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淡路ラボインターン体験記~矢野孔晴さん~

淡路ラボインターン1期生の矢野孔晴(やのこうせい)さん。千年一酒造のインターン生として、8月から現地でプロジェクトに取り組んでいました。淡路島に2つしかない、酒蔵の内のひとつである千年一酒造。手造りの酒を丁寧に仕込み、147年の歴史を持つ伝統の酒蔵。そんな千年一酒造の若年層ファンの獲得に向け、オンラインイベントの企画・実施、また現在はリモートでWEBサイトの完全リニューアルに向けて奮闘中です。

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今回は、そんな矢野ちゃんのインターン活動における学びについて深堀していきます。

淡路ラボとは…
「国始まりの島から、共に未来 をつくる」をコンセプトに掲げるオープンイノ ベーションプラットフォームです。淡路島を島 まるごとラボとし、挑戦したい⼈や企業、特に 若者をつなげて、未来の仕事づくりと⼈づくりにつながるプロジェクトを創出しています。 これまでに、⾏政、地元企業、⾦融機関、⾼校⽣、⼤学⽣、社会⼈など分野問わず様々な⼈とつながり、共創の動きが⽣まれています。また、兵庫県で初の⼤阪・関⻄万博共創パートナ ーに認定され、2025年までに100件のプロジェ クトを世界に発信することを⽬指しています。 淡路ラボは、失敗を恐れず新しいことに挑戦する場を、みなさんと共に創っていきます。
淡路ラボインターンとは…
経営者が本気で取り組みたいことをプロジェクト化し、⼤学⽣と6ヵ⽉間取り組む実践型インターンシップです。企業も学⽣も本気で新しいことに挑戦し、⾃分の想いやアイデアを形にしていきます。また、企業の発展や淡路島の活性化に留まらず、この島から新たな価値を発信していくことを⽬指します。参加する⼤学⽣は、⻑期休み中は基本的に淡路島に滞在し、地域に⼊り込みます。学期中はリモートと組み合わせて活動し ます。


共に変わろうと決めた、挑戦だった。

―自己紹介をお願いします!
やの:大阪経済大学人間科学部人間科学科に所属し、メディアにおけるコミュニケーションなどを研究しています。出身は京都です。

-今の授業で面白いなと思うことは有りますか?
やの:今はSNSにおけるコミュニケーションの齟齬や特性を勉強しており、面白いなと思っています。受け取り手によって、受け取り方が変わるなど、ですかね。

-大学での勉強を、インターンに活かせている所はありますか?
やの:そうですね、直接活かせている部分はあまりなく、というのもSNSは主に別のインターン生2名が担ってくれているので。ただ、SNSは会社の顔になるものなので、意識はしています。

ーいっしょに活動している2人はどんな存在ですか?影響を受けたことは有りますか?
やの:ふたりとも行動力がありますが、自分は慎重派ですかね。ふたりからは、とても影響を受けています。中山さんは即行動に移していたり、あおしゅんは、慎重派ですがリサーチ力が高かったり。まずはやってみることを意識するようになり、チャレンジ精神の大切さをふたりから学びましたね。本当に感謝しています。

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ーとってもいいチームですね。そんな中で、自分の新しい一面に気づいた点はありますか?
やの:慎重派が、時にはリスク管理に生かせるなと気づけました。表裏一体というか。

ー参加して、自分を肯定できるようになりました?
やの:それは、本当にそうですね。それは、インターンを始めてから変わったと思います。

ーそもそも、なんでインターンを始めたんですか?
やの:サークルにも入っていたんですが、大学以外の活動もしたいなと思って応募しました。あと、対面でのインターンにこだわりました。現場の温度感を感じたくて。

ーその中でもなぜ千年一酒造を?
やの:たまたまブレイクアウトルームで聞いた相談会で、千年一酒造さんがいて。上野山社長と大学が同じだったんです。それで親近感を感じて、というかなり単純な理由です。(笑)

―インターンシップに参加しようと思った、1番の動機は何ですか?
やの:コロナ禍でお酒が販売できないという状況を見て、自分の状況と重なったんですよね。そこで、自分も変わりたい気持ちと千年一酒造さんの変わりたい・挑戦したい気持ちが共鳴した感覚はありました。一緒に頑張りたいと思えたのも大きな理由の一つです。

人とのつながりで、世界が広がる。

ー共鳴を感じ挑んだインターンシップですが、1番印象に残っている出来事は何ですか?
やの:はじめて挑戦した、オンラインイベントですかね。接続不良などで、かなりグダグダな部分もあったのですが、参加者の方から「とても良かったです。応援してます。」と、わざわざメールで激励のお言葉をいただきました。とてもうれしく、今までがんばってよかったなと思えましたし、活動の原動力になりました。

―淡路島でのインターンだったからこそ、よかったことはありますか?
やの:ひとつは、淡路島の人は面白い人が多いなと思っていて。経営者の方や、老若男女問わずいろんな方と、一緒に挑戦できることがいいなと。ふだん大学生活を送る中では、この経験は非日常だなと思っていて。明るい人が多いんですよね。よくしゃべってくれます。
もっと島って言うと、高齢化が進んでいるところもあると思うんですが、淡路島ではそんなことはあまり感じなかったですね。多様な人と出会うことで、視野が広がりました。

―観光ではないからこそ、出会えた人も多そうですね。
やの:そうですね、千年一酒造のインターンでは、酒米をつくる農家さんやお酒を置いてくれている小売店さんなど、様々な方とお話しました。20~30人以上は滞在期間でお話したと思います。

―すごい人数!淡路島という場所で、よかったなと思うところは有りますか?
やの:自然も豊かで、更に大阪から距離が近いところもいいですね。すごい近いな〜と来るたびに思いますね。自然が豊かだからこそかもしれませんが、海でごみ拾いをするイベントに参加したり、時にはインターンシップ中は仕事の合間に海に行ったりもしてました。

―贅沢ですね。(笑)
やの:そうですね、フラッと行ってました。

―インターンシップの活動中、悔しかったことは有りますか?
やの:最初の方で、事業者さんに取材に行ったのですが何もしゃべれず。すごくモヤモヤしました。自分って何のためにいるんだろうと。今思えば当たり前のことを何でしていなかったんだろうと思ったのですが、お話を聞く前に事前調査をするなどは、そのあとから準備しておこうと思うようになりました。

ー経験してはじめてわかることですよね。
やの:そうですね。行動して後悔するより、行動しないで後悔しないようにしようと思えるようになりました。

―意外と当たり前のことが出来なかったりしますよね。この3か月間で、1番変わったことはありますか?
やの:はじめは名刺を忘れたり、メモをすることが習慣づいていなかったり。でも、来る前よりは積極的になりましたね。正直人と話すことが苦手だったんです。あまり好きではなくて。でもインターンシップを通じて、自分の世界が広がったことで、人と話して世界が広がる感覚が、すごく楽しく感じられるようになりました。それは大きなキッカケだったと思います。

―世界が広がって、人と話すこと、人の話を聞くことの楽しさを知ったんですね。
やの:はい。まさに、そうだと思いますね。その楽しさを知らなかっただけかもしれません。

―インターンシップ後、大学に戻って、変わったなって思うことありますか?
やの:そうですね。実はゼミの友だちに「明るくなったね」って言われました(笑)夏休み何かあったんか?と聞かれるくらいでした。

―淡路島の雰囲気をそのままゼミで発揮できていたんですね。
やの:あはは、そうかもしれません。第三者に言われて、やっぱり嬉しかったです。そんな風に変わったのかと驚きました。


「伝わる」ものを、こだわり抜きたい。

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朝日新聞の夕刊1面にも掲載されました。

―ちょうど今は折り返し地点ですが、3か月後こうなっていたいな、という理想像はありますか?
やの:表現が雑になりがちなので、自分の想いを言語化して、表現できるようになりたいですね。しっかりと伝わる形で。自分はなんでそれが好きなのか、相手に伝えられるようになりたいです。活動としては、やはりWEBページのリニューアルで効果を出すことですね。既存のファンの方、新規のお客様に良い情報を届けたいなという想いは強いです。

―それに向けて努力していることはありますか??
やの:まずは自分の中で整理して話すことを心掛けるようになりました。そのために、自分の頭でしっかり考えるようになりました。今までは感覚的なことで終わっていたんですが。

―経験したからこそ、気づいて、表現したいと想うようになったのかもしれませんね。
やの:はい、そうかもしれません。

―表現力を高めるために努力していることはありますか?
やの:やばいとかうまいとか、一言で終わらせないようにしています。電子書籍のサブスクリプションサービスに入会して、なるべくいろんな語彙や表現に触れられるような環境をつくりました。

―千年一酒造ではWEBサイトの完全リニューアルを行いますし、鍛錬した表現力を発揮できたらいいですね!
やの:はい!できたらいいな、と思います。いや、絶対発揮したいと思います!(笑)

―最後にひとこと、悩んでいる人へ。
やの:まずは気になった団体に問い合わせてみるなど、行動することが、まず必要だと思います。参加するだけでも、色んな人と出会えて学びになると思います。ピンときたらいつの間にか、淡路島にいると思います。僕みたいに(笑)

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やのちゃんのことを、千年一酒造の社長は笑いながらこう言っていました。「あんなに気のいい奴は、おらんで。」そんな、みんなに愛されるやのちゃん。それは、自分も変わりたいという小さな勇気と挑戦、仲間からの刺激によって、多くの人と触れ合いながら、自分なりの成長を続けているからこそなのだろうなあ。これからのやのちゃんも、とってもたのしみ!すくすくと、成長してね。
文/おみゆ(淡路ラボ 共創コーディネーター)

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