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うすらい -あわいに暮らす-

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うすらいとは、春先に溶け残った薄い氷のことです。氷の向こうにおぼろげに見えるすぎゆく季節とちかづく季節のように、身体の中で言葉になりきれていない感覚と思考、そしてまだ感覚にも思考…
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2020年10月の記事一覧

All the best wishes for a bright future.

私のやさしさであり強さであり弱さは、 いつも 「これが最後かもしれない」 って思っている…

意識と身体、時間の投資

ゴオーっという風の音がして、キャアーという子どもたちの声が舞い上がる。隣の保育所の庭で遊…

関係性のコンテクストを広げる

16時半。いつも何をして過ごそうかと迷う時間帯だ。 日中はフルーツやナッツ類、飲み物を中心…

余白をつくる

書斎の小さな机の前のバランスボールに腰掛けようとすると両足の腿の違和感を感じた。筋肉痛だ…

ゆっくりで大丈夫

いろいろな方のお話をお伺いしてきて、自分自身と向き合い続けきて、感じることがあります。 …

久しぶりの「日曜日」

日が昇る時刻は随分と遅くなっているが、日が沈む時刻はさほど早くなっていないように感じるの…

あの頃夢見た未来を通りすぎて

黄金の秋。3年前に知った言葉を思い出す。ロシアの秋はそんな風に形容されるらしい。ロシアにはまだ足を運んだことはないけれど、そのときに暮らしていたドイツの秋も美しかった。砂時計の砂が落ちるように、落ち葉が落ちる。時間は時計が刻むものではなく、自然が奏でるものなのだということを教えてくれる。 一週間の予定を終え、気持ちがとても穏やかだ。昨日と先週の土曜日に企画していた勉強会が無事終わったということも大きいだろう。6年前、コーチングファームに在籍していたときは週に何回もコーチング

未知の野菜で作る「冬の味」のスープ

8時前、ようやく外が明るくなってきた。来週末サマータイイムが終わるとこの時間が7時というこ…

宙ぶらりんの感覚とともに

内と外の境目なく、暗闇と静けさがそこにある。静けさの中では自分の心のひだが良く分かる。 …

世界は方便できている

エネルギー切れになる前に日記を書いておこうとパソコンを持って小さな書斎にやってきた。先ほ…

実家から届いた荷物、母からの贈り物

ここのところこの時間になるともう日記を書く余力が(正確には、何かに集中して意識を向け続け…

コラボレーションができる前提にあるもの

パソコンを持って書斎にやってくると、隣の家の1階部分の端に丸まって座っている黒猫の姿が目…

人と人との間で、化学反応が起こるために必要なこと

雨が降り、上がる。また降り、そしてまた上がる。 そんなことが昨日から、いや、10月に入って…

ノーベル物理学賞から考える理論を超えた世界の話

窓も外も家の中もまだ暗い中で、オレンジ色のシェードのついたスタンドライトを点けている。 一見すると夜に向かおうとしているのか、夜から離れようとしているのか分からない静けさ。そんな中で目をつぶり感覚に意識を向けると、少しずつ、世界に立ち上るエネルギーが生まれていることが分かる。今という瞬間を停止した絵のように見ていると分からないが、動的なものとして感じると、その流れがどちらの方向に向かっているのかが分かる。 昨日は、昨日発表されたノーベル物理学賞受賞者とその研究についての概