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阿波野 巧也 / AWANO Takuya

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☆ちゃんとしたプロフィール

1993年、大阪府生まれ、在住。

2012年、大学2回生の春に「京大短歌」へ入会。

同年秋、歌誌「塔」へ入会。

2014年、佐々木朔らと同人誌「羽根と根」を立ち上げる。

2017年、「京大短歌」卒業。

2019年、「塔」を退会。

現在、「羽根と根」にのみ所属。

関西を中心に「一番星歌会」という歌会を開催中。

第5回塔新人賞(2015)/第1回笹井宏之賞にて永井祐賞(2019)

歌集『ビギナーズラック』(左右社)(2020)

俳人の大塚凱とのユニット「すごい午後」にて不定期Podcast「無責任な抒情」を配信している。

原稿依頼などはdrastic.vo(a)gmail.comまたはTwitterのDMにてお願いします。

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☆プロフィール(+α)

1993年1月、大阪府豊中市生まれ。京都大学大学院農学研究科修了。修士(農学)。大学卒業後、メーカーに勤務。大阪府堺市に在住。クラフトビールとウイスキーが好き。バーチャルYouTuberにハマりかけている。

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☆短歌自選(だいたい制作順)

常緑樹に降る雨の音を聞きながらコーヒーはひとりで淹れられる

ぼくにはぼくがまだ足りなくてターミナル駅に色とりどりの電飾

冬と春まじわりあって少しずつ暮らしのなかで捨ててゆく紙

奪ってくれ ぼくの光や音や火が、身体があなたになってくれ

噴水をかたむけながら吹いている風、なんどでもぼくはまちがう

みずうみのような眼でぼくを見てゆっくりと閉じられるみずうみ

きみとならもっとおいしいサイゼリヤのパスタを食べるずっと先まで

だいなしの雨の花見のだいなしな景色のいまも愛なのかなあ

すれ違うときの鼻歌をぼくはもらう さらに音楽は鳴り続ける

直伝の鳩の鳴き真似たのしいな いつかあなたを離れたとしても

フードコートはほぼ家族連れ、この中の誰かが罪人でもかまわない

夜の居酒屋はじけるような暗算を見せつけられてうれしくなった

こしあんの方が好きって言いづらいこの場の空気どうするかなあ

解き方を忘れ去られたルービックキューブがこの町にいくつある?

王将で打ち上げしよう7月の終わりのTOEICおわりの光

きみの書くきみの名前は書き順がすこしちがっている秋の花

プリン体控えたいからお墓にはレモンの氷結を供えてね

ハワイに引っ越した友達 ハワイで日本語を忘れて暮らしてる

秋の語彙かきあつめてもほんとうの秋の気持ちよさにはかなわない

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