると、いわゆる「アハ体験」的に、心身が急にすっきりして、ネガティブな気分も消失しますので、身体で分かります。

但し、人生にとって特に重要なテーマ(お金、近しい人との人間関係、キャリアパス、起業プラン等、自分の性格上の大きな欠点等)が関わる場合は、これを何度も繰り返す必要があることが多いです。

ネガティブ思考に陥った時は、創造的問題解決のチャンス。

実は、上で書いた方法は、クリエイティブな職業の方が、創造的なアイデアを出したい時に意識的・無意識的に辿るプロセスを、かなりざっくりとながら手順化したものでもあります。

ネガティブな気分に囚われた時=自分にとって、問題に対処する納得度の高い方法が見つかっていない時、ということを先に書きましたが、これは「問題に対して、創造的に対処方法・解決方法を編み出す必要があることを心身が感じている」とも言い換えられるんです。ある意味、創造性を発揮して、自分が一歩成長するためのチャンスとも言えるでしょう。

それに対して、自分の気分を半ば無理やりポジティブに上げていく、というのは、的外れな対策であるばかりか、自分が成長する機会を潰してしまっている、とも言えるんです

ネガティブ思考にとらわれた時は、問題を積極的(言葉・身体)で感じ、創造的なアイデアが出るような取り組みをしていくことが、一番の対策と私は考えています。

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